【さよならの余韻】/空室清掃)大阪府茨木市の事例
更新日:2025年04月18日
高級高層マンションの1年間未使用のお部屋の売却を判断される時
大阪府茨木市と箕面市にまたがる新興高級市街地だが、早朝、夜間はとても静かで小学生や散歩のお年寄りが行き来するとても静寂ないい街です。そのタワーマンションの上層階の部屋に住む若い夫婦は、一年前既に別の地へ転居していた。言い換えるとこのお部屋には一年もの間住人がいなかったことになる。今日はそんなお部屋のハウスクリーニングの依頼を頂き空室徹底清掃の作業を行った。請け負い当時てっきりこれからお住まいなのかと思いながら清掃作業を行っていたが、話をしているうちに1年前に別宅へ移動されている事が分かった。
古いマンションは今でもとても人気で新築マンションがどんどん建設されている。しかし、このマンションには約1年の時間誰も住んでいないとの事だった。
奥様のお話しでは一年ぶりの訪れだった。
余談ではありますが当方おそうじ革命茨木彩都店より徒歩5分の最も近いマンションでありとても親近感を湧きながらその静寂した室内の汚れと葛藤していた。水回りは使用していないと臭いが充満したり、段差のある所には必ず埃が堆積する。そうした水回りや、段差、ベランダなどを清掃仕手いる空間も、1年前は夫婦の会話や生活音が溶け込んで明るい空間だったんかと想像すると楽しくもあり、寂しくもあります。今ではただ、次に向けたステップを着実につなげることしかできない場所となっていた。
そして、きょう——扉が開かれた。
鋭い鍵の音とともに、わたしたちを含め4名の足音が響く。長い間閉ざされていた部屋だという事は入った瞬間のどんよりとした空気がそれを表すには十分だった。1年ぶりに使われていないご自宅に戻られたとはいえ、そこで生活された思い出を思い出される事は極自然の事でもありますし、とても寂し気な感じがしました。
本日は、ハウスクリーニングを手配し部屋を徹底的に清め、隅々まで磨かれた窓やベランダ、無機質に整えられた家具やシンク、トイレ、浴室・・・とまるで新たな住人を迎える準備をするかのように部屋は生まれ変わって行った。
もう一度こちらでお住まいになられるのですか?
と私はお聞きしましたが、答えは反対の売却のための清掃作業だったようです。事業をされておられもう少し大きな自宅を調達されたので、空いている方の現在のご自宅は必要性が少なくなったようです。傷やクロスの剥がれも少なく、「こんなに大切にされていた部屋なら、きっと新しい持ち主にも愛されますよ。」と、思わず口に出てしまった。空室徹底清掃をご依頼されるタイミングは、ご退去前または新居へのご入居前であることが多いです。
窓の外に目を向けると、高層階らしくそこには広がる絶景ともいえる景色がひろがっていた。眺望がよく周辺一帯を見渡すことができる。昼間は陽光に包まれ夜には街の灯りが静かに瞬く。
1年間静寂と耐え続けた空室という待ち時間がようやく終わりを迎え新しい形へ姿を変え新たな役割を果たそうとしていた。