お風呂(浴室)のカビ防止
1.はじめに
毎日の疲れを癒すお風呂・・・キレイで清潔であってほしいですよね
でも、床や壁、扉のパッキンの黒い汚れや洗面器の底のピンクの汚れ、気になりませんか?
この汚れの正体は「カビ」!今回は、「カビ」の種類、防止方法を覚えましょう。
2.カビとは・・・
カビは汚れではなく、菌になります。
空気中のカビの胞子が付着し、「菌糸」という植物の根のようなものを伸ばして繁殖していきます。
カビの胞子は、空気中に必ず存在していて、どんなにキレイにしてもゼロにはできないものなのです。
また、パッキンなど柔らかいものは、菌糸が奥まで張りやすい素材なのです。
それではカビが繁殖する条件とはどのようなものがあるのでしょうか?
①温度 20~30℃
カビは20℃を越えると活発になります。28℃前後がもっとも繁殖が盛んになります。
②湿度 60%以上
カビには水分が必要です。湿度60%以上で繁殖します。80%を越えると急激に繁殖します。
③栄養分
カビにも栄養が必要です。ほこりや汚れも栄養分、お風呂では皮脂や石けんかすが栄養となっています。
④酸素
酸素も必要とします。
これらの4つの条件がそろっているお風呂はカビにとって最高に環境なのです。
次のお風呂で繁殖するカビの種類についてご説明します。
カビにもいくつか種類がありますが、お風呂では主に2種類のカビが繁殖します。
①黒カビ
お風呂のカビで最も気になり、多く目にするのは黒カビです。その名の通り黒い斑点状になります。
繁殖する力が強く、菌糸が根深いので落としにくいという特色があります。
放っておくとパッキンの奥に入り込み黒いシミになったり、飛んだカビを吸い込むとアレルギーなどを引き起こしたりします。
赤ちゃんや喘息、アレルギーのあるご家族がいる場合には注意が必要です。
②赤カビ
ぬるぬるとしたピンク色の汚れが赤カビです。
お風呂の床、浴槽、洗面器、シャンプーボトルの裏などでよく繁殖します。
黒カビのように根を張るわけではないので比較的簡単に落ちますが、繁殖スピードが早い特色があります。
掃除してもすぐに発生、繁殖してしまいます。
3.発生させないための対策
カビは繁殖してから掃除するよりも、繁殖をおさえることが重要です。
繁殖してから掃除をしても菌糸が深く入り込み、シミになって落とせなくなったり、何よりも人体に害を与える場合があるからです。
それでは、カビを発生させないための対策を考えましょう!
①お風呂全体をお湯→水で洗い流す
カビの栄養となる皮脂や石けんかすを洗い流しましょう。
シャワーの温度を45℃にしてお風呂全体を洗い流します。45℃以上になるとカビは不活性化するといわれています。
その後、シャワーを水にして、もう一度流してください。カビが繁殖しずらい20℃以下まで一気に下げていきます。
②水分を拭き取りましょう
カビは湿度の高いところを好みます。タオル、バスタオルなどでお風呂内の水分を拭き取りましょう。
また、換気扇は入浴中もつけっぱなしにしてお風呂の湿度を下げることも効果的です。
もちろん窓がある場合には、窓を開けての換気でもOKです。
4.カビが発生してしまった場合は?
カビが発生してしまった場合には、「早めに掃除」しましょう。
繁殖したあとでは、シミになり落としにくくなります。
繁殖する前であれば、スポンジなどで簡単に落とすことができます。
また、市販のカビ用の洗剤を使用し除菌するようにしましょう。
より効果的な掃除方法、繁殖してしまった場合の掃除方法については別の機会に!