冷房の効きが悪い・冷房が弱い
更新日:2025年08月09日 ご家庭向け
冷房の効きが悪くなった
エアコンクリーニング業者は、この様な声をお客様から聞く事は割と多いです。
ではその原因について、クリーニング業者目線での判断材料を書かせていただきます。
①エアコンの汚れ ②冷媒ガス不足
①エアコンの汚れの場合
汚れが溜まると効きが悪くなる可能性のある部分
⑴ファン
吹き出し口内部にある横長の筒型のクロスフローファン。ここが一番一般的だと思います。なぜ効かなくなるかというと、このファンには細いブレードが沢山付いていて、ブレードが汚れで覆われてしまうと風が出せなくなり、冷房の効きが弱まってしまいます。
⑵熱交換器
アルミフィンが細かく並んでいますが、その隙間をファンで吸い込まれた部屋の空気が通り、その際に冷たくなってるアルミフィンで冷やされた空気がファンから出てきます。アルミフィンの隙間が埋まってしまうくらいに汚れが溜まると、空気が通れなくなったりアルミフィンと接触出来なくなって冷房の効きが悪くなります。
⑶フィルター
熱交換器より前にあるのがフィルターです。一番最初にここを空気が通りますが、ホコリが積もっていたり、汚れで目が詰まってしまうと空気の通る量が少なくなり冷房の効きが悪くなります。
②冷房ガス不足
エアコンには冷媒ガスが充填されていて、室外機と室内機を冷媒菅を通って循環しています。
この冷媒ガスが抜けてしまい、正常に使用する必要量以下になってしまうと冷房や暖房の効きが悪くなります。
ガスが抜けてしまう原因は、私は修理が出来ないので詳しくは説明出来ませんが、多くは冷媒菅の接続部とのことです。
数年かけてゆっくり抜けてしまう場合や1〜2年ですっかり抜けてしまっている場合も稀にあります。
簡易的な判断方法
あくまで簡易的であり、経験則からですので悪しからず。まず冷房の設定温度は少し下げてみてください。その設定温度と出ている風の温度で判断してみます。
◇まず全く冷たい風が出ていない場合です。この場合はほぼ冷媒ガスが抜けていると思います。
◇次に冷たい風が出ているけど少しぬるい感じがする場合です。風が普通に出ている様であれば、冷媒ガスが不足している可能性の方が高いと思います。冷媒ガスが残っているけど量が減っていて不足状態ということです。風がちゃんと出ていない場合は右側と左側と中央で風がバラバラに出ていることがあります。この場合にはエアコン汚れの可能性もまだあります。
◇冷たい風が出ていると思うけど風がバラバラの場合はエアコンの汚れだと思われます。実際ファンと熱交換器とフィルターは全部汚れますので、ファンが汚れていれば他も相当汚れていると思われます。風の音がボーーっとうるさかったり、まばらなボウボウボウとあちこちから音が聞こえる時はファンの汚れによるものです。
対応方法
エアコン汚れだと思った場合にはクリーニング業者に頼むことをおすすめします。ご自身でクリーニングしてもやはり限界がありますので一度しっかりとクリーニングしてみてください。気持ちよくエアコンが使えるようになります!
冷媒ガス抜けだと思った場合には一度販売店もしくは製造メーカーに問い合わせするのが良いと思います。その際には延長保証と通常保証があるので確認していただくのが良いと思います。また、各メーカー冷媒回路に関する保証を分けて設定しています。本体の保証が通常で1年、冷媒回路の保証が通常で5年というのが一般的で、延長保証では冷媒回路の保証10年の場合もあります。
また、メーカー修理の際には出張料と技術料が修理に関わらず必要な場合があります。保証内でまかなえるのか、いくら程になるか問い合わせる際に確認しておくと良いと思います。
今回はあくまで私の視点からの経験則で書かせていただきました。さらに書かせていただくと風がぬるくなった原因はガス抜けだった場合が多いです。
クリーニングで良くなるかな?とご依頼いただきガス不足の様ですと説明するのは申し訳ない気持ちにもなります。エアコンの効きが良くなれば良いだけのお客様も必ずおられます。
参考になれば幸いです。
※良かったらクリーニングは一度してみてください。とても快適にお過ごしいただけます。