エアコンの結露
更新日:2025年05月31日 ご家庭向け
エアコンは冷房として使用する際に、本体などに結露が付く場合があります。
この結露は放置しておくとカビの繁殖の原因になってしまいますので注意が必要です。
エアコンの結露がひどくなる原因のひとつは、風量にあります。
風量が弱いとエアコンの吹き出し口が冷えすぎてしまい、その結果結露が発生するのです。
なぜなら、風量が弱いと冷気を部屋全体にいかず、エアコンの冷気は吹き出し口に溜まってしまいます。
そうなると、吹き出し口部分だけが冷えすぎて結露が発生してしまいます。
結露ができる2つ目の原因が、フィルターの汚れによる気流の詰まりです。
エアコンのフィルターにホコリなどの汚れが付着してしまうと、本来なら吹き出される風が遮られてしまいます。
そうなると、吹き出し口に冷気が溜まって、その結果結露が発生してしまいます。
先ほど説明した風量が弱い場合と同様に、冷気を部屋全体に送れなくなると、吹き出し口が冷えすぎて結露の原因になるのです。
結露ができる3つ目の原因が、ドレンホースの詰まりです。
といってもこれは結露ではなく、水漏れということになります。
ドレンホースの内部が詰まってしまうと、排水の逃げ道がなくなり、その結果本来排出するべき水が逆流して、室内機からポタポタこぼれてくるようになります。
エアコンから水が出ているので結露と勘違いすることもありますが、これは水漏れなのです。
結露ができる4つ目の原因が、ドレンパンに汚れが詰まり、水分を受けきれなくなっているという状態です。
こちらもまた、結露ではなく水漏れということになります。
ドレンパンというのは、エアコン内部に溜まった水を一時的に溜めておく受け皿で、常に水が溜まっている状態です。
このドレンパンが詰まってしまうと、外部に排出が出来なかった水が溜まってしまい、室内機より水が漏れてくるようになります。
エアコンの結露を予防する方法
まずは、内部クリーンや除湿を活用すれば、結露を予防できます。
お使いになっているエアコンに内部クリーン、あるいは除湿機能があれば活用してください。
これらの機能は、エアコン内部の水分を除去できるため、結露予防に役立ちます。
次に簡単に出来る対策として、エアコンの風向きを上向きに設定するという方法があります。
エアコンの風向きを変えるルーバーが下向きのまま長時間冷房していると、吹き出す冷風がルーバーに当たりつづけ、局所的に冷えすぎてしまい結露が発生しやすくなります。
そのため、ルーバーを上向きにするために風向きを上に設定して、局所的な冷えすぎを防止することで結露が防げます。
風向きを変える以外に、エアコンの風量を上げることも結露防止に役立ちます。
室内機の風量温度に対して、室外機のある場所が暑いとエアコンは風量の限界まで運転し続け、その結果オーバーヒートをおこし結露が発生してしまいます。
それを防ぐために、風量を上げ部屋の広さや状態に合わせた風量に設定することで、冷たい空気を部屋全体に循環させ室内外の温度差を小さくすることで結露が防げます。
結露の原因として、エアコンの設定温度と外気の温度差があげられます。
そのため設定温度を上げて、室内と室外気温の差を小さくすることで、結露が予防できる場合もあります。
結露はただ水が少し付いてしまうだけと油断してはいけません。
なぜなら、結露を放置しておくとエアコン内部にカビが発生してしまうのです。
エアコン内部にカビが生えると、エアコンから吹き出す風にカビが混ざって、部屋中がカビだらけになってしまう可能性があります。
部屋中がカビだらけになれば、部屋の他の場所でカビが繁殖する可能性もありますし、健康面でも問題となります。
結露と水漏れは症状としては似てますが、発生原因は全く異なります。
水漏れは、ドレンホースの詰まりやドレンパンの詰まりなどが原因で、施行上の問題だったり機械の経年劣化によって引き起こされます。