エアコンが効かない
更新日:2025年06月01日 ご家庭向け
エアコンを何年か使っていると、部屋が中々冷えなかったり、効きが悪いと感じたりすることがあります。
まだ新しいから、故障しているわけではなさそうだからと効かないまま使い続けていると、無駄に電力を消費して電気代が高くなるだけでなく、エアコン本体に負荷をかける原因にもなりますので、なるべく早く対処しましょう。
エアコンの効きが悪いと感じたら真っ先に確認したいのが、フィルターの汚れです。
エアコンのフィルターがホコリなどで詰まっていると、空気の通りが悪くなり、冷気が十分に行きわたらなくなってしまいます。
エアコンには、フィルター自動お掃除機能が付いているタイプもありますが、たとえ自動お掃除機能付きであっても完全にお手入れ不要になるわけではありません。
定期的にゴミを取り除いて、空気の通りを良くしておきましょう。
また、長年使用しているエアコンはフィルターだけでなく、エアコンの内部まで汚れている可能性があります。
エアコンは、室内機がお部屋の空気を取り込み、その空気中の熱を熱交換器で取り除いてからお部屋に戻すことで室内を冷やします。
取り除かれた熱は、冷媒ガスによって室外機へと運ばれ、熱だけが外へと出ていきます。
熱は多いところから少ないところへ移動する性質を持っているので、この性質を利用して冷媒ガスがどんどんお部屋の熱を運び出していくのです。
ただし、引っ越しなどでエアコンを付け替えた時や配管の劣化などにより、冷媒ガスが外に漏れて不足してしまう事があります。
冷媒ガスが不足すると、熱を運び出すことが出来なくなり、エアコンが全く効かなくなってしまうのです。
室外機の周りに植木鉢などの物を置いたり、室外機そのものを手作りのカバーなどで覆っていたりしませんか。
空気の流れを遮ってしまうと、室外機が吹き出し口から放出した熱風を再び吸い込んでしまうため、エアコンが効かない原因になってしまいます。
また、外気温にも注意が必要です。
猛暑が続く日本においては、室外機に直射日光が当たっていたり、風通しの悪い場所に設置している場合、室外機周りの外気温が43度以上になることもあるので、そのような設置環境ではエアコンが冷えない原因になります。
エアコンの能力がお部屋のサイズに合っていないと、パワー不足でお部屋が冷えない原因になります。
6畳の部屋に8畳用のエアコンを付けるのはOKですが、14畳のリビングに6畳用のエアコンを付けるのは能力不足となります。
部屋の広さよりも、適用サイズが小さいエアコンを設置すると、常にフルパワー運転となりエアコンに負荷をかけるだけでなく、余分に電力を消費してしまいます。
エアコンが冷えないと故障かなと思ってしまいますよね。
明らかに異音がしている場合や、水漏れしている、風が出てこないといった症状がある場合は、故障が考えられますのでメーカーに修理、点検を依頼しましょう。
目立つ症状がないのに冷えない場合は、リモコンにエラーコードが表示されていないか、室内機のランプが点滅していない
かを確認します。
症状によっては自分で治せる場合もあります。
そのほか、リモコンが電池切れしているケースも考えられますので、一度電池を交換してみてください。
エアコンが効かない理由は、機器以外の場所に劣化や異常があるケースも考えられます。
経年劣化による配線の断線やコンセントの緩み、ブレーカーが落ちている、リモコンの故障などがあります。
色々試してもエアコンの効きが悪いと感じる場合は、エアコンの寿命かもしれません。
一般的にエアコンの寿命は10年程度といわれており、10年くらい使ったエアコンは内部に汚れも溜まっているため、徐々に冷房能力が落ちてきます。
そのほか、異音がする、水が漏れるといった症状がある場合も、エアコンの寿命と考えられるため早めに交換を検討しましょう。
エアコンの効きを良くする方法
フィルターに汚れが溜まっていると、冷房効率が下がるだけでなく、カビが繁殖して部屋中にカビ菌をまき散らすことにもなりかねません。
エアコンの使用中は2週間に一度を目安にフィルターの掃除をするように心がけましょう。
フィルター自動お掃除機能付きタイプのエアコンも、ダストボックスなどにゴミが溜まっている場合があるため、説明書を読んでお手入れ方法を確認しましょう。
室外機の周りに物があったら取り除き、カバーなども外して使用してください。
室外機周辺は十分なスペースを取り、空気の流れを良くしてあげましょう。
また、室外機にゴミが溜まっている場合は、掃除機などで取り除きます。
室外機に直射日光が当たっている場合は、少し離れた場所によしずなどを立てかけて日陰を作ってあげることも試してみてください。
大きな窓から日光が差し込む場合は、カーテンを閉めることで部屋の遮熱効果が高まり、エアコンが効きやすくなります。
窓は家の中で一番熱の出入りが激しい場所です。
冬もカーテンを閉めることで部屋の断熱効果が高まりエアコン効率が上がります。