エアコンの水漏れ
更新日:2025年06月06日 ご家庭向け
エアコンから突然の水漏れ、そんな時は、まず焦らず応急処置を行いましょう。
どこから水漏れしているのかを確認し、自分で対処できるか修理を依頼するかの判断をしましょう。
エアコンから漏れてくる水は、エアコンの室内機で結露が生じることによってできた水分です。
エアコンは室内の暖かい空気を吸い込み、熱交換器で温度を下げてから再びお部屋に空気を戻すことによって室温を下げています。
このとき、暖かい空気が急激に冷やされると、エアコン内部で結露が起き水滴が発生します。
これは、冷たい水が入ったグラスに水滴が付くのとちょうど同じ現象です。
通常であればエアコン内部で発生した結露水は、ドレンホースを伝って野外へ排水されていきます。
ところが、何らかの理由で排水できなくなると、エアコン内部に溜まった結露水が逆流して本体や壁を伝って室内に漏れてきてしまうのです。
水漏れを放置してしまうと、床や壁にカビが発生したり木材が腐ったリする恐れもあります。
エアコンから水漏れがあったら、なるべく早めに対処しましょう。
エアコンから水漏れが発生した場合は、被害を抑えるために応急処置を試してみましょう。
エアコンから水漏れが起きた際は、まず本体の運転を停止しましょう。
運転がストップすれば水分も発生しなくなるので、これ以上の水漏れを食い止めることができます。
念のため本体の電源コードをコンセントから抜いておきましょう。
もしコンセント付近が濡れたままになっていると、漏電により火災につながる恐れもあります。
ただし、コンセント付近がすでに濡れてしまっている場合は、そのまま触れると感電してしまう可能性があります。
その場合、ブレーカーを落としてから水を拭き取るようにしましょう。
エアコン内部に発生した結露水は、ドレンホースを通って野外に排出されます。
そのため、エアコンから水漏れがある場合は、野外にある室外機のすぐそばのドレンホースに異常が無いかを確認してみましょう。
物が倒れてドレンホースを潰してしまったり、出口が上向きになって排水できなくなっていたりする場合などは、ホースを移動させることで簡単に詰まりを解消できるかもしれません。
もしドレンホースから水が出ていない場合や特に異常が見当たらない場合は、ホースが詰まっていたり本体に不具合が起きていたりする可能性もあります。
エアコンをつけてしばらくすると、どうしても水が漏れてくる。
そんなときは、どこから水漏れしているかを確認して水漏れの原因を突き止めましょう。
エアコンと壁の間
エアコンと壁の間から水が漏れ出している場合は、ドレンホースの詰まりや、本体とドレンホースの接続に問題がある可能性が高いでしょう。
使っているうちに、本体とホースの接続部分が歪んだり抜けたりしてしまい、内部の水が排出されずに壁を伝って水漏れしてしまいます。
この場合は、自分で対処することは難しいので、専門業者に点検を依頼した方が良いでしょう。
エアコン本体の下部
エアコン本体の下側から水漏れしている場合は、ドレンパンの破損やドレンホースの詰まりが原因かもしれません。
ドレンパンとは、内部で発生した水を一時的に溜めておく受け皿の役割を持つ箇所です。
長期間使用していると劣化したり、汚れが溜まったりして水漏れすることがあります。
自分で修理することは難しいので、修理や買い替えを検討した方が良いでしょう。
吹き出し口
吹き出し口の片側や中央付近など、特定の箇所から水漏れしている場合は、排水がうまくいっていない可能性が高いです。
具体的な原因としては、ホースの詰まりやドレンパンの不具合が考えられます。
これらの箇所から水漏れに気づいたら、野外にあるホースの出口からきちんと排出されているかを確認してみましょう。
排出されていないようなら、本体内部に不具合が起きている可能性が高いため、修理の依頼をすることをおすすめします。
ルーバーからポタポタと垂れている。
この場合は、不具合による水漏れではなく、エアコンからの冷たい風で発生した結露がルーバーを伝って落ちてきている可能性が高いでしょう。
その場合は、一旦風向きを変えてルーバーを上向きにすると解消されることが多いです。
室外機
冷房を使っていると、室外機の近くの地面に水たまりが出来ているのを見たことのある人もおおいのではないでしょうか。
水漏れが心配になってしまう方もいるかもしれませんが、これは故障ではなく室内機に発生した水分がドレンホースから排出されたものです。
また、冷房だけでなく真冬に暖房を使っていると、霜降り運転が作動し溶けて霜が水漏れしているように見えることもあります。
そのほかに、溶けて霜が水漏れしているように見えることもありますが、これは正常な動作なので問題はありません。
エアコンから水漏れが起きるということは、結露で発生した水が野外に排出出来なくなっているということです。
その原因は、水の通り道であるドレンホースに何らかの不具合が起こっていることがほとんどです。
何らかの理由でドレンホースが詰まったり、出口が潰れたりしてしまうと、エアコン内部で発生した水を排出出来なくなり、水漏れに繋がることがあります。
本体から流れてきた汚れが詰まっている
エアコンを長年使っているうちに、汚れやホコリなどがドレンホース内部に溜まっているケースです。
この場合は、ホースの奥の方で詰まりを起こしている可能性が高いため、無理に取り除こうとすると症状が悪化したり、ホースを破損させてしまったりこともあります。
なるべく専門業者に修理の依頼をするようにしましょう。
異物が入り込んでる
外部から入り込んだ落ち葉や虫などの異物が、ドレンホースの詰まりの原因になっていることも考えられます。
ドレンホースの出口付近で詰まっている場合は、自分で取り除けることもありますが、奥深くに入り込んでいる場合は修理を依頼した方が良いでしょう。
ドレンホースの先端の不具合
ドレンホースを踏んでしまったり何かの下敷きになってしまったりすると、先端が潰れて排水できなくなることがあります。
また、使っているうちに地面に埋まってしまう事もあるので、一度ホースの様子を見て、何らかの不具合が起きている場合は元に戻すと水漏れが収まることもあります。
ドレンホースが逆勾配になっている
エアコンの配管は、内部の水がそのまま流れていくように角度をつけて設置されています。
ところが、何らかの理由でドレンホースがたわんでしまったりすると水が流れなくなり、最終的には溜まった水が本体から逆流して漏れ出してしまいます。
中でも多いのが、経年劣化でドレンホースがたわんでしまうケースです。
最初はドレンホースが動かないようにしっかりと固定されて設置されますが、長い時間とともにホースが緩み、逆勾配になって水漏れが起こってしまう事があります。
逆勾配は壁や配管の中で起こりやすく、自分で対処することが難しいため、専門業者による修理が必要になることがほとんどでしょう。
一方、設置したばかりのエアコンから水漏れが起こる場合は、設置不良により逆勾配が起こっている可能性もあります。
特に、エアコンの配管が左だし配管で設置されている場合は、ドレンホースの距離が長くなるため、逆勾配が起こりやすくなります。
ドレンホースの劣化やドレンパンとの接続部分の不具合
エアコン運転時に発生した水分は、本体内部のドレンパンと呼ばれる受け皿に集められ、そこからドレンホースを通じて外へ排出される仕組みになっています。
このとき、ドレンパンとホースの接続部分が緩んでいたり、外れていたりすると、水が正しく排出されず、内部に溜まった水がエアコン本体から漏れ出してしまう事があります。