次亜塩素酸
公開日:2026/01/21
更新日:2026/01/21
次亜塩素酸水溶液と次亜塩素酸ナトリウム液は同じものだと思っていませんか。
実はこの2つ、名前は似ていますが全く別のものです。
混同してしまうと思わぬトラブルを招くので、しっかりと理解を深めましょう。
次亜塩素酸水溶液とは、次亜塩素酸を含んだ水溶液のことです。
次亜塩素酸は、化学式で表すとHCIOであり分子の状態で水溶液中に存在するのが特徴です。
次亜塩素酸水溶液に含まれる次亜塩素酸は、有効塩素成分の塩素ガス、次亜塩素酸イオン、次亜塩素酸の中で最も殺菌力が強いことがわかっています。
次亜塩素酸ナトリウムとは、次亜塩素酸イオンを多く含んだ水溶液のことです。
液性は強いアルカリ性を示し、安定性は高いのですが主成分が次亜塩素酸イオンですので殺菌効果を求めるのであれば濃度を高くする必要があります。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、化学式で表すとNacioで次亜塩素酸ソーダと呼ばれることもあります。
ご家庭では主に、塩素系漂白剤や殺菌剤などに使用されているので馴染みが深いと思います。
販売などを行うにあたって、長期安定性が必要となります。
それを達成するために強アルカリ性にします。
しかし、アルカリ性にすることによって効果が落ちます。
そのため、高濃度にしないといけないという宿命を持った薬品と考えられます。
次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムに共通する点は、どちらも中性から離れれば離れるほど人体に危険なものになっていくという特性を持っていることです。
酸性の度合いが強くなると、金属腐食を起こす場合があります。
また、次亜塩素酸は酸性の度合いが強くなるほど有毒な塩素ガスの含有率が高くなり、塩素ガスが溶液から発生する場合があり非常に危険です。
よく混ぜるな危険と表示されている塩素系消毒剤や漂白剤は、酸性洗剤と混ぜた際に酸性となり有毒な塩素ガスを発生することから注意が必要であると訴えているのです。
強アルカリ性の液体には、皮脂のタンパク質などを溶かしてしまう性質があります。
素肌に塩素系漂白剤が付いた際にヌルヌルした経験の方もお持ちの方もいらっしゃるかとおもいます。
これは、アルカリ成分が水酸化ナトリウムであり皮脂のタンパク質を溶かしているためです。
また、この際の主成分は次亜塩素酸イオンであり次亜塩素酸ナトリウム水溶液
とみなすことができます。
逆に、このアルカリ成分によって汚れを落とす効果も期待できるため、汚れ落としには効果が期待できるともいえます。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を弱アルカリ性などにしたいとき、酸性の薬品を混ぜてはいけません。
有毒な塩素ガスが発生して、事故に至る危険性があります。
そのため、弱アルカリ性にしたいときは水を混ぜて薄めましょう。
次亜塩素酸水溶液は、有効成分である次亜塩素酸を高い割合で含むため低濃度で使用できるメリットがあります。
そのため、毒性も低くなり衣類の消臭やペット用品のケアなど広い用途で使用できます。
ただし、弱酸性、中性、強酸性など様々な種類がありますのでそれらの特徴をよく確認しお使いいただくようにしてください。
次亜塩素酸ナトリウムは、昔からある塩素系漂白、消臭剤です。
使用方法は、現役を用途に合わせて希釈しお使いいただくのですが、原液の濃度が高くアルカリ成分も含んでいるため、手袋やマスクが必要になります。
有効成分も時間の経過とともに減少する為、保管方法や温度管理が必要になります。
用途としては、様々な消毒作業がメインとなり人や動物などに直接使うことはありません。
また、酸性洗浄剤などと混ぜると危険な塩素ガスが発生しますので、取り扱いには注意が必要になります。