水道水
公開日:2026/01/25
更新日:2026/01/25
水道水は、私たちが最も手軽に安心して利用できる水の一つです。
日本の水道水には、塩素が使われています。
これによって水道水の安全性が確保されているわけですが、一方で健康への影響が気になるという声も聞かれます。
水道水に塩素が使われているということは、多くの方がご存じだと思います。
では、その理由は何なのでしょうか、実際にどのくらいの量の塩素が含まれているのでしょうか。
水道水に塩素が含まれているのは、消毒のためです。
水道水の原水となる河川や湖の水には、様々な病気の原因となる微生物などが含まれている恐れがあります。
塩素には強い殺菌力があり、このような病原微生物の細胞膜を破壊して死滅させるのです。
そして、消毒された水は外部から雑菌などが侵入することの無いよう、水道水を通って各家庭まで運ばれていきます。
日本の水道水は、世界的に見ても非常に安全性が高いことで知られていますが、その理由の一つが塩素消毒がきちんと行われているからなのです。
水道法では、安全性の観点から蛇口時点での水道水中の残留塩度を0.1mg/Ⅼ以上保持するように定められています。
一方、水道管理項目の中では味や臭いの観点から1mg/Ⅼ以下という目標値も設けられています。
また、各水道局においいて独自に残留塩素の目標値を0.3~0.6mg/Ⅼ以下程度に設定していることも多いです。
実際の残留塩素の量は、原水の水質などによっても異なりますので、お住いの地域の水道局の情報などを確認していただくことをおすすめします。
水道水の残留塩素を摂取してしまうことで、悪影響があるのではと思っている方も多いかもしれません。
しかし、水道水に含まれる残留塩素の量はごくわずかであり、摂取しても人体への悪影響はないと言われています。
水道水をそのまま飲んでも、残留塩素による健康上の問題が生じる心配は基本的にありません。
水道水中の塩素は健康への影響はないと述べましたが、水道管理項目の中で目標値が設定されているように、味わいや臭いの面では影響が生じることがあります。
水道水を使う時に、独自のカルキ臭を感じたことがある方も多いかもしれません。
塩素消毒されているプールでもおなじみの、鼻にツンと来るような匂いです。
お住いの地域や季節にとっては、水道水に使われる塩素の量が多くなりそれによってカルキ臭が生じることがあります。
カルキ臭は、そのまま飲むときにはもちろん飲み物や料理を作るときにも影響を与えることがあると言われています。
そのほかに、残留塩素による髪や肌への影響が気になるという方も多いようです。
また、金魚などの生き物を飼っている方は塩素の入った水道水をそのまま使うのは不安ではないかと思います。
このような理由から、水道水の残留塩素を低減あるいは除去したいと考える方が増えているのです。
塩素を除去する最も簡単な方法は、浄水器や整水器を使うことです。
これらの機器は、活性炭などのろ過材によって水道水中の残留塩素をブロックする機能を持っています。
浄水器は、水道水から残留塩素などの不純物を除去することを目的としたもので、整水器は浄水後さらに電気分解し、水素を含んだアルカリ性の水を生成するという特徴も兼ね備えています。
いずれも水道蛇口などに連結することで、連続的に水道水を浄水できることから多くのご家庭で利用されるようになっています。
なお、残留塩素をきちんと除去するためには、決められた期間ごとにカートリッジを交換することが大切です。
そのほかにも、塩素を除去する方法としてよく知られているのが、水道水を煮沸するというものです。
塩素を抜くためには、5~10分ほどしっかりと沸騰させ続ける必要があると言われています。
塩素を抜くためには、水道水を汲み置きするという方法もあります。なるべく日光に当てるようにし、6時間~2日間くらいは置いておく必要があるとされています。
ビタミンⅭを多く含むレモン汁などを投入することで、還元反応を起こし塩素を中和することができると言われています。
塩素を除去した水の扱いについては、注意も必要です。
塩素が除去されることで、雑菌などが繁殖する恐れがあります。
塩素を除去したあとは、なるべく早く使い切る等にしましょう。
保存する場合は、清潔な密閉容器などに入れて冷蔵庫にいれるようにし、2日以内か出来ればその日のうちに使い切ることをお勧めします。