公開日:2026/01/28

更新日:2026/01/28

寒い時期によく目にする結露は、拭いても拭いても出てきてしまうので厄介な存在だと感じる方も多いでしょう。

結露とは、暖かい空気中に含まれる水蒸気が冷たいものの表面に触れることで水滴となる現象です。

冬の時期、窓にできる水滴がその代表的な例で冷えたガラスに室内の暖かい空気が触れることで発生します。

また、冷たい飲み物をグラスに注ぐとグラスの表面に水滴が付いたり、暖かい物を食べているときに蒸気が眼鏡に触れて曇ったりするのも、結露の一種です。

結露はそのままにしておくと、湿気がこもりやすくなりカビの原因になることがあります。

これを防ぐためには、室内の湿度を適切に管理し定期的な換気を行うことが大切です。

 

結露の原因は、空気の温度差です。

空気は温度によって含むことができる水蒸気の量が異なり、暖かい空気の方が多く冷たい空気は少ないため、温度が下がると結露が発生します。

各温度において、水蒸気の状態で含むことができる最大の水分量のことを、飽和水蒸気と言います。

温かい空気の温度が下がって飽和水蒸気量が少なくなると、水蒸気は気体として存在できなくなり、液体=結露となるのです。

この空気の温度差が大きいほど、結露は発生しやすくなります。

そのため、暖房器具を使うことで室内外の温度差が大きくなる冬は注意が必要ですが、夏もエアコンや冷蔵庫の影響を受けやすいので油断は禁物です。

結露は、梅雨の時期のような高温多湿の環境や寒い冬に多く見られる現象です。

ただし、夏場と冬場では結露が発生するメカニズムが異なります。

夏場に発生する結露は、内部結露と呼ばれます。

これは、高温多湿な夏の環境において冷房によって冷やされた室内の空気が原因となって発生します。

特に、壁の中や床下、家具の裏など空気の流れが悪い部分で結露が生じやすいのが特徴です。

家屋の外壁や建材が夏の強い日差しによって暖められると、それに伴い蓄えられた湿度が放出されます。

この湿度が壁内に浸透し、冷房で冷やされた室内の低温部分に接触することで、結露が発生します。

室内が冷房によって外気よりも長時間冷やされている状態が続くと、壁の内部や基礎部分で水蒸気が凝結しやすくなり、内部結露が進行してしまうのです。

 

冬の結露は表面結露と呼ばれ、窓ガラスの室内側や室内壁の表面などに多く見られます。

室内の暖かい空気が窓ガラスに触れると、外気で冷やされた窓ガラスがその熱を奪い、窓の表面温度が下がります。

この結果、室内の空気中に含まれている水蒸気が水滴に変わり、窓に結露が発生するというメカニズムです。」

特に冬場は外気温が低いため、窓ガラス自体の温度が著しく低下します。

室内の暖かい空気がその冷たい窓ガラスに触れると、空気中の温度が露点温度を下回り、水蒸気が水滴となって結露が起こるのです。

結露を放置すると、健康や住宅に悪影響をもたらす恐れがあります。

これは、結露によって発生する水分に加え、室内に漂うホコリや汚れ、さらには建材に含まれる接着剤がカビにとっての栄養源となるためです。

さらに、カビの栄養源となるこれらの汚れはダニの餌にもなります。

そのため、結露を放置することはカビだけでなくダニの発生も促してしまう可能性があり、室内環境の悪化を招く原因となります。

カビやダニは、アレルギー反応を引き起こす物質です。

これを吸い込むことで、肌荒れや喘息、アトピー、シックハウス症候群、アレルギー性鼻炎などの健康被害が生じる恐れがあります。

特に、子供や高齢者、アレルギー体質の人は結露によって増加したカビやダニの影響を受けやすく健康被害がより深刻になる可能性が高いでしょう。

結露による湿気は、天井や壁、床の建材にカビや腐食を引き起こし、住宅の耐久性や性能に悪影響を与えるものです。

木材が湿気を吸収すると、内部で内部で腐食が進行し、家全体の構造が弱くなる可能性があります。

特に、シロアリは湿った木材を好むため、結露が原因でシロアアリ被害が発生するリスクも高まります。

さらに、住宅内部で結露が進行すると、断熱性能が低下しエネルギー効率が悪くなる恐れがあります。

結露の影響で、壁紙や床材にシミやカビが発生し、外観上の問題も生じ最悪の場合はリフォームが必要になることもあります。