公開日:2026/01/31

更新日:2026/01/31

換気とは、部屋の中の空気と外の空気を入れ替えることで、部屋の空気中にある汚染物質を部屋の中から外へ出したり、薄めたりすることです。

汚染物質は、二酸化炭素、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなどがあります。

換気をすることで、これらの汚染物質を部屋の外に出したり、薄めたりすることが期待できます。

閉め切った部屋は、空気が部屋の外に出にくいため汚染物質がずっと部屋の中に存在したり、増えたりしたままの状態になってしまいます。

そして、その空気が人間に対して悪い影響を与えるからです。

これらの汚染物質を部屋の外に出したり、薄めたりするためには換気がとても大切です。

家やマンションなどの住宅の多くは、気密性が高くて汚れた空気が部屋の外に出にくいのです。

このような住宅では、何もしないと十分な換気が出来ず、汚れた空気が部屋の中にどんどん溜まっていきます。

エアコンから出ている空気は、家の外から取り入れたものだと思ってエアコンを運転すれば換気ができると誤解していませんか。

エアコンは、部屋の中の空気を吸い込んでその空気を冷たくしたり、暖かくしたりした後に部屋の中に戻すことで快適な環境を作るものです。

部屋の中の空気と外の空気を入れ替えてはいません。

 

 

今住んでいる家やマンションが2003年7月より後の建物であれば、もともと換気をする仕組みが付いています。

部屋の壁や天井には、換気口が付いています。

生活をしていて、お風呂やトイレ、洗面所などの換気扇を使うと換気口から部屋の中の汚れた空気が建物の外に出され、同時に建物の外から新しい空気を取り込むよう設計されています。

家やマンションの換気では、この換気システムが最も一般的で2時間で室内の空気を丸々一回入れ替えることができます。

まずは、今既にある24時間換気システムをきちんと正しく使うことが基本です。

外から空気が入ってきて寒いという理由で換気口を閉じたり、24時間換気システムのスイッチをオフにしたりしてしまうと、せっかくの換気システムが役割を果たすことが出来ず、知らず知らずのうちに室内の空気に汚れが溜まってしまいます。

換気口は開けた状態で、24時間換気システムはいつもオンにして正しく使用するようにしてください。

 

窓を開けて換気するときの時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度と言われています。

ただし、窓や部屋の大きさや室内に浮遊している汚染物質の種類によって外に出るスピードは異なるため、どの程度の換気であれば確実に感染症リスクが抑えられるか、換気の効果について一概には言えません。

また、1時間に10分の換気を1回するよりも1時間に5分の換気を2回する方が換気の効果は高くなります。

出来るだけ回数を多く換気をすると効果的です。

窓開けで換気をするときは、1か所の窓だけでなく2か所の窓を開けることで、空気の通り道ができて効率的な換気が出来ます。

窓から風が入る場合は、窓を空けましょう。

2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的です。

窓から風が入りにくい場合は、風や空気は小さい隙間から勢いよく入り、大きい隙間から出ていきやすいという性質があるため外から空気が少しでも入ってくる側の窓は小さく開けて、外に空気が出る側の窓を大きく開けると効率的な換気が出来ます。

窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて扇風機などを窓の外に向けて設置すると効果的です。

扇風機を窓の方へ向け、部屋の外に空気を流すのが上手な使い方です。

扇風機を部屋の方へ向けて、窓の外の空気を部屋に入れるやり方では、外の空気は部屋に入ってきますが汚れた部屋の中の空気が外に出ずに部屋の中に留まることがあるからです。

窓が無い部屋の場合は、部屋のドアを開けて扇風機などを置いて部屋の外に空気が流れるようにしましょう。

浴室や洗面所、トイレなどに設置されている換気扇を運転すると、他の部屋から流れてきた空気も効率的に家の外に出すことができます。

 

 

住宅の換気扇の中でも、排気量が特に大きい台所の換気扇を運転することで効果的に換気することができます。

その場合は、台所に近い窓を開けると部屋全体の空気が換気されにくいので、台所からできるだけ離れた窓を開けるようにしましょう。

窓を2つ開けている場合でも、台所の換気扇を運転することで換気をアシストすることができるので、窓開けと換気扇の併用はおすすめです。

夏場の換気は、帰宅時窓を開けて換気をしてからエアコンの冷房をしましょう。

エアコンの電源を入れる前に、部屋に籠った暑い空気を換気で外に出すと素早く効率的に部屋を冷やすことができます。

多くのエアコンが窓の近くに設置されています。

エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。

外から入ってくる温度の高い空気をエアコンが直接吸い込むと、エアコンに負荷がかかり電気代が上がる原因となります。

また、できるだけエアコンから離れた窓を開けることで、温度が高い空気を急激に冷やした際にエアコンの吹き出し口などに結露が発生するのを防ぐことにもなります。

 

冬場の朝や、外から帰ってきた場合にはまずエアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなってからエアコンは運転したままで窓を開けて換気をしましょう。

冷えた壁、床、天井を暖めておくことで窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなり、快適に過ごせます。

窓開け後も、昼間は窓からの日差しを取り入れ、夜はカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えることで暖房効果が高まります。

部屋の温度が上がる前に窓を開けてしまうと、室温とエアコンの設定温度の差が広がりエアコンにかかる負荷が大きくなって電気代が上がってしまう原因になります。

起床時間や帰宅時間が分かっている場合には、エアコンのタイマー機能を使ってあらかじめ暖房運転で部屋を暖めておくことが有効です。