読了本_八本目の槍 今村翔吾
公開日:2025年05月04日
更新日:2025年05月04日 その他コラム
更新日:2025年05月04日 その他コラム
現在研修中、2025年6月8日開業予定
おそうじ革命埼玉戸田公園店の上笹です
読書が趣味の一つですので、
直近の読了本の感想をネタバレ無しの範囲で感想をブログに載せさせていただきます
加藤清正(虎之助)や福島正則(市松)ら【賤ヶ岳の七本鎗】目線で石田三成(佐吉)をそれぞれ語っていく
小姓組から労苦を共にした七本槍の七人によって語られ回想でしか登場しない佐吉を描いた作品です
この切り口、面白いです
佐吉の戦国時代の先を見据えた国家像、女性の活躍への期待などが語られ
百年後、千年後を見越した民の国にすべく
家康に立ち向かった佐吉はほんとにカッコいいですし
頭のキレる凄い人だったのだと感じ取れます
私の一番好きなシーンは孫六と夢を語っていたところです
孫六の「佐吉の夢はなんだ?好きなことができる世になればだ」
の問いかけに
佐吉の答えがとにかく良かったです
関ケ原で敗れ、己が死んだ後にも
佐吉の呪詛が家康に影響を残し、家康の天下統一を遅らせる
家康のさらに先を行く佐吉の策略はシビレました
最後の福島正則が淀殿と秀頼に言い放った
【八本目の槍】は物語の締めの一言となり
見事でした