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読了本_烏金  西條奈加

公開日:2025年05月18日
更新日:2025年05月18日
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現在研修中、2025年6月8日開業予定

おそうじ革命埼玉戸田公園店の上笹です

読書が趣味の一つですので、

直近の読了本の感想をネタバレ無しの範囲で感想をブログに載せさせていただきます

 

 

烏金  西條奈加

 

江戸の金貸しを主人公に描いた

人情味あふれる痛快時代小説です

 

烏金とは、朝一番にカラスがカアと鳴いてからお金を借り、夕方にカアと鳴く前にお金を返す日銭貸しのこと

振り売りや裏店の小商人が、これを元手に仕入れては1日の売り上げから金と利息を返すのだそう

高利でありながらも、江戸の庶民には必要な日銭貸しの仕組みです

 

因業な金貸し婆のお吟のもとに転がり込んだ浅吉は

貧乏な武士、売れない八百屋、物乞い、摺りの子供達など

借金返済に行き詰まった人々のために、新しい発想で商売の道筋をつけたり

借金ループから抜け出させたりして、借金返済を進めていく浅吉

彼の新しい発想で、借金返済だけでなく彼らの生活をも次々に綺麗にしていく話は痛快です

 

浅吉は貧乏人にお金を貸して、こまめに回収することで

借り手のお金に対する自立を促します

その様子は

現代のノーベル平和賞受賞者 ムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行 マイクロクレジットとも重なり

金貸しの使命を再認識させられます

 

文庫本巻末の「勘左のひとりごと」がまた秀逸

人より高いところから物事を見ている烏の勘左だからこそ、

人よりも、いろいろなものが見えていて

一回りも二回りも大人で、物事を広く理解しているサマが面白い

最後の浅吉へのアドバイスのところは

思わず笑みがこぼれます

 

烏の勘左も含めて登場人物はみな、味があって人情味あるれる人たちばかり

長谷部義正様は特に人情味のある登場人物でした

 

読了後気持ちがよくなるいい人情劇でございました

 

 


 

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