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ご家庭向け

結露

公開日:2025年12月03日
更新日:2025年12月03日
ご家庭向け

結露とは、室内の空気中に含まれる水蒸気が、外気と温度差のある窓などで冷やされることで水滴に変わる現象のことです。

窓などに発生する以外に、冷たい飲み物を注いだグラスの表面などにも結露は発生します。

空気の含むことができる水蒸気のことを、飽和水蒸気量と言います。

この飽和水蒸気量に対して、実際の空気中にどれくらいの水蒸気が含まれているか、その割合を表すのが湿度です。

飽和水蒸気量は温度によって異なり、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。

室内の湿度の高い暖かい空気が外気で冷えた窓ガラスに触れると、空気の温度が下がります。

すると、温度が下がった分だけ空気が含むことができる水蒸気量は減ります。

空気が含めなくなった分の水蒸気は、水に変わり結露として窓ガラスに留まります。

これが結露が発生するメカニズムです。

 

結露が発生するポイントは、空気の温度差です。

暖かな空気と冷たい空気の境目となる場所に発生します。

家の中で結露が発生しやすい場所として真っ先に挙がるのは窓です。

ガラス部分に加えて、サッシにも発生します。

また、意識したことがない人も多いかもしれませんが、窓以外にも結露は発生します。

例えば、お風呂や玄関ドア、壁、部屋の隅などです。

さらに、目に付きずらい家具の裏側、押し入れ、床下などにも発生します。

 

結露を放置すると、その湿気でカビが発生し、カビを餌にするダニやチャタテムシなどの虫が集まってきやすくなります。

カビや虫の死骸や糞は、アレルギー反応の原因となる物質であるため、人が吸い込むことでシックハウス症候群、アトピー、アレルギー性皮膚炎などの症状を引き起こす可能性があります。

また、カビによって壁紙や家具にシミが出来たり傷めたりすることもあります。

結露による湿気は、天井や壁、床などの建材のカビや腐食、錆などに繋がり、家の耐久性や性能を低下させる可能性があります。

結露は、日常では目にすることのない壁紙の中や床下などにも発生するため、気づかないうちに内側から腐食が進んでいたということもあります。

また、建物だけでなく家具が腐食したり、家電がさび付くなど家財に影響が及ぶこともあるほか、湿った木材はシロアリが好むため、シロアリ被害が発生するケースもあります。

 

 

結露が発生する原因である温度差を減らすことで発生を防げます。

具体的には、最も結露が発生しやすい窓には断熱シートを張る。

雨戸を取り行け外気の影響を減らすことでも、結露の発生を抑えられます。

また、暖房使用時には押し入れを開けた状態でサーキュレーターなどで室内の温度を均一にすると、押し入れ内や家具裏などの結露の発生を抑えることができます。

換気をすることで、外の乾いた空気を室内に取り込み、室内の湿気を減らすことができます。

湿気は結露の原因となるため、湿気を減らす換気は結露対策として有効です。

特に、料理中や洗濯物の部屋干し、お風呂を使用した後は湿度が高くなるため、ドアや窓を開けたり換気扇を回したりすると良いでしょう。

除湿器を使用したり、押し入れや家具に除湿剤を置くなど、結露の元となる湿気を取りのぞくのも効果があります。

暖房で室温を上げている間は、空気中に含むことができる水蒸気量も減っていき湿度が増えていきます。

除湿器は、この室温が下がるタイミングで使用すると効果的です。

石油やガスを燃焼させて暖めるストーブやファンヒーターは、燃焼の過程で水蒸気を発生させます。

使用中は、どんどん部屋の湿度が高まっていくので、つけっぱなしは控えると良いでしょう。

また、室内の湿気が気になる場合は暖房器具を電気式ヒーターやエアコンに変えるのもおすすめです。

洗濯物の部屋干しは、室内の空気中の水蒸気量を増やします。

湿気が気になる場合は、洗濯物の水分が拡散しないようにできるだけ野外に干すようにしましょう。

日射量が減る冬は、室内の方が洗濯物が乾きやすいと思うかもしれませんが、野外の方が乾燥しているため、例え雨が降っていても洗濯物が雨で濡れない限り、野外で干す方が早く乾きます。

冬は、乾燥対策として加湿器を使っている人も多いかと思います。

しかし、加湿器の使い過ぎは結露の発生につながります。

特に朝方は冷え、結露が発生しやすくなるため、夜間につけっぱなしにすると大量の結露を発生させかねません。

湿度の目安は、45~50%程度がおすすめです。

植物は根から水分を吸い上げ、葉っぱにある気孔から空気中に出すため、観葉植物など鉢植えの植物や花瓶に生けた花も、室内の湿気上昇につながります。

対策として、湿気が溜まらないように風通しの良い場所に置き換えたり、置いている部屋の換気をこまめに行うと良いでしょう。

また、複数の植物がある場合は一部屋におさめず分散して置くことで影響を小さくできます。

 

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