鏡面・光沢面のお掃除にメラミンスポンジはNG
更新日：2020年07月05日 ご家庭向け
はじめに
洗面ボウルをメラミンスポンジでお掃除していたところ、洗面ボウルの光沢がなくなり洗面ボウル表面が曇ってきた。元の状態に戻せないの？とお客様よりご相談を受けました。
なぜ光沢がなくなったの？
お客様のお宅に設置されていた洗面ボウルは樹脂製で、元々は鏡面仕様でした。鏡面仕様の表面をメラミンスポンジで擦ったことが光沢がなくなった原因と考えられます。
メラミンスポンジは、水だけで簡単に汚れが落ちるお手軽さからお掃除道具には欠かせない道具になってきています。しかし、メラミンスポンジが汚れを落とす原理は汚れを削り落とすことにあり、使用には注意が必要なのです。メラミンスポンジは、メラミンフォームという材質でできていて実はこれがとても硬い樹脂なのです。そのため、メラミンフォームより柔らかい材質の表面のお掃除に使うと対象面を削ってしまいます。光沢がある表面を削り曇らしてしまうこともあります。今回、洗面ボウルの光沢がなくなったのはこれが原因でほぼ間違いないと思います。
光沢は元に戻る？
光沢がなくなった表面の光沢を復活させる！
完全に元に戻すことはできませんが、以下の手順で光沢を出すことができました。
【手順】
①洗面ボウルのお掃除。洗面ボウルの汚れを取り除きます。
②洗面ボウルの水気を取ってコンパウンドで洗面ボウルを磨く。
（参考：ソフト99 99工房 コンパウンドトライアルセット 25グラムx3種）
磨き方は、布にコンパウンドを適量つけて上下Or左右方向に動かして磨く。
円を描くようには磨かない。
③コーティング剤を塗布。洗面ボウルに拭きかけ乾いた布で均等に塗り伸ばす。
１分程度で固まるため素早く塗る。
（参考：ダイソー シリコンスプレー）
まとめ
・メラミンスポンジは、汚れを削り落とす。
・鏡面、光沢のある面のお掃除にメラミンスポンジはNG。光沢がなくなる場合がある。
・メラミンスポンジで光沢をなくした表面は元には戻らない。
・コンパウンドとコーティング剤で磨くことで光沢をある程度出せるが、
洗面ボウルの材質を確かめ適切な処置を行わないと悪化することもあるので実施する場合はご注意ください。
注意
今回使用したダイソーのシリコンコーティング剤がどの程度持つのかは、洗剤で擦り上げると剥がしとることができるので、お掃除の仕方次第のところもありますがまだ検証中のため不明です。以下に参考までに代替品を記しますが、洗面ボウルの素材を確かめ適切なコーティング剤を選択しないとシミや汚れのもととなる場合もあるので注意してください。
代替品：ティポス 超撥水コーティング剤 弾き 520ml 水効果が１ヵ月続くスプレータイプ。
WAKI 3年美キープ 洗面用コーティング剤 10ml CTG001 撥水効果が３年続く液体/布タイプ。
