まな板の除菌に効果的なのは?アルコールとカビキラー系(次亜塩素酸ナトリウム)の使い分けを徹底解説
更新日:2025年08月15日 その他コラム
肉・魚は漂白剤、野菜・果物はアルコールが正解
まな板をしっかり除菌したいなら、肉や魚を切った後は漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、
野菜や果物の後はアルコールがおすすめです。
理由はシンプル。
カビキラー系漂白剤は菌やウイルスを根こそぎ分解できる強力なパワーを持ち、
アルコールは乾いた状態でサッと使えて手軽だからです。
実は、私たちハウスクリーニングの現場では、次亜塩素酸系で強力に殺菌をしてしまうので、アルコールでの消毒はほぼ使用していません。
ここからは、その効果の違いと安全な使い分け方を、経験をもとに解説します。
アルコール除菌の特徴と効果
■ 手軽に使える即効性
アルコール(消毒用エタノールなど)は、菌や一部のウイルスの表面を壊して死滅させます。
乾いたまな板にスプレーし、数十秒置くだけでOK。
調理の合間や食材を切り替えるタイミングにピッタリです。
■ アルコールの弱点
✅ 水に弱く、濡れたままのまな板では効果が落ちる
✅ 油汚れや食べカスが残っていると効きづらい
✅ ノロウイルスなど、一部のしぶといウイルスには効き目がほとんどない
つまり、アルコールは「軽い除菌」と「手軽さ」に強い反面、
「濡れた環境」や「強い菌・ウイルス」には不向きです。
また、ハウスクリーニングの現場では、様々な洗剤を使用しているので、アルコール消毒は不向きです。
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)の特徴と効果
■ 強力な除菌力
漂白剤は酸化作用で菌やウイルスをバラバラに分解します。
肉や魚に多い食中毒菌やノロウイルス、さらにはカビやぬめりも撃退。
さらに、嫌なニオイも一緒に除去してくれるため、まな板の衛生維持には最適です。
■ カビキラー系漂白剤の注意点
✅ 塩素臭が強く、使用中は換気が必要
✅ 金属や色柄物の調理器具に使うと変色・サビの恐れ
✅ 酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する危険あり
素手で触ると殺菌するだけでなく、手が荒れる場合もあります。
なので、必ずビニール手袋を装着して使用します。
プロのまな板除菌方法と使い分け
✅ 日常の簡単除菌(アルコール)
1.洗ったまな板の水分をしっかり拭き取る
2.全体にアルコールをスプレー
3.自然乾燥
調理中の食材切り替え時や、野菜・果物の後はこの方法で十分です。
✅ しっかり除菌&漂白(漂白剤)
1.カビキラー系を直接まな板に塗布して、ブラシ等で塗り広げる
2.まな板を1〜5分浸け置き
3.水道水でしっかりすすぐ
肉・魚を切った後や、ニオイや色移りが気になるときに効果的です。
まな板は二刀流除菌が最も衛生的
✅ 肉・魚の後 → 漂白剤で徹底除菌
✅ 野菜・果物の後 → アルコールで手軽に除菌
この二刀流を使い分ければ、家庭でもプロ並みの衛生管理が可能になります。
安全で衛生的な調理環境を作るために、ぜひ今日から取り入れてみてください。