公開日:2020/06/11

更新日:2020/06/11

公明正大

 

後漢の時代に、高潔をうたわれた楊震という政治家がいた。

この人がある地方の太守として赴任していったところ

たまたま以前に引き立ててやった王密という人が夜分に訪ねてきて

大枚の黄金を楊震に贈ろうとした。楊震が受け取るのを断ると

王密は

「こんな夜中で、この部屋には私たち二人しかいないのですから、誰にもわかりませんよ」

と言った。そのとき楊震は

「誰も知らないと言うが、君と私自身が知っているのではないか」

こう言ったという。

他人が知っているということよりも、まずみずからの心に間うて

やましいところがないが、公明正大であるかということが大切だと思うのである。