公開日:2020/11/03

更新日:2020/11/03

11月1日

「人の世は雲の流れの如し」

青い空に、ゆったりとした白い雲が流れてゆく。常日ごろ、あわただしさのままに、意識もしなかった雲の流れである。

速く遅く、大きく小さく、白く淡く、高く低く、ひとときも同じ姿を保ってはいない。

崩れるが如く崩れざるが如く、一瞬一瞬その形を変えて、青い空の中ほどを、さまざまに流れてゆく。

これはまさに、人の心、人のさだめに似ている。人の心は日に日に変わってゆく。そして、人の境遇もまた

きのうときょうは同じではないのである。喜びもよし、悲しみもまたよし、人の世は雲の流れの如し。

そう思い定めれば、そこにまた人生の妙味も味えるのではないだろうか