松下幸之助一日一話
公開日:2020年12月13日
更新日:2020年12月13日 その他コラム
更新日:2020年12月13日 その他コラム
12月13日
「命をかける」
「人多くして人なし」という言葉を、昔ある先輩から聞いたことがある。考えてみると
会社経営においても、普通の状態では間に合う人は大勢いる。ところがさて
大事に臨んで間に合う人はというと、きわめて少ないものである。
ではどういう人が大事のとき役にたつか。
その道に知識とか経験が大きな比重を持つことは当然だが、ただそれだけではダメのように思う。
その上に何が必要かというと、「生命を賭す」気構えである。
といっても今日は本当に命を捨てるということはきわめて少ないが
いざというときには「命をかけて」という気構えを、いつの場合でも持っている人が
ほんとうに大事を役立つひとだと思うのである。