エアコンクリーニング業者のよくある失敗事例|安心できる業者の選び方
更新日:2025年09月26日 ご家庭向け
エアコンは内部の構造が複雑であるため、掃除するときは専門業者に依頼するのが一般的です。しかし、クリーニングの業者選びに失敗して、不快な思いをしてしまうケースもあります。
実際に依頼を迷っている人の中には「変な業者に当たったらどうしよう」「エアコンが故障したり高額な料金を請求されたりしないか心配」などと悩んでいる人もいるでしょう。
そこで本記事では、エアコンクリーニング業者に依頼したときに起こりがちな失敗事例を具体的に紹介します。また、安心できる業者の選び方や万が一の事態が起こったときの対処法もまとめているので、ぜひ最後までチェックしてください。
エアコンクリーニング業者に依頼したときによくある失敗事例
まずは、エアコンクリーニング業者に依頼したときによくある失敗事例を紹介します。
- クリーニング後にエアコンが故障した
- 周囲の家具や壁に汚れ・キズが付いた
- エアコンにニオイや汚れが残った
- 当日に遅刻やドタキャンをされた
- 見積もりより高額な料金を請求された
クリーニング後にエアコンが故障した
プロにクリーニングを依頼した場合でも、作業後にエアコンが壊れてしまうことがあります。
たとえば、冷房が全く効かなくなったり、異音がするようになったケースです。
クリーニング後にエアコンが故障する主な原因としては、電装部分の養生が不十分だったことで起きた基盤ショートや分解・組み立て時の部品の破損などが考えられます。
特に技術力の低い業者や経験の浅い作業員に当たったときに、上記のような事態が起こりやすいです。
周囲の家具や壁に汚れ・キズが付いた
エアコンクリーニングでは、洗浄機から噴射される水や内部から排出される真っ黒な汚水が周囲に飛び散ることがあります。
クリーニング前に行われる養生が雑だと、このような事態が起こりやすいです。壁紙やカーテンに汚水が飛び散ってシミになったり、家電にかかって故障したりなどもあり得ます。
また、作業員が工具や機材を不用意に扱った結果、近くにある家具やフローリングにキズを付けられてしまうといったトラブルも起こることがあります。
エアコンにニオイや汚れが残った
せっかくお金を払ってクリーニングを依頼したのに、ニオイが取れなかったりカビや汚れが残るケースも起こり得ます。
これは洗浄作業そのものの手抜きが原因です。
たとえば、洗浄時間を短縮するために高圧洗浄機によるすすぎが不十分となったり、細かい部品を分解せずに表面だけをきれいにするなど、目に見える場所のみ清掃することで起こり得ます。
特に「激安」と謳っている業者には、このような手抜き作業でコストを削減しているところが多く見られます。
当日に遅刻やドタキャンをされた
クリーニング業者が当日にドタキャンしたり、大幅に遅刻するといったトラブルもしばしば見受けられます。
ひどい場合には、何の連絡もなくキャンセルされることや時間になっても現れず連絡すら取れなくなることもあるようです。
こういった業者は、顧客への対応意識や社内の管理体制そのものに問題を抱えている可能性が高いです。
見積もりより高額な料金を請求された
見積もりよりも高額な料金を請求されたり、追加料金を次々と加算されたりするトラブルも実際にあります。
公式サイトに表示されている価格は、クリーニングの基本料金であることが一般的です。そのため、オプションや追加料金については事前に確認して大まかにでも総額料金を計算しておくと良いでしょう。
また、「激安価格」のような謳い文句を使用している業者には注意が必要です。
このような業者は高額な追加料金を請求することを前提としている業者が多く、オプションを執拗に勧めてきたり事前の説明もなく追加料金を上乗せしてきたりすることもあります。
エアコンクリーニングの業者選びで失敗しないための4つのポイント
安心して任せられる業者を見つけるために、必ずチェックしてほしい4つの重要なポイントを紹介します。
- 総額料金で見積もりを取る
- 対応機種を確認する
- 実績や口コミを調べる
- 補償制度の内容を確認する
1. 総額料金で見積もりを取る
料金を調べる際は、公式サイトに表示されている基本料金だけでなく最終的に支払う総額を確認することが重要です。
依頼前には、基本料金と併せて以下の料金もチェックしましょう。
- 追加料金の有無: 汚れの度合いやエアコンの機種によって追加料金が発生することがある
- オプション料金: 室外機の洗浄や防カビ・抗菌コーティングはオプション料金となることがある
- 諸経費: 出張費や作業車両の駐車場代が別途請求されることがある
上記の料金について事前に確認し、基本料金も含めた総額で見積もりを出してもらうのがおすすめです。
2. 対応機種を確認する
自宅のエアコンがクリーニングの対応機種であるかどうかも事前に確認しましょう。
特に、フィルターを自動で掃除するお掃除機能付きエアコンは、内部の構造が非常に複雑です。業者によっては対応していなかったり、対応可能でも料金が通常タイプの2倍近くになったりすることがあります。
また、製造から10年以上が経過している機種も、作業を断られたり故障したときの損害賠償保険の対象外となることがあります。
よって、自宅のエアコンのメーカー・型番・製造年をあらかじめ調べておいて、予約する際に対応してもらえるか必ずチェックしましょう。
3. 実績や口コミを調べる
クリーニング業者を選ぶ際は、これまでの実績や実際にその業者を利用した人の口コミも確認することをおすすめします。
口コミを見る場合は、以下のようなサイトやレビューをチェックすると良いでしょう。
- Googleマップのレビュー
- くらしのマーケットやユアマイスターなど専門サイトの口コミ
- X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでの評判
一つのサイトだけでなく、複数のプラットフォームを横断的に調べるのがポイントです。
また、良い口コミのみならずネガティブな意見にも目を通すことで、その業者の接客対応やトラブル発生時のサポート内容なども知ることができます。
4. 補償制度の内容を確認する
クリーニング業者が損害補償保険に加入しているかどうかも必ず公式サイトで確認してください。
プロの作業とはいえ、エアコンを故障させてしまう可能性はゼロではありません。
そのため、ほとんどの業者が万が一に備えて損害補償保険に加入しています。加入していれば「損害賠償保険 加入済み」といった趣旨の記載をするのが一般的です。
また、業者によっては再作業保証が付いているところもあります。この保証が付いていれば、汚れや嫌なニオイが残っているときに無料で再クリーニングを依頼することが可能です。
エアコンの故障や汚れ・ニオイ残りが心配な人は、業者を選ぶときに損害補償保険や再作業保証の有無をチェックしましょう。
トラブルが起こったときの対処の流れ
どれだけ慎重に業者を選んでも、トラブルに巻き込まれてしまう場合があります。ここからは問題が発生した場合に、冷静に対処するための3つのステップを紹介します。
- その場で写真や動画を撮る
- 担当者に連絡する
- 消費生活センターに相談する
1. その場で写真や動画を撮る
作業直後に、汚れが落ちていなかったりエアコンが動かなかったりなどに気付いた場合は、その場で写真や動画を撮影しておきましょう。
トラブルの内容についてはっきり分かる写真や動画を撮ることが重要です。写真と動画どちらも撮影すると良いでしょう。
2. 担当者に連絡する
写真や動画を撮ったら、業者に直接連絡して担当者に事情を説明します。
また、再作業してもらえることになった場合は、いつまでにどのような対応をしてくれるのかを具体的に聞きましょう。再作業や修理の費用が無償であるかどうかも併せて確認してください。
担当者とのやり取りについては、電話であれば録音する、メールであれば要求内容を保存しておくことをおすすめします。
3. 消費生活センターに相談する
話し合いが平行線を辿り解決しそうにない場合や業者側が非を認めず連絡がつかなくなった場合は、消費生活センターに相談しましょう。
クリーニング業者にエアコンの掃除を依頼したところから経緯を話し、作業後のエアコンの状態や担当者の対応なども丁寧に説明してください。
消費生活センターの職員が今後の対応についてアドバイスをしてくれたり、業者に対して指導を行ってくれたりします。
しっかりと業者を見極めて安心できるところに依頼しよう
本記事では、エアコンクリーニング業者に依頼したときにありがちな失敗事例や安心して任せられる業者の選び方などを紹介しました。
エアコンクリーニングでの失敗は、安易に価格の安さだけを基準にしてしまったときに起こりがちです。そのため、きちんと以下の内容を確認して総合的に判断しましょう。
- クリーニングの総額
- 実績や口コミ
- 対応機種
- 補償制度
また、最初から一つの業者に絞るのではなく、複数の候補を出して比較しながら選ぶのがおすすめです。
本記事で紹介した失敗事例や業者の選び方なども参考にしつつ、きちんと信頼できるエアコンのクリーニング業者を探してみてください。