トイレ掃除
更新日:2025年09月09日 ご家庭向け
水回りのお掃除は、プロにとっても簡単ではありません。
それは、水道水に含まれる様々な成分が変化して、頑固な汚れになりやすいからです。
その中でも便器の汚れは、水たまりに残留した尿や便器に付いたカビなどが結合した汚れとなるため、特に難しい場所の一つです。
汚れの種類を知って、適切な方法でお掃除をすることが必要です。
尿石
尿石とは、その名のとおり便器に残留した尿が原因の汚れです。
水中のリン酸カルシウムや炭酸カルシウムが沈殿し、固まったものが堆積を繰り返しカチカチに固まった状態を尿石といいます。
黒ずみ
黒ずみの原因は、元をたどれば水垢です。
水垢を放置することで、空気中のホコリや雑菌が付着して固まり便器内に黒い汚れとなって現れます。
さらに厄介なのは、水垢とカビが複合してできた黒ずみです。
水垢とカビが混じりあって堆積して固まった黒ずみは、ブラッシングだけでは落とすことが出来ません。
輪じみ
便器の水たまりにリング状に付く輪じみ汚れ。
輪じみの原因はカビです。
水たまりに残った汚れからカビが繁殖し、増殖すると輪じみになります。
初期の輪じみは洗剤で落とすことができますが、時間が経過し便器にこびりついてしまった頑固な輪じみはプロでももてあまします。
とにかく早めのお掃除を心がけてください。
汚れが付きやすい場所と掃除の頻度
便器の内側は、目立たない分最も汚れを放置しやすい場所です。
しかも、厄介な汚れの代表格である尿石が付きやすい場所で臭いのげんいんにもなります。
トイレの使用回数にもよりますが、できれば週に一回トイレを使った後で軽くブラッシングをするだけでもOKです。
水たまりの汚れは、水際にリング状に付く輪じみと水の底に黄ばんだ汚れが付く尿石です。
水際や水底がうっすらと黄ばんできたなと感じたら、すぐにブラッシングで汚れを落としてください。
特に、暖かい季節はカビが繁殖しやすいため、早めの掃除を心がけましょう。
意外に見落としがちなのは、トイレの床です。
見た目は綺麗でも、飛び散った尿が付着してニオイの原因になっていることもあります。
特に、便器と床の隙間や便器の入り組んだところが要注意です。
屈んで拭き掃除をするのは大変という方には、小さめのワイパーを使って楽にお掃除する事をお勧めします。
トイレ用洗剤とブラシを常備しているご家庭も多いと思います。
初期の汚れであればこの組み合わせで十分です。
洗剤をかけてブラシで擦れば、汚れの種類にかかわらずほとんどの汚れは落ちてしまいます。
ある程度進行した尿石や黒ずみ汚れの場合は、堆積して固まった汚れの内部に洗剤を浸透させなければ落とすことが出来ません。
特に、フチ裏や水たまりの場合は洗剤を吹き付けただけでは汚れに浸透する前に流れ落ちてしまいます。
2~3重に折りたたんだトイレットペーパーを貼り付け、そこに専用洗剤を吹き付けて5分程度の洗剤湿布を行うと効果的です。
ブラッシングで落ちないカチカチ汚れになってしまった場合は、研磨パッドを使って削り落とすしかありません。
便器を傷つけないように注意しながら、研磨パッドで擦り落としてください。
トイレの便器に付く厄介な汚れの代表格は、尿石、黒ずみ、輪じみの3種類です。
放置するとプロでも大変な作業になるので、できれば数一回のブラッシングで予防を心がけてください。
特に汚れが付きやすい場所は、便器の内側、水たまり、便器と床の隙間です。
黄ばみや黒ずみ、ニオイなどをチェックし汚れの兆候に気づいたら、すぐに掃除をしましょう。
中性洗剤とブラッシングだけでは落ちないこびりついた汚れには、酸性洗剤を使った湿布で汚れを柔らかくして、専用の研磨パッドで削り落とす方法が効果的です。