レンジフード
更新日:2025年11月07日 ご家庭向け
キッチンにあるレンジフードファンは、空気中のホコリはもちろん、調理中に発生する水蒸気や油を吸い込むため、頑固な油汚れなどがこびり付きやすい箇所です。
長らくお手入れを怠っていると、汚れはどんどん頑固になり、さらにお掃除が大変になってしまうため面倒でもできる限りこまめに行うことを心がけましょう。
キッチンでは焼き物や揚げ物などをはじめ、油を加熱する機会が頻繁にあります。
レンジフードファンは高い位置にあるため、油が直接付着することはあまりありませんが、調理中は発生した水蒸気とともにどうしても微細な油分が空気中に漂ってしまいます。
レンジフードファンを稼働することで換気が行われ、壁などに汚れが付着することを抑制できますが、その分レンジフードファンのフィルターやファンに油汚れが付いてしまいます。
油汚れの付着率は、油を使った調理の回数や使用する油の量に比例して高くなるため、日頃から調理で油を扱う頻度が高いご家庭ほどレンジフードファンは汚れやすいでしょう。
空気中には、目に見えにくい微細なチリやホコリなどがたくさん浮遊しています。
レンジフードファンを回すと、空気と一緒にこれらの汚れも吸い込んでしまい、フィルターやファンを汚す原因となります。
ホコリそのものはふわふわしていて軽いのですが、油汚れと混ざり合って時間が経つとこびりついてしまうこともあり、なかなか落とせなくなるので要注意です。
タバコの煙には、タールと呼ばれる粘り気のある黒や褐色の成分が含まれています。
タバコの煙がフィルターやファンに付くと、タールも一緒に付着しやがて黄ばみ汚れ、いわゆるヤニになってしまいます。
タバコのヤニは放っておくとどんどん蓄積し、頑固な汚れになってしまうため、なるべく早めに対処することが大切です。
タバコの煙は広範囲に飛散しますが、特にレンジフードファンの下で喫煙する習慣がある場合は、黄ばみ汚れがひどくなりやすいので注意しましょう。
洗剤の種類は大きく分けてアルカリ性洗剤、酸性洗剤、中性洗剤の3つがあります。
アルカリ性洗剤は皮脂汚れなど有機物の汚れを落とすのに適していることが多いです。
しかし、酸性洗剤やアルカリ性洗剤は洗浄力が高い分、素材によってはレンジフードファンのフィルターやファンのメッキなどを傷めてしまう恐れがあります。
一方、中性洗剤は酸性とアルカリ性の中間の性質を持つ洗剤です。
アルカリ洗剤や酸性洗剤に比べると洗浄力がやや弱いことが多いですが、アルカリ洗剤や酸性洗剤よりも刺激がマイルドなため、素材を傷めずに広範囲でお掃除できることが特徴です。
特に、身近な洗剤の多くは液性よりも界面活性剤の洗浄作用の影響が大きいため、基本的には中性洗剤を使用してお手入れするのがおすすめです。
油汚れは時間が経過すると固まってしまいますし、油の種類によっては液体になる温度が高いものもあります。
そのままの状態で闇雲にこすり洗いをしても、ベタベタして中々汚れを落とすことができないため、基本的にまずは中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸け置きするのがベストです。
油汚れは適度な熱を加えると液状化しやすく、しばらく浸けおきすることで洗剤の界面活性剤が働き、油汚れを浮かして落としやすくすることができます。
具体的な方法としては、まず容器の中に40℃程度のぬるま湯を入れます。
そこに適量の中性洗剤を溶かして均一化するように軽くかき混ぜたら、取り外したレンジフードファンのパーツを入れます。
そのまま1時間ほど浸け置きします。
時間が経過したら、浸け置きしていたぬるま湯は冷めてしまっているため、パーツを浸けた状態で表面をやさしくこすり洗いしましょう。
洗い終えたら水で洗剤と汚れを洗い落とします。
水気を拭き取った後、完全に自然乾燥させてからレンジにセットしましょう。
レンジフードファンを楽に掃除する方法
フィルターをこまめに掃除する
まずは、フィルターだけでもこまめに掃除する事が大切です。
蓄積してしまった油汚れは、なかなか楽に落とすことが出来ません。
レンジフードファンは、できるかぎり内部が汚れないようフィルターが装着されています。
フィルターが正常に機能している間は、ある程度の油汚れやホコリをフィルターがキャッチしてくれるため、内部への汚れの付着を軽減してくれます。
ただ、油汚れでフィルターの目が詰まってしまうと換気機能が低下するばかりか、よりお掃除が難しいレンジフードファンの内部まで汚れやすくなってしまいます。
使用環境にもよりますが、月に1度を目安にフィルターを掃除していればファンの掃除は半年に1度程度で大丈夫です。
キッチンのレンジフードファン掃除の注意点
レンジフードファンは、高い位置にあるため人によっては踏み台などの足場を用意する必要があると思います。
踏み台を設置したら、作業を始める前に必ず足場が安定しているかどうかしっかり確認しましょう。
足場が悪いとレンジフードファンのパーツを着脱する作業に中々集中できず、余計な時間や手間がかかってしまう原因にもなるので要注意です。
レンジフードファンのお掃除では、油汚れや洗剤、金属のパーツに触れることになるため怪我をしないように厚手の手袋などを装着して作業しましょう。
また、レンジフードファンは高い位置にあるためフィルターやファンを取り外す際に汚れが落ちてくることもあります。
必要に応じてマスクや眼鏡、ゴーグルなどを装着して作業しましょう。
レンジフードファンは電機製品のため、洗剤や水を付けて洗ったパーツをすぐに取り付けてしまうと故障の原因となります。
洗剤や水で洗ったレンジフードファンのパーツは、しっかりと乾かしてから取り付けるようにしましょう。
レンジフードファンの汚れは目立ちにくく、お掃除には手間もかかるため年に一度、大掃除の時にお手入れするというご家庭も少なくないでしょう。
ただ、レンジフードファンは浴室やトイレの換気扇と比べても汚れやすい傾向にあり、年に1~2度のお掃除ではキレイな状態をキープできないばかりか、換気能力の低下や故障の原因となります。
特に、キッチンで多い油汚れは時間が経過すると頑固な汚れに変化していくため、少なくともフィルターはできるだけ短いスパンでお掃除するのがおすすめです。
使用環境にもよりますが、理想的なフィルターのお掃除頻度は月に1~2度です。
ファンを含めた念入りなお手入れは、最低でも半年に1度行うようにしましょう。
そんなに頻繁にお掃除できないという場合は、プロのハウスクリーニングに依頼することも検討しましょう。
レンジフードファンの掃除を怠るリスク
レンジフードファンは、調理中に浮遊した油やホコリを野外に放出する機能があります。
ファンが汚れて機能が低下すると、油やホコリを含んだ空気の排出がスムーズにいかなくなり、室内に油汚れやホコリが付着する可能性が高まります。
油汚れが天井や壁、床、布類などに広範囲で付着すると、お掃除の手間が大きく増えることもあるので要注意です。
レンジフードファンの汚れによって排気効率が悪くなると、調理中に発生したニオイが部屋中に充満しやすくなります。
特に壁のクロスやカーテン、ソファなどの布製品はニオイが染みつきやすく、1度付着するとニオイが消えるまでに時間がかかります。
お部屋用の消臭剤などで対策することもできますが、まずはニオイを付けないように積極的な換気を行う事が大事です。
そのためにも、レンジフードファンはこまめにお掃除して、早めにニオイを野外に排出するようにしましょう。
レンジフードファンの汚れを長らく放置していると、素材の塗装が剥がれたりサビたりする要因となります。
長く安心してお使いいただくためにも、定期的なお手入れはしっかりと行いましょう。
レンジフードファンには、数ある汚れの中でも特に頑固な油汚れが蓄積します。
油汚れは時間経過とともにさらに汚れが落としにくくなるため、少なくとも月1回以上こまめにお掃除するのが理想です。
ただ、様々な理由で毎月のお手入れが出来なかったという場合には、なるべく早めにまとめて念入りなお手入れをしましょう。
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