エアコンの節電方法
更新日:2025年07月07日 ご家庭向け
先日、お客様に「冷房は設定温度をあまり低くしないで風量を上げる方が節電なの?」と聞かれました。
思わず「そうなんですよ。」と言いそうになりましたが、その根拠について自分はよく知らない事に気づき、「そうみたいですね。」と答えました。
作業を終えてお客様宅を後にし、すかさずコンビニ駐車場で根拠を調べました。
その結果、
『冷房は設定温度をあまり低くせずに風量を上げた方が節電につながることが多いです。』
なぜ風量を上げると節電になるのか?
1 設定温度に早く到達する
風量を強くすると、冷たい空気が部屋全体に早く行き渡り、エアコンが目標温度に達するまでの時間が短くなります。
その分、コンプレッサー(冷やす装置)の稼働時間が減り、消費電力を抑えられます。
2 コンプレッサーの動作を減らせる
設定温度に達すると、エアコンは弱い運転に切り替わります。風量を上げて効率よく冷やすことで、コンプレッサーがフル稼働する時間を減らせます。
3 自動運転より「風量:強」の方が効率的な場合もある
自動運転だと、こまめに風量が上下して無駄が出ることもあります。
風量「強」で一気に冷やしてから「弱」や「微風」に切り替えると、結果的に電気代が抑えられます。
【注意点】
1 風が当たると寒い場合は、風向きを上にするなど調整しましょう。
2 ずっと「強」で運転し続けると逆効果です。部屋が冷えたら「弱」か「自動」に切り替えるのがコツです。
3 扇風機やサーキュレーターを併用すると、風量を上げすぎなくても空気が循環してさらに節電効果アップ。
風量設定:弱風
節電効果:△ 長く冷えない
快適性:◯ 静かでやさしい
風量設定:自動
節電効果:◯ 普通
快適性:◎ バランス良い
風量設定:強風
節電効果:◎ 効率よく冷える
快適性:△ 音や風が気になる人も
よく冷やしてから弱風に切り替える「メリハリ運転」が、夏の電気代を賢く抑えるコツです!