白くまくんと対決!!
更新日:2025年08月02日
先日、研修にご協力いただいているお客様のお宅でお掃除機能付きエアコンを分解クリーニングさせていただきました。
機種は日立・白くまくん「RAS-X40E2、2015年製」です。
設置環境としては、リビングでキッチンが比較的近く、屋内でわんちゃん1匹を飼われているという環境です。
早速、汚れ具合を確認させていただいたところ、さすがにお掃除ロボがついているだけあって、フィルターは比較的きれいな状態でした。
ところが、フィルターを外して熱交換器を確認すると、油っぽい埃やカビがしっかりついていました。↓
更にファン部分には、油で固まったカビ混じりの埃が、びっしりと付着していました。
吹き出し口やルーバーも黒いカビがいっぱいでした。↓
ここで先のブログでも書いた私の「お掃除ロボ不要論」です。
結局、お掃除ロボが機能していてもきれいに保てるのはフィルターだけなのです。
ロボがフィルターから集めた埃が溜まるダストボックスというのがあり、ダストボックスが埃でいっぱいになり埃が溢れているような状態では、お掃除ロボも効果的に作動しないのです。
ちなみに今回のお客様はダストボックスのごみはきちんと捨てられていました。
ダストボックスを外してきちんとごみを捨てることができる方なのですから、フィルターも簡単に自分で洗えると思います。
お掃除ロボが付くと、本体価格がかなり高くなりますし、構造が複雑になりますので、エアコンクリーニングの際の費用も時間も大幅に上がってしまい、更には故障のリスクも高くなります。
本当に誰も得しないんです。
すいません、みなさんがエアコンを購入する際に損をしないようにこれは分かってほしいので、熱くなってしまいました。
話を戻します。
こちらの機種ですが、研修所に同じタイプのものがあり、一度分解・組み立てをやっていました。
でもこれまでに何度も分解・組み立てを繰り返してきた個体と、初めて分解される個体とではツメの硬さなどが全然違い、更には今回エアコンの上のスペースがかなり狭かったのでカバーなどを外すだけでもかなり苦労しました。
更に苦労したのが配線を戻す作業で、きちんと元通りのルートで配線を戻すために写真を撮っておくようにしているのですが、撮った写真が十分でなく元の状態に戻すのにかなりの時間を使ってしまいました。
こんな感じで、なんとか作業を終えました。
こちらが洗浄時に出た汚水です。↓
そしてこちらがクリーニング後の吹き出し口付近の写真です。↓
汚れはきちんと落とせたのですが、予定作業時間をかなりオーバーしていたため、作業後の写真がこれしか撮れていなくて申し訳ありません。
今回の私の気持ちとしては
「白くま退治に行って、返り討ちにあった」
みたいな感じですが、それでも汚れがきちんと落ちて、エアコンも正常に作動したのでほっとしました。
最後に、かなり予定時間をオーバーしてしまったにもかかわらず
「うわー、すごくきれいになった、ありがとうございました」
と喜んでいただいたお客様に感謝申し上げます。
本当にいい経験になりました。
今回の経験を生かして次はきっと、もっとスムーズに作業できると思います。
本当にありがとうございました。