台風10号と地球温暖化

台風10号が北上しています。わたしの田舎は九州なのでちょっと心配しています。

数年前に地球温暖化が進行すると台風の発生数は減少していき、そのかわり大型化して大きな被害を出すだろうと、スーパーコンピューターの気象シミュレーションが予測していたことを思い出しました。今まさにその通りのことが起きているようです。

しかし台風は南と北の海水をかき混ぜて、熱くなりすぎた海の温度を下げる働きをもっており、また深海と表層の海水も混ぜてくれるので、海の底の栄養分を生き物が利用できる浅い海へと運んでくれてもいるのです。人間社会には厄介者の台風ですが、地球の生態系には大きな恵みをもたらす存在でもあります。台風が発生しなければ、南の海のサンゴは全て30度を超える海水温で絶滅してしまうともいわれています。

2年前に亡くなった車椅子の天才ホーキング博士は、人類は地球以外の惑星に移住しない限り絶滅するだろうと警告しました。その一番の理由は地球温暖化の進行が止められないからというものです。

地球の生命の歴史では、これまでに5回の大量絶滅が起きています。一番新しいものは、巨大な隕石の衝突による恐竜など全生命の70%が死滅した6,600万年前の大量絶滅ですが、2億5,000万年前の大量絶滅では全生命の95%が死滅しました。そしてその原因はシベリアで発生した、地球規模の巨大噴火による急激な温暖化なのです。そして科学者は現在進行している地球温暖化は、2億5,000万年前の温暖化のスピードをすでに上回っていると指摘しています。

わたしは皆さんを絶望させるために、この情報を発信しているわけではありません。わたしは、わたしの愛するすべての人を守るためにこの情報から目をそらさず直視しながら、何か行動を起こさなければと思っています。未来の子供達に美しい地球を残してあげたいと心の底から熱望しています。トランプ大統領は今でも地球温暖化は起きておらず、一部の科学者のでっち上げだと主張しています。今の社会システムから利益を得ている多くの人々も、見て見ぬふりをしています。

それでもわたしは、この情報を全世界の人々と共有することができたら、温暖化のスピードに必ずブレーキをかけられると確信しています。