エアコン洗浄スプレーは危険？おすすめしない5つの理由と正しい掃除方法をハウスクリーニングのプロが解説

暑い季節や梅雨に入ると、「エアコンから変なニオイがする」「冷えが悪くなった」と感じる方も多いでしょう。
そんなとき、市販の「エアコン洗浄スプレー」を使って自己流で掃除しようとする人も少なくありません。

しかしこのエアコン掃除スプレー、手軽なようでいて実は多くのデメリットがあるのをご存知でしょうか？
今回は、スプレータイプのエアコン洗浄剤をおすすめしない5つの理由と、エアコンを安全かつ効果的に清掃する方法について詳しく解説します。

エアコンの内部クリーニングで特に重要なのは、奥にある熱交換器や送風ファンの掃除です。
ところが、市販のスプレーではただエアコンの奥にホコリやカビなどを奥に押し込むだけ、ということです。

プロのクリーニングでは、

①洗剤による汚れの溶解→②高圧洗浄機による洗剤と汚れの洗い流し

というプロセスを踏みますが、市販のスプレーでは①のみであるということです。

エアコン洗浄スプレーを使うと、一時的には清潔になったように感じるかもしれません。
しかし先ほど記載したとおり市販のスプレーでは内部に洗剤が残ったままになります。

すると、残った洗剤がカビの栄養源になりカビが増えやすくなる環境を作ってしまうのです。
送風とともにカビの胞子が部屋中に撒き散らされる可能性もあり、衛生面でも不安が残ります。

スプレー液が誤って基板や電子部品にかかると、ショートや誤作動、最悪の場合故障につながります。

最近のエアコンは高性能・高機能化が進んでいるため、少しの液体混入でもトラブルになる可能性があります。

プロのクリーニングでは基盤などに水や洗剤がかからないように養生をしてから洗浄を行いますが

一般の方にはどこに養生すべきかはわかりずらいかと思います。
一度ショートしてしまうと、修理費が1万円〜数万円かかることも。
知識なしでの洗浄は、かえってコストがかさむ結果になるかもしれません。

洗浄後に「前よりもエアコンのニオイがひどくなった」という声も。
それは、スプレーに含まれる香料や成分が内部に残り、異臭の原因になっている可能性があります。
臭い対策のつもりが、逆効果になるケースもあるのです。

説明書に記載されていない手入れ方法を行った場合、万が一の故障でも保証が受けられないことがあります。
市販スプレーによる不具合は、自己責任とされることがほとんど。
エアコンの寿命を縮める原因にもなりかねません。

 

では、どうするのが正解？

結論はシンプル。
プロの分解洗浄を定期的に受けることが、エアコンを清潔＆快適に保つ一番の方法です。

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