エアコン洗浄スプレー

最近は、気温がさらにぐっと上がったせいもあるのかエアコンクリーニングの問い合わせが当店には数多く寄せられております。つい先日もエアコンクリーニングでお問い合わせがあり、クリーニングに伺った時のお話を載せたいと思います。

　さて、そのお客様、エアコンは、今年で4年ほどになるとのことでした。どうもエアコンの内部、黒カビが発生しているのが気になられたようで、市販でホームセンター等で売っているエアコン洗浄スプレーを購入し、吹きかけ掃除しようとされたようです。しかし、キレイになったどころか吹き出し口から下にスプレーとカビが混ざって黒い液体が垂れてくる、電源を入れるとその液体が前方に勢いよく飛んできてしまい家具などを汚してしまう。拭いてもまだ液体は出てきて、それ以上電源は付けず使用できない状態に。梅雨前でムシムシ、高温なこの6月下旬、一週間はエアコンのあるリビングではなくほかのエアコンがあるお部屋で過していた、早急にクリーニングをお願いしたい。そのようなご依頼でした。

　クリーニング当日、電源をつけるもさすがに中の液体は乾いていて出ては来ませんでしたが、送風ファンは汚れたまま。聞けば、市販スプレーは一本使用と記入してあるが汚れたままなので、2本目も使用し熱交換器ではなく送風ファンにもかけて、全部使い切ったとのことでした。そりゃあ、電源つけたら飛び散るわけです。

　クリーニングは無事終了、熱交換器、送風ファン共に、キレイでピカピカ。

 

　このエアコン洗浄スプレー。エアコンクリーニング業者から言わせてもらうと、使用は勧める業者さんは、少ないかもです。いや、いない？・・・

このスプレー、熱交換器にまるまる一本使用し、「除湿」をオン。エアコン内部の結露水、これを利用しドレンホースを通り外へ排出。キレイになりました。

って触れ込みです。

　結露水って、垂れるレベル、勢いめっちゃ弱いし量も少ない。こんなんで一本分の洗浄液、全部流れません。流れ残りたーくさんあります。

　今度残った洗浄液は匂いが残り次に、これがカビの元、カビの餌になりいやーな匂いに・・・よいことはありません。

　洗髪でいうと、シャンプーした後にシャワーじゃなくチョロチョロした水のみで洗髪するだけ。洗い残し、めっちゃあるでしょ。そりゃかゆくなるし皮膚病にもなるかも。そういうことです。

　洗浄液自体の洗浄成分は、否定はしません。実際、商品化してるんだし。私も以前はこれを年2回、使用し満足していたわけですが。

　結果、エアコンスプレーは、使用するなら、なんらかの形で、しっかりと洗い流す必要があるってことです。それは、やはり業者に依頼しキレイにする。これしかありません。

　スプレーは、高圧洗浄でもそうですが、誤って電装部分にかかると、その後、通電するとショートして故障の原因になったり、発火の危険性もあります。こういったものは、正しい知識を持ち使用しなければなりませんので、ご注意を！