健康と食事「脂質の摂取」
更新日:2025年07月30日 その他コラム
新常識!? 健康な食事には「脂質の摂取」はとても重要
今までは悪とされていた「脂質」
これまでの常識では、低脂質な食事ほどヘルシー=健康的だとされてきました。
巷では、「脂質ゼロ」や「脂質〇%カット」など低脂質を売り文句にした多くの食品もあります。
要するに脂質は健康的な食事には不要な「悪」として位置づけられてきたのです。
何故?脂質が悪なのか。
実は、脂質自体は身体の健康を保つ上でとても重要です。
しかし、「摂り過ぎ」は良くないということです。
・血中の悪玉コレステロールが増加する
・循環器系の疾患リスクが増える(心筋梗塞など)
・肥満やメタボリックシンドロームの原因になる
などというのが一般的に常識として知られています。
では、摂り過ぎ・・・とはどのくらいの量をいうのでしょうか?
この量については、時代と共に変化しているようですが、今は1日の総摂取カロリーの約30%程度が好ましいと言われていて、平均的にみると1日に50g程度が適量ということです。
脂質を摂る理由と控えるリスク
ズバリ、脂質はとても重要なエネルギー源であり、身体をバランスよく健康な状態に保つために必要な役割を果たしてくれるからです。
例えば
・筋肉量を保つ
・高エネルギーとして疲労に強くなる
・ホルモンバランスを保つ
・脂溶性ビタミンの吸収促進
などなど。
つまり、脂質を摂ることが健康への一歩と言えそうですし、控え過ぎることで栄養のバランスが崩れてしまうとも言えます。
脂質は「悪ではない」という研究結果も
ここで重要なのは
「1:体内で悪影響を及ぼしている脂質」
と
「2:口から摂取する脂質」
は、果たして「同じ脂質」なのか??
という点にありそうです。
実は、最近の研究では「1」と「2」の脂質は必ずしも一致しないことが知られています。
むしろ他の栄養素(糖質)の摂取量が原因となって、体内の脂質が増加するという研究結果もあります。
脂質の摂取で気を付けること
脂質にもいろいろな脂質があります。
古くなった油や、人工的に固形化された油(トランス脂肪酸)などは、避けるべきという見解もあります。
しかし、量については制限をする必要はないという見解まであり、直接的に人体へ影響するかしないかでこのあたりは大きく判断が分かれるところになりそうです。
まとめ
余談ですが・・・私自身、以前糖質を制限するダイエットにチャレンジして高脂質、高タンパク質の食事を1年弱ほど続けていました。
その時は「糖質ほぼゼロ!」という極端な手法だったのですが「これからの人生の食事はコレか・・・」という虚しさに負けて継続を断念しました。
ダイエットとしては、20kg以上減量できてよかったのですが、辞めたとたんにリバウンドして、元の体重以上に・・・筋肉量も減った感じでした。
何が言いたいかというと、その時の実感として「脂質の大量摂取では太れない」ということです。
とにかく1日に多くの油や脂質を含む食品を摂取していたのですが結果痩せました。
日進月歩で様々な考えや研究が行われています。
今までの常識を覆す結果も、一概に否定するのではなく、論理的に理解を深めて取り組むことで自身の健康法へ取り入れることの有効性に気が付くこともあります。
個人差もあります。
皆さんも、是非ご自身に「より良い結果」をもたらしてくれる健康法を探求してみてください。