トイレ
更新日:2025年08月10日 ご家庭向け
トイレ掃除は、面倒だからとつい放置してしまうという方もいるでしょう。
また、いざ思い立ってやろうとすると、放置していたせいで当然汚くて掃除をしたくなくなると思ってしまうかもしれません。
面倒くさくなってしまい、結局後回しにしてしまうトイレ掃除ですが、本来トイレを綺麗に保つ為にはどの程度の頻度で掃除をすれば良いのでしょうか。
少しでいいので、毎日のこまめな掃除がポイントです。
毎日1分程度で良いので簡単な掃除をすることと、週に1回少し丁寧に15分程度しっかり掃除をすること、この2つを意識することでトイレを清潔に保つことができます。
毎日1分程度のこまめな掃除とは、トイレで用を済ませた後に、使用した便座や便器の縁など比較的汚れが付きやすい部分をトイレ用掃除シートや、便座にも使える洗剤をトイレットペーパーに吹き付けたもので拭きあげるというものです。
トイレは、使うたびに尿や便の汚れが蓄積されていき、時間の経過とともにこびりついて落としにくくなってしまいます。
それを防ぐために、毎日タイミングを決めて1回使用後のトイレでポイントを絞って引き取り掃除をすることが重要です。
そして、毎日1分の拭き掃除の仕上げとして、週に1回の丁寧な掃除を行います。
1日1回の掃除ではできていないトイレ用の洗剤を使い便座の中をこすったり、トイレ用掃除シート使って壁や床に飛び散った尿跳ねなどの汚れを拭き取ったり掃除機などで換気扇のホコリを取り除いたりといった掃除を実施しましょう。
この時、タンクやドアなど忘れがちな場所も気を付けて掃除する事が大切です。
ひとくちにトイレに汚れといっても、トイレの汚れには幾つか種類があります。
これらの汚れには、それぞれ発生原因が異なるため汚れの性質に合った方法で掃除をしないと、なかなか汚れを落とせずトイレを綺麗にたもてなくなってしまいます。
まずは、トイレの汚れと聞いて多くの人が思い浮かべる黒ずみを取り上げます。
便座や便器の縁、あるいは便器の水の表面に沿うような形で発生することの多い黒ずみですが、その発生原因はホコリやカビ、水垢、雑菌といったものです。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムのような一部成分が凝固することで水垢が生まれ、その水垢にホコリや雑菌が付着したものが黒ずみになります。
水道水の鉄分と水垢が反応して酸化した結果黒ずみになったり、便器の縁によくある黒ずみは排泄物に起因する黒カビであったりと、複数の過程によって黒ずみは発生してしまいます。
トイレは、カビの繁殖に必要な湿度の条件が常に満たされているため、どうしてもカビが発生しやすく、特にこういった汚れがはっせいしてしまいがちです。
基本的には、中性洗剤を使ってブラシで擦ることで、便器の中の黒ずみを除去することができます。
黒ずみを除去するためには、塩素系漂白剤や酸性洗剤などを使う必要があります。
黒ずみの原因によって使い分けることが大切です。
カビが原因の汚れは、便器の水際に発生しやすいため、便器の表面にかかるように漂白剤をかけてしばらく放置しておき、一定時間後に水で流すだけで十分です。
そこまでひどい汚れでない限りは、大体この方法で黒ずみは解消します。
塩素系漂白剤で落としきれないような比較的頑固にこびりついているタイプの黒ずみは、尿石かアルカリ性であるため、酸性洗剤や酸素系の漂白剤を使用するようにしましょう。
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黄ばみを掃除する方法
黄ばみは、尿石によって引き起こされる汚れです。
見た目にも不衛生ですが、何より黄ばみは臭いの発生の元になることがあります。
そのため、なるべく見つけたら早い段階できれいにしましょう。
黄ばみを掃除するときは、酸性洗剤を使うのが基本です。
これは、尿石がアルカリ性の性質を持っているため酸性洗剤で中和することで非常に効率よく掃除が出来ます。
酸性洗剤を使って黄ばみを除去する場合、黄ばみの部分に洗剤をかけて、その後ブラシで擦るというのが基本です。
黄ばみが頑固な場合は、便器内の水をなくして洗剤の洗浄効果を高めることもできます。
トイレの水道の元栓を閉めて水を流せば、便器から水が無くなるのでその状態で掃除をしてみてください。
黒ずみ同様、黄ばみも予防が大切です。
黄ばみは特にトイレ使用後の拭き取りが重要です。
毎回トイレ用の掃除シートなどを用いても良いので、一人一人がトイレ後にトイレットペーパーなどでトイレの縁や便座裏などを意識して拭くようにしてみましょう。
水垢の落とし方
トイレにおける水垢は、主に便器の中というよりもタンク上部に付いていることの多い手洗い用の設備に発生することが多いでしょう。
これは、手洗い場が濡れた後乾いて水道水の中に含まれるミネラル分が空気中の酸素や二酸化炭素と結合し、白く結晶化してくることで洗われるためです。
尿石と同様にアルカリ性の汚れであるため、酸性の洗剤が効果的です。
水垢の程度が軽い場合、水垢の部分に酸性洗剤をかけて少しおいたら擦って汚れを落とすようにしましょう。
酸性洗剤ほど強力でなくてもいい場合、クエン酸やお酢でも代用可能です。
しかし、中には中々きれいに落ちない頑固な水垢もあります。
そういった汚れに対しては、研磨剤入りのクレンザーが有効です。
クレンザーを汚れが気になる箇所にかけ、水でよく濡らしたスポンジで擦っていきます。
水垢を予防する方法は、こまめに掃除をすることです。
黒ずみや黄ばみと異なり、ぱっと見では気づきにくいため、意識が向きにくい水垢ですが、トイレは毎日使用する場所で水気が多い場所であるため、水垢が発生しやすいです。
ピンク汚れを掃除する方法
ピンク色の汚れはお風呂場でもよく見かける汚れですが、メチロバクテリウムというバクテリアとロドトという酵母菌が主にこのピンク汚れを形成しています。
赤カビという名称で呼ばれることもありますが、分類上はカビとは異なる細菌のため、その生態は全く異なります。
ピンク汚れは乾燥に強いという特徴があるため、掃除方法もカビとは異なった方法が必要です。
ピンク汚れに対しては、中性洗剤が有効です。
汚れが目立つ部分に中性洗剤をかけて、少し放置した後にブラシで擦ってください。
ピンク汚れの掃除後に、消毒用エタノールや漂白剤を使用することで細菌の繁殖を防ぐ効果を得られますが、トイレの材質や条件によってはトイレを劣化させたり傷つけたりしてしまう事があるため、実施する場合はよく確認してから行うようにしましょう。
トイレ掃除に便利なアイテム
流せるトイレブラシ
取っての部分がコアパーツになっており、ブラシ部分もその都度取り換えて使うことができます。
ブラシ部分もコンパクトになっており、便座のフチ裏も綺麗に出来ます。
さらに、トイレブラシは不衛生になりやすいので、便器を磨いた後ワンタッチでブラシを取り外すことができ、そのまま水に流すことができます。
流せるウエットシート
これは1枚で便座や便座の裏、トイレの縁や床、タンクなどあらゆる部分を拭きあげることができます。
使い終わったらそのままトイレに流せるのでゴミの処理が無く便利です。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、洗剤を使わずに水に濡らして擦ることで汚れを落とすことができます。
メラミンスポンジは研磨剤を含んでいるため、場合によっては便器を傷つける恐れがあるのでよく調べてから使用してください。
トイレ掃除をする際には、便器や便座以外の部分の掃除も怠らないようにしましょう。
トイレは換気扇を回すことが多く、扉の開閉も多いため意外とホコリが溜まりやすい場所です。
トイレの蓋や便器の土台部分と蓋の接合部分、タンクの上部や棚の上といった場所がポイントです。
こういった場所は、流せるウェットシートでさっとひと拭きすることで綺麗になるため、気づいた時にこまめに掃除するようにしましょう。
床や壁の汚れも丁寧に落としましょう。
尿が便器で跳ねて壁に飛んでしまう事があります。
こういった飛び跳ねた尿がトイレ内のアンモニア臭や壁の黄ばみの原因になるのです。
便器と床のわずかな隙間にもホコリが溜まりやすいところですのでここもよく確認しましょう。
特に人の手では掃除がしにくいので、先端が薄くなっているへらや、割りばしなど比較的細くて先端が尖っているようなものにウエットシートを巻き付けて、隙間を這わせるようにして拭き取っていくと綺麗になります。