エアコンのカビ
更新日:2025年08月18日
エアコンを付けたら部屋が臭くなったり、くしゃみや咳が出始めたなど、原因はもしかしたらエアコン内部で繁殖したカビかもしれません。
カビが生えたエアコンを使い続けると、アレルギー疾患や肺炎を患う可能性がありとても危険です。
エアコンを付けた直後に、嫌な臭いがした経験がある人は多いはずです。
カビ、タバコのヤニ、ホコリや汚れ、油汚れや食品のニオイ。
これらが家庭のエアコンで考えられるニオイの原因ですが、この中で最も多いのはカビです。
吹き出し口を除いた時に、ルーバーやその周辺に黒いぼつぼつが付いていたら要注意です。
奥にはさらに多くのカビが生えていて、それが原因で臭いが発生している可能性があります。
エアコンに発生したカビは、ニオイだけでもうんざりする存在ですが、健康被害までもたらす危険な存在です。
人がカビを吸い込むと、アレルギー症状、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、夏型過敏性肺炎などを引き起こすことがあります。
これらは、カビが原因の健康被害の中で特に多いものです。
トリコスポロンが原因の肺炎は、夏場に多く発生し初期症状は夏風邪に似ています。
そのため、急な高熱や呼吸困難に発展することも多い危険な病とされています。
お子さんは、症状が強く出たりカビが原因でアレルギーを発症したりするため、たかがカビと侮ってはいけない存在です。
エアコンをつけ始めたら咳やくしゃみが出る、原因不明のかゆみや息苦しさがある、そんなときはエアコンのカビをチェックしてみましょう。
エアコンにカビが生える原因は、エアコン内部にカビが繁殖しやすい環境が整っているからです。
カビの繁殖には温度、湿気、汚れの3つが大きく関係しています。
冬場は余りカビが発生しません。
これは、カビが寒さに弱く冬場は活動しなくなるからです。
カビの繁殖は気温20~30℃で始まり、25~28度の間はカビが最も元気になります。
これは、エアコンの効いた夏場の室温と同じくらいです。
カビは湿度が60%を超えると活発になり始め、80%を超えると繁殖速度が急激に高まります。
こうした性質があるため、浴室やキッチンなど、湿気が溜まりやすい場所にカビが発生しやすいのです。
冷房運転中のエアコンの中では、冬場の窓に発生する結露と同じ現象が起きています。
稼働している間は常に多湿になり、カビが繁殖する好条件がそろっている状態です。
高温多湿に加えて、栄養が無いとカビは繁殖できません。
カビの栄養源は人にとっての汚れです。
洗濯機、冷蔵庫の裏、壁の中など、カビが生えやすい場所の多くが掃除をしにくい場所なのは、こうしたカビの生態が原因です。
エアコンの中も、ホコリや汚れが集まりやすく、温度、湿度も重なってカビが生えるのに最高ともいえる条件が揃っています。
エアコンのカビを発見したら、健康被害が出る前に除去しなくてはいけません。
まずは、掃除中の感電や誤作動を防ぐために必ず電源を落としましょう。
リモコン操作でオフにするだけでなく、作業中に電源が入らないようにコンセントを抜いてください。
その後に、エアコンのパネルを開け、ホコリが溜まっていたら先にフィルターを水洗いをし、乾かしておきましょう。
エアコンのカビ取りでは、家にある中性洗剤を使うのが手軽です。
水で薄めた中性洗剤を雑巾に染み込ませておきましょう。
カビに加えて頑固な油汚れなどがある場合は、強いアルカリ性を持つセスキ炭酸ソーダを水に溶かしておきましょう。
フィルターを外すとフィンがみえます。
薄い金属の板が並んでいる部分で、ここが空気の温度を変える役割を担っています。
まずは、掃除機でフィンのホコリを吸い取り、歯ブラシや綿棒を使って細かい汚れを落としてください。
その後、中性洗剤と水をしみ込ませた雑巾を固く絞って念入りに掃除しましょう。
細かい部分は割りばしに薄い雑巾を巻き付けて拭くと奥まで拭き取れます。
カビが生えやすい場所なので念入りに掃除するのがおすすめです。
このとき、吹き出し口もチェックして、汚れやカビがあれば拭き取っておきましょう。
ある程度カビが落ちたら、水拭きをして洗剤を拭き取ります。
汚れた水が垂れ落ちることがあるため、ビニールシートを敷いておくと安心です。
ここまでの手順でカビが落としきれず、また、ニオイが消えないこともあります。
しかし、これ以上の掃除には故障やけがのリスクがあるため、ご自分での掃除はお勧めできません。
さらに、徹底的にお掃除をしたい場合は、エアコン掃除のプロに依頼しましょう。
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エアコンのカビが吹き出し口からも見えている場合は、その奥でさらに多くのカビが発生している可能性があります。
フィンの掃除ではニオイが消えないことも多く、しっかりと掃除をしたいところですがエアコンは電化製品です。
取り扱いには十分注意しましょう。
最も注意すべきことは、電装部品に水や洗剤をかけないことです。
奥まで掃除しようとしたら誤って電装部品に水をかけてしまい、故障させてしまうケースは少なくありません。
掃除用のスプレーを使う時も同じことがいえるので注意しましょう。
もう一つはドレンホースの取り扱いです。
ドレンホースは、エアコンの中で発生した水を排出する管で、掃除中に出た水もここから外に排出されます。
ドレンホースが詰まっていると、汚れた水がエアコンの中に溜まり、水漏れが発生してしまいます。
カビ取りを始める前にドレンホースをチェックし、ゴミが詰まっている場合は除去してください。
エアコンの中は、どうしてもカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
カビの予防にはその環境を改善することが大切です。
カビの栄養源になってしまう汚れが少なければ、カビの繁殖も緩やかになります。
フィルターやフィンは掃除機でホコリを吸い取り、水洗い、水拭きをするだけでもきれいになるため、定期的に掃除をしましょう。
エアコンの機能にある送風運転を行うと、内部の湿度を下げられます。
特に、夏場の冷房運転では内部に結露が溜まり、湿度が高くなります。
冷房を使った後は、30分以上送風運転をするように心がけましょう。
内部が乾燥すればカビの繁殖を予防できます。
高温多湿でカビが繁殖しやすいエアコン内部ですが、そもそもカビが入り込まなければ繁殖もしません。
ですが、カビの侵入をゼロにすることは不可能です。
とはいえ、入り込むカビの数が少なければ繁殖も遅いため、部屋を定期的に換気して空気中のカビを減らすことはカビ予防にとても効果的です。
空気の入れ替えは体にも良いため、エアコンを使う時期は時々窓を空けましょう。
定期的に掃除をし、カビ予防の習慣を心がけていてもエアコンにはカビが生えてしまうものです。
フィンよりもさらに内側にあるドレンパンやファンにもカビは繁殖し、そういった場所の掃除は専門的な知識や技術が無いと困難です。
ご自分で無理に行うとエアコンの故障を引き起こし、思わぬ事故に繋がってしまう事もあります。
エアコンの中を隅々まで掃除し、徹底的なカビ除去を目指すなら専門の業者に依頼するのがおすすめです。
プロの手にかかれば、清潔で気持のいい空気を取り戻すことが可能です。