お風呂掃除
更新日:2025年08月25日 ご家庭向け
お風呂や洗面台、キッチンなどの水回りのお悩みでよくあるのが、水垢です。
特にお風呂は浴槽や鏡、カウンター、水栓など、水垢がつく場所が多く面積も広いのでお掃除も大変な場所です。
気を付けているつもりでも、いつの間にか頑固な汚れとして定着してしまい、普通のお掃除じゃ落とせないです。
そもそも、お風呂の水垢はなぜできるのでしょうか。
それは、水道水の成分に原因があります。
水道水には、カルシウムなどのミネラルが含まれており、水分が蒸発するとミネラル分が残って白く残ります。
水道水に含まれるミネラルには、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ケイ素などがあります。
エリアごとにバランスが異なり、ミネラルの含有量によって味も変化します。
それを水垢又はサークルと呼び、無機系の汚れに分類されます。
カビのように不衛生な汚れではないものの目立ちますし、放っておくと石灰化して取り除くのが難しくなります。
水垢は、そのまま放置してしまうとどんどんこびり付いて落としにくくなってしまいます。
ミネラル分は蓄積して硬くなるので、放置しているとスポンジで擦っても落ちないような頑固な汚れに変化してしまうのです。
電気ケトルやポットの底に白くて硬いカルキ汚れが出ることがありますが、水垢はそれと全く一緒です。
見つけたら放置せずに早めに掃除したり、予防のための対策を取りましょう。
お風呂には、水垢とは別に湯垢ができることがあります。
湯垢も水道水のミネラル成分による汚れなのですが、実は水垢とは性質が異なります。
水道水の中のマグネシウム、カルシウム、アルミなどのミネラルが、皮脂や石鹸やボディソープに含まれる脂肪酸と混ざると酸性に変化し、湯垢となってしまいます。
脂肪酸とミネラルが結合したものは、金属石鹸やスカムとも呼ばれます。
サークル上に固まる水垢とは違い、湯垢は白くこびりついた感じでザラザラとしています。
床、壁の下部、洗面器などに現れやすい汚れです。
同じ構造で水道水のミネラル成分と皮脂汚れが混ざると、灰色から黒っぽい汚れになります。
これは、酸性石鹸と呼ばれます。
酸性石鹼は、酸性なのでアルカリ性の洗剤を使用しましょう。
水垢は、水道水中のミネラルが固まることが原因なので、水道水の性質によって水垢の付き方も変わります。
日本は、全国的に見るとミネラルの少ない軟水を使用している地域が多く、基本的には水垢は付きにくいです。
地下水を水源としている、火山灰などミネラルの多い地層、温泉のお湯をお風呂に引いているなど、水中に多くのミネラルが含まれている地域は水垢が出来やすいといえるでしょう。
お住いのエリアの水質や硬度は、水道水質データベースから確認できます。
引っ越してから水垢が出来やすくなったという方は、浴室の設備や掃除の頻度ではなく水質に原因があるかもしれません。
お風呂の水垢を落とす掃除方法
普段のお掃除や、できたばかりの水垢を落とすなら中性洗剤を使います。
ぬるま湯で表面を濡らし、浴室用の中性洗剤を使ってスポンジで擦り洗いをしましょう。
水垢が落としやすい素材で作られたスポンジを使う場合は、水のみで綺麗に落とせることもあります。
周辺の素材を傷つけてしまうので力を入れすぎないように気を付けてください。
軽度の水垢を掃除する場合、大切なのは洗い流した後です。
シャワーで流して水滴が付いたまま乾くと、また同じようにミネラルが水垢となってしまうので、水切りワイパーで水気をきり、タオルなどで表面を拭いて仕上げましょう。