読了本_アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎
更新日:2025年05月24日 その他コラム
2025年6月8日開業
おそうじ革命埼玉戸田公園店の上笹です
読書が趣味の一つですので、
直近の読了本の感想をネタバレ無しの範囲で感想をブログに載せさせていただきます
大学生の椎名が、引っ越してきたアパートで出会った河崎から
「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけられるというストーリー
その意味が分からない行動に終盤意味が出てきます
現在の椎名、二年前の過去の琴美が
現在の本屋襲撃、過去のペット殺しを
現在過去両方の目線で語ることで進むカットバック形式の作品
各所に伏線が散らばっていて
2つの物語が交わりそうで 交わらず物語は進んでいきます
過去に登場しているのに、現在では登場していないキャラクターがいるので
「これはなにかあったのかな」と想像しながら読み進め
後半で2つの物語が一点に収束し始め
「えっ?どういうことですか?」と感じながら
少しずつ謎が解けだすことで
意味の分からない行動と、本書の謎の題名まで
最後に謎が解けていきます
ドルジの言葉の多くが
河崎と琴美から受け継いだものだったのだなと、読み終えて少し寂しさも感じましたが
全体の構成が巧みで、ほんとに面白い作品でございます
伊坂さんの遊び心でしょうか
椎名の横浜に住む叔母のくだり
名前が祥子で、喫茶店を経営していて、
響野という、変わった旦那がいるとのことで、
『陽気なギャングが地球を回す』に登場する響野の妻の祥子であると推測され
響野さんがシレっと登場するのも面白いですね