「エアコンと室内環境」　第2章：エアコンの汚れについて

エアコンは今や日本の家庭では必需品となり、1年を通して活躍する家電です。

空気を循環させて室内の温度をコントロールするのが本来の「エアコン」の役目です。

だからこそ、「エアコン」と「室内環境」には密接な関係がありそうです。

ここでは、その関係性について

「第１章：エアコンの仕組み」

「第２章：エアコンの汚れ」

「第３章：エアコンのそうじ」

の全３章に分けて考察をしていきます。

本章では、エアコンの汚れについて見ていきます。

前章でも触れましたが、エアコンは２台の機体で構成されます。１つは室内機＝エアコン本体部分。２つ目は室外機。

今回は、主に室内機（以下、エアコン）の汚れについて考察します。

エアコンの主な機能の内、使っているうちに汚れるのは次の２つです。

・熱交換器(フィン)＝エアコン上部にあり、垂直に沢山並んでいる板状のもの。

・送風機(ファン)＝エアコン下部にある筒状の羽で、回転することで風を起こすもの。

 

では、実際にどのような汚れが付くのでしょうか？

一般的なご家庭では

１、「塵」や「埃」の付着

２、「カビ」や「菌」の付着

３、「油」や「たばこのヤニ」の付着

といった汚れが多くみられるのではないでしょうか。

こうした汚れは、主に送風機(ファン)が部屋の空気と一緒に吸い込んで付いたり、「カビ」や「菌」は付着した汚れを温床に繁殖したりしたものです。

この汚れの厄介なところは、送風機(ファン)によってまた部屋の中へ戻されてしまうことです。

「カビ」や「菌」は増殖してしまうと、更に厄介なのは言うまでもありません。

残念ながら「おそうじ機能付きエアコン」だから安心！・・・というのは違います。

エアコンの「おそうじ機能」は、あくまでもエアコンフィルターを掃除する機能です。

つまりここで問題視している「熱交換器(フィン)」や「送風機(ファン)」の汚れについては同様に付着します。

フィルター掃除機能が万全でも、残念ですが、エアコン内部が汚れないエアコンは今のところ出会ったことがありません。

確かに、フィルター掃除をする手間は省けますが、だから安心という状態までにはならないということ。

また、私の家のリビングにはおそうじ機能付きのエアコンが付いていますが、エラーを起こしてフィルターが掃除されていないことがあり（その時はふかふかの絨毯のような埃がフィルターを覆っていました・・・）そうなると、普通のエアコンよりも手入れや修復が大変でした。

また、機種によっては、フィルター掃除をした埃が溜まるボックスの掃除をしないとダメなものがあり・・・結局別の掃除をする手間を取られるという機種もあります。

エアコンの汚れの中には、エアコンの機能に影響する汚れがあります。

主な２つを取り上げます。

１、熱交換器(フィン)に付着した汚れ・・・熱交換器の仕組み上、板状のフィンが空気に触れる面積が多いと熱交換の効率が良くなります、つまりこのフィンが汚れに覆われた部分では充分な熱のやりとりが出来ず性能が悪化する原因となります。

２、送風機(ファン)に付着した汚れ・・・送風機の役目は風を起こすことです。そのために効率の良い形状に作られています。しかし、汚れが付着した箇所は形状が歪められ本来の性能を発揮できなくなります。

つまり、これらの汚れが引き起こす機能への弊害は

熱交換効率ダウンと送風効率のダウンということになり、その両方とも動力が電気なので、電気の使用量に少なくとも影響があると言えます。

ここまでのエアコンの汚れを詳しくみて解ることは・・・

１、エアコンの汚れで影響が大きいのは、熱交換器(フィン)や送風機(ファン)の汚れ・・・中には、カビや菌の温床になるものがある。

２、エアコン内部の汚れは、送風機(ファン)の風によって室内へ戻される。

３、付着した汚れはエアコンの機能を低下させ・・・少なからず電気の使用量に影響を及ぼしそうである。

ということが言えそうです。

 

今やエアコンは無くてはならない設備の一つです。

だからこそ、より正しく理解し、より自身に合った使い方、メンテナンスをしていきたいものです。

室内の環境改善は、健康な生活を送る上で重要です！？

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