外壁の汚れを落とすと家が若返る
一般的な住宅に使用される外壁の建材は、サイディング、塗り壁、モルタル、タイル、ALCパネルなどで、特に多用されるサイディングにはさらに窯業系、金属系、木質系、樹脂系などの分類があります。
いずれの素材を選ぶにしても外壁は家の構造をもっとも外側から守る部位です。
屋内と違って手入れや掃除が大がかりになるだろうと放置されがちな場所ですが、汚れが蓄積すれば家全体が古めかしく、くすんだ印象になってしまうでしょう。
家を若返らせ、明るい印象にするために、外壁の汚れ落としをなさることをお勧めします。
家を若返らせる「外壁」のケア方法
ここでご紹介するのは建材がサイディングのケースです。
塗り壁などではまた別のケア方法が必要となりますので、ご注意ください。
■ 外壁のお手入れを始めよう
・準備
水道から外壁に届く長さのホースと、中性洗剤、廃棄する柔らかい布を用意します。
ブラシを使っても大丈夫な場所はブラシで洗浄しますが、表面が塗装されている外壁の場合はブラシを使うと傷になったり、層が薄くなって建材内部への水気の浸潤を許したりしてしまう結果につながりかねません。
ブラシを使用して大丈夫という確信を持てない場合は、布で掃除するようにしましょう。
・注意点
研磨剤入りの洗剤は避けること。
表面を傷つけるような力をかけない事。
有機溶剤を避けること。
窓回りなどのシーリング目地には水をかけない事などを認識しておいて下さい。
・汚れやすい部分を重点的に
軒下や出窓の下など、陰になっている部分が特に汚れが溜まりやすい場所です。
他にはバルコニー下、庇の下、空調の室外機の裏側、コーキングから流れ出した油汚れなどを重点的に掃除しましょう。
油系の汚れは粉じんと混ざって黒く壁に染みつきます。
・高圧洗浄機を使用する場合
ホームセンターなどで販売され、人気の高圧洗浄機ですが、自宅外壁の掃除をする場合には様々な制限が付きまといます。
手の届かない高いところの凹凸までもきれいにしてくれる高圧洗浄機ですが、圧力が強いということは使用できない素材が多いということです。
カーポート、ブロック塀、シャッター、床のタイルなどの掃除に使うようにしましょう。
ただし、圧力はある程度に調節して、建材が痛まないように注意して下さい。
外壁の汚れは主に大気中の汚染物質や、カビ、コケ、藻、雨だれ、錆などです。
油を含む汚染物質がカビやコケの生育を助長することもあります。
掃除した時にはしっかり水気を飛ばして、カビ、コケ、藻の繁殖しにくい環境を作るといいでしょう。