夏風邪を掃除で防ぐ!? 特に注意したい3つのポイント
ここ数年で、いわゆる猛暑日と呼ばれる高温多湿の日数は増えているそうです。
ケッペンの気候区分では、関東~九州は温帯に分類されていますが、近年では亜熱帯に近く急な大雨や35度を超える高温多湿な傾向が強まっています。
熱中症など高温由来の症状を防ぐため、室内と室外の温度差・湿度差は大きくなっています。
このような環境だと、夏風邪をひきやすくなってしまうのです。
また室温・湿度が急激に上下する夏場の部屋の中は、菌にとっては繁殖しやすくカビを始めとした雑菌やウイルスが知らずの内に部屋に充満することすらあります。
つまり、夏場の家事や掃除には十分気をつけなければなりません。
単にお掃除をするだけではちょっと足りないと言えるでしょう。
では、一体どんなことに注意して掃除や除菌を行えば良いのでしょうか。
幾つかのポイントに絞ってご紹介しましょう。
水回りは雑菌でいっぱい!
雑菌やウイルスが繁殖しやすい条件とは何でしょうか。
一つ目に温度、二つ目に水分、三つ目に栄養です。
実は、この条件を自然と満たしてしまうのが、夏場の水回りになります。
キッチンは彼らからすれば、理想的な環境です。
三角コーナーとシンクの間は、食品カスが腐敗したものが液状化してこびりついていることが多く、黒カビを中心とした雑菌が育ちやすくなります。
また、暖かいこの時期だからこそ気をつけたいのが排水溝です。
同じような理由で雑菌が繁殖しやすくなっています。
洗面所、浴室も気を付けましょう
日々口内を清潔に保つために使う歯磨き用のコップも、雑菌が繁殖しやすくなっています。
こちらも一週間に一度は、漂白して除菌を行うのが良いでしょう。
歯ブラシの交換にもちょうど良い季節です。
抗菌作用が付与された歯ブラシなどを使うことにより、気付かない内に雑菌に汚染されることを防ぐことができます。
普段の食器洗いやお手入れの他に、塩素系漂白剤などを使った殺菌・除菌を心がけましょう。
また、浴室の排水口や石鹸置きについても同じことがいえます。
夏場の間は一週間に一度は清掃を心がけてみて下さい。
エアコン由来の汚れや菌の繁殖にも対応しましょう
エアコンは、部屋の空気を一定の温度と湿度に保ってくれますが、その一方で部屋のホコリや汚れがエアフィルターにこびりついていることがままあります。
一般的に、エアコンのフィルター清掃は二週間に一回掃除するようマニュアルに書かれている場合が多いのですが、細菌やカビが繁殖しやすい夏場は、一週間に一度の掃除を行ってみて下さい。
また、エアコンの風に運ばれた部屋の汚れがドアの隙間や、部屋の隅に層を作ることがあります。
掃除機や拭き掃除を行う時は、この点も踏まえてしっかりお掃除することで、夏場の部屋の清潔を保つことができます。
適度な換気で細菌の発生を抑止しましょう
夏場は、外気温が高く換気を行う頻度が減ってしまいます。
しかし、長期間換気を行わないと室内の空気が淀んでしまい、空気中の雑菌やウイルスが増えやすくなります。
比較的外気温が低い、早朝や夜間に定期的に換気を行ってみて下さい。
夏風邪のリスクは、日々の掃除とちょっとした除菌対策で下げることが可能です。
健康な夏を過ごすためにも、除菌殺菌を意識したお掃除をしてみてはいかがでしょうか。