食器用洗剤が人体へ与える影響について|「体に優しい洗剤」おすすめはコレ!!
更新日:2025年06月27日 掃除道具
皆さんは、普段お使いの食器用洗剤に含まれる成分に着目したことはございますか?
洗剤には、アルカリ性洗剤、酸性洗剤、中性洗剤、塩素洗剤などさまざまな種類のものがあり、それぞれの性質に応じて落ちる汚れと落ちない汚れがあります。
また、化学的に合成された洗剤は、人体や環境に害のある成分が含まれていることも少なくありません。
最近では、お肌や粘膜の弱い方に向けて、人の体に害のある化学成分を使っていない洗剤や、環境への負荷が少ない素材で作られた洗剤も発売されています。
今回の記事では、食器用洗剤などに含まれる化学成分が、人の体や環境にどのようなダメージを与えるのかをご説明するとともに、自分のため、家族のため、ひいては地球のためにできる優しい洗剤の選び方について解説させていただきます。
食器用洗剤が人体に与える影響
食器用洗剤や洗濯用洗剤には、「界面活性剤」という成分が含まれていることがあります。
界面活性剤とは、「水と油を混ぜ合わせる」「物質から汚れを剥がす」「汚れが下地に再び付かないようにする」といった効果があり、汚れを落とすのに非常に優れています。
また、液性も中性で安定しているため、幅広い材質に使えるという利点があります。
一方で、化学的に合成された界面活性剤は、人の体によくない影響を与えることも示唆されています。
この章では、問題となっている界面活性剤の人体への影響について見ていきましょう。
界面活性剤は分解できない
合成洗剤など化学的に作った洗剤は、生物の体で分解することができません。
人間の体も例外ではなく、洗剤を飲み込んでしまった場合、食道や胃や腸などの消化器へ深刻な影響を及ぼします。
具体的には、「舌に痺れや痛みを感じる」「口腔や喉の痛み、下痢、嘔吐」などを引き起こすことが知られており、多量に摂取した場合は命に関わることもあります。
お肌への影響も心配
洗剤に含まれる「界面活性剤」は、人の皮膚に含まれる皮脂を剥ぎ取ってしまいます。
皮脂には、空気中の成分から肌を護ったり、肌を保湿するなどの効果があるのですが、洗剤によってこの皮脂が失われてしまうと、肌荒れや赤ギレなどの皮膚疾患を発症することがあります。
また、化学合成された洗剤のほとんどには、石油由来の成分が含まれており、この石油由来成分も肌に良くないと言われています。
石油由来成分は市販品のシャンプーなどにも使われており、これらのシャンプーで髪を洗うと、頭皮などにも良くない影響があるという研究結果もあるようです。
化学物質アレルギーの原因にも
化学成分によるアレルギーも、近年話題になっています。
洗濯洗剤に含まれる界面活性剤が洗濯物に残留し、それを着用した人の肌に浸透して、アトピーなどを引き起こすことがあるそうです。
化学物質アレルギーの症状は、頭痛、めまい、吐き気、皮膚炎、呼吸器症状(咳、喘息)、倦怠感、不眠、精神症状(不安、うつ状態)など多岐にわたります。
化学物質過敏症とも呼ばれるこのアレルギーを発症すると、洗剤だけでなく、芳香剤や殺虫剤、化粧品などでも発作が出ることがあるため、日常生活で接触するあらゆる物に気をつけなくてはいけなくなります。
食器用洗剤が環境に与える影響
使い勝手が良く、汚れがキレイに落ちる界面活性剤ですが、その毒性は人体だけでなく、河川や土壌などの自然環境にも大きな負荷をかけていることが、近年の研究で明らかになっています。
界面活性剤は分解されにくい
自然界にはゴミを自然に還してくれる「分解者」と呼ばれる存在がいます。
分解者には、動物の排泄物や死骸、落ち葉などを食べるエビやカニ、昆虫類などから細菌などの微生物まで幅広い生き物がいます。
分解者は、環境中のゴミを食べ、糞として排出します。それをさらに小さな分解者が食べて糞を出し…というふうに、大きなゴミを少しずつ小さなゴミに変え、最終的に土壌に戻しています。
しかし、人工的に合成した「合成界面活性剤」は、これらの分解者の体内で代謝することができないことが、研究で判明しました。
そのため、界面活性剤をそのまま海や川に排水すると、分解者が分解できず、自然界に洗剤がそのまま残り続けることになります。
また、界面活性剤自体にも毒性があるため、川や海に界面活性剤が流れ出すと、その水域の生態系に大きなダメージを与えることもわかっています。
かつては「リン酸」が公害に
昔の洗剤には、洗浄効果を高めるための「リン酸」などが多く含まれていました。
このリン酸はプランクトンの大好物であり、リン酸が海や川に大量に放出されると、それをエサにプランクトンの異常発生が起こることがあります。
昔は洗剤をそのまま川に流していたため、生活排水の流れこむ川や海は、環境中のプランクトンの量が爆発的に多くなってしまい、「富栄養化」と呼ばれるこの現象が引き起こされました。
富栄養化が起こると、プランクトンが消費する酸素が増えることで水中の酸素が減ってしまい、他の生物が棲むことができなくなってしまうという問題があります。
家庭用洗剤による環境汚染は1960年代から急速に拡大し、日本でも生活排水に含まれる洗剤成分で川が泡だらけになってしまったり、富栄養化によって発生した赤潮が各地の漁業に被害を与えるなど、深刻な社会問題と化しました。
洗剤による環境汚染は減っているけど…
洗剤による環境汚染が世界的な問題となって以降、洗剤メーカー各社は合成洗剤に含まれる成分を微生物にも分解されやすい成分に変えたり、リン酸を含まない洗剤を開発するなど、「環境への負荷が少ない洗剤」の開発に力を入れています。
また、国も、生活排水を自然環境に直接流すことがないよう、下水道や下水処理施設などの生活排水処理のためのインフラ整備に尽力しています。
令和5年度の日本の汚水処理人口普及率は93.3%であり、日本のほとんどの家庭から出る排水は、処理施設でしっかりと浄化されてから自然界に返っています。
しかしながら、裏を返せば6%程度の人口へは未だに下水道が普及しておらず、数にして600万人ほどは下水道が整備されていない家屋で暮らしています。
また、汚水処理人口普及率は、5万人未満の小さな市町村ほど低い傾向にあり、これらの市町村に絞っての汚水処理人口普及率は84%程度と、全国平均から大きく乖離していることも、行政の今後の課題と言えるでしょう。
人口が少なく、自然が豊かな田舎の町ほど下水道がなく、生活排水がそのまま川に流れている地域も未だに存在しています。
数少ない自然が残された田舎ほど洗剤による環境汚染が進んでいる、というジレンマも、日本社会が解決すべき喫緊の問題です。
人体への影響が少ない洗剤ってどんなの?
合成洗剤に含まれる化学物質は、人の体にも、環境にも、非常に大きな負荷をかけます。
こうした洗剤によるダメージを最小限に抑えるために、低刺激かつ自然への影響が少ない洗剤を、メーカー各社は競って開発しています。
では、人体への影響が少なく、自然にも優しい洗剤にはどのようなものがあるのでしょうか?
この章で詳しく見ていきましょう。
人体への影響が少ない洗剤①石けん系洗剤(純石けん)
動植物性の油脂を原料にした、脂肪酸ナトリウム/カリウムなどからなる洗剤。
肌への刺激が比較的少なく、アトピーや敏感肌の人でも安心して使える。
【代表的な純石けん洗剤】
- シャボン玉石けん(シャボン玉台所用せっけん)
化学物質無使用なのに洗い上がりサッパリ - ミヨシ石鹸(食器洗いせっけん)
石けん成分と水のみで精製。手肌にも優しい
人体への影響が少ない洗剤②植物由来界面活性剤(生分解性が高い)
ヤシ油・パーム油などから作られた界面活性剤を使用している。
合成洗剤の中でも比較的マイルド。
化学的な刺激性が少なく、分解されやすいため、肌にも環境にもやさしい。
【代表的な植物由来界面活性剤入り洗剤】
- エコベールシリーズ
酵母から培養した再生可能な自然由来の界面活性剤を使用 - フロッシュシリーズ
アルコール無使用なのでお肌に優しい
人体への影響が少ない洗剤③天然成分系クリーナー
自然由来の成分で、合成界面活性剤を使わない掃除用洗浄剤。
経皮毒や吸入リスクが極めて低く、小さな子どもやペットがいる家庭でも使いやすい。
ドラッグストアや100円ショップで購入できる手軽さも魅力。
【代表的な天然成分系クリーナー】
①アルカリ電解水
- 水を電気分解し、アルカリ性にしたもの。水が主成分なので比較的安全。
- 代表的な商品
レック「水の激落ちくん(アルカリ電解水)」など
②重曹
- 別名炭酸水素ナトリウム。アルカリの性質を持つが、食品としても使われており、安全。
- 代表的な商品
シャボン玉石けん「重曹」、レック「激落ちくんの重曹」、カネヨ「重曹ちゃん」など
③クエン酸
- 柑橘類などにも含まれる成分。酸性の性質を持つが、人体への影響はほぼ無い。
- 代表的な商品
ミヨシ石鹸「暮らしのクエン酸」、無印良品「クエン酸スプレー」、レック「激落ちくんのクエン酸」、マルフク「自然にやさしいクエン酸」など
体にやさしい洗剤まとめ
タイプ | 安全性 | 洗浄力 | 特徴 |
---|---|---|---|
石けん系 | ◎ | 〇 | 動植物性の石けん。肌にやさしい。 |
植物由来洗剤 | ○〜◎ | ○〜◎ | 植物由来。人体への影響もマイルド |
天然成分系 | ◎ | △〜○ | 誤飲・接触によるリスクが非常に低い |
安心安全で環境にも優しい!おそうじ革命のエコ洗剤&クリーニングサービス
食器用洗剤などに含まれる化学物質は、人や環境に大きな負荷を与えることがわかっています。
この記事では、洗剤による影響と、安心安全な洗剤について解説させていただきました。
おそうじ革命では、こうした洗剤による各方面への影響を最小限に抑えるべく、天然成分のみを配合した通称「エコ洗剤」を自社開発しています。
おそうじ革命のエコ洗剤は、トウモロコシやサトウキビといった植物を原料とした石けん成分であり、生物の体内で分解が可能な「生分解性」の洗剤です。
環境に与えるダメージも限りなく少なく、下水道に流しても問題ありません。
また、おそうじ革命のエコ洗剤は、元々は医療機関や保育施設などで使われていた洗剤を改良したものです。
哺乳瓶や医療器具の消毒に使用されていたものですので、人体にも影響はほとんどないという調査結果が出ています。
ちなみに、おそうじ革命のエコ洗剤は、香料なども無添加!
香り成分は、人によって好き嫌いの分かれるものであり、体質によってはアレルギーの原因ともなりますので、おそうじ革命のエコ洗剤には香料を加えておりません。
環境にも人にも優しいおそうじ革命のエコ洗剤と、それを使ったおそうじ革命のクリーニングサービス。
地球のため、ご家族のために、ぜひとも選んでいただきたいサービスです!
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