窓に貼った防犯フィルムや遮光フィルムの管理方法
防犯フィルムや遮光フィルムには寿命があります。
取り換え時期の目安や、きれいに貼りつける方法、交換時に上手にはがすためのコツや手順などをご紹介します。
窓に貼ったフィルムの寿命は?
窓ガラスを強化して防犯ガラスのような効果を得ることができる防犯フィルムや、遮光・遮熱効果を狙って窓に貼るフィルムシートには寿命があります。
フィルムの素材は製品によってさまざまですが、たとえば防犯フィルムによく用いられているポリカーボネートは紫外線による経年劣化を考慮すると、寿命は長くても10年程度です。
もし、劣化したまま使い続けると、フィルムの透明度が低下したり、もろくなって防犯フィルムの用をなさなくなります。
なかでも、南側の窓や西日が強く当たる窓は、紫外線の影響が大きいためフィルムの寿命が短くなりがちです。
窓にフィルムを上手に貼るためのコツ
防犯やUVカット効果などを目的として窓に貼るフィルムは、窓に貼る面に糊が付着しています。
商品によって若干の差はあるものの、拭き清めた窓ガラスに霧吹きで水分をまんべんなく塗布してから、窓の上部から下部へ向かってフィルムと窓の間の空気を押し出すようにして貼っていきましょう。
糊をとかすための水分が足りないと、うまく貼ることができません。
また、窓ガラスに汚れが付着したままの状態だと、汚れの部分が邪魔をしてうまく貼りつかず、途中ではがれてしまう恐れがあります。
軽く水拭きしたくらいでは目に見えない汚れがこびりついている場合も多いため、フィルムを貼る前にガラスクリーナーなどで徹底的に洗浄しておくことをおすすめします。
窓に貼ったフィルムを交換する手順
経年劣化、あるいは模様替えなどでフィルムをはがす際、窓ガラスにぴったりと密着していて容易にはがせない場合があります。
もしフィルムはなんとかはがせても、古くなった糊がこびりついて窓ガラスが曇った状態となってしまう場合も少なくありません。
そこで、フィルムを上手にはがすためのコツや手順を見ておきましょう。
1. 窓ガラスが傷つくことを避けるために、フィルムの表面に付着した汚れをきれいに落とします。
2. フィルムが大きい場合、カッターを使用してフィルムを分断します。
上から下へカッターで縦に切り込みを入れていくのですが、窓ガラスが傷つく恐れがあるため完全には切らずに、刃先で表面をなぞるくらいにとどめましょう。定規を使うと便利です。
3. 温水にひたした新聞紙を、フィルムの上全体に広げます。
糊を温めることで、溶かしやすくする効果が期待できます。気温が低いと糊がはがれづらくなります。ドライヤーでもOKです。
4. フィルムの上部から下部へ向かって、垂直方向へ力を入れてはがしていきましょう。
また、糊がガラス面に残ってしまった場合、水で薄めた中性洗剤を吹きかけてしばらく時間を置き、スクレーパーなどのヘラを使用してこそげ取りましょう。
できれば、ホームセンターなどで窓ガラス用やフィルムはがし用として販売されているものを使用すると、窓を傷つける恐れが少なくなります。
無理矢理はがすのではなく、コツを掴んで窓を傷つけずにフィルムを交換するようにしましょう。