F.C.独立への最終関門・空室徹底清掃、その手順とは?
梅雨明けが待ち遠しい今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?
こんにちは、小江戸川越在住のおそうじ革命・郡山です!
私の場合は梅雨明けと同時に全国各地でスタートする高校野球の地方予選が何よりも待ち遠しい!
甲子園も良いけれど、「高校野球の真髄は地方予選にこそあり!」というのが私の哲学となっておるのです。
我が母校は全国屈指の激戦区・埼玉にてなかなか私立の強豪校の壁を打ち破れず毎年悔しい思いをしているのですが、
今年は私の甥っ子が県内の別の高校で野球部の主将を務めているため、なんと例年の2倍楽しめるのです!
全国的には早実の清宮選手というスパースターが圧倒的な話題となっていますが、
個人的には名もなき球児たちの汗と泥にまみれたひたむきな姿に胸を打たれ、毎年もらい泣きをしております。
頑張れ!全国の高校球児!!今年も感動をよろしく!!
さて、球児たちの目標が甲子園ならば、私の目標はズバリ、おそうじ革命のフランチャイズ・川越駅前店として独立・開業することに他なりません。
そして、ついにその時が目前まで迫ってまいりました!
この度、ハウスクリーニング業界内で屈指の厳しさを誇る「おそうじ革命」の独立研修制度において、
私に残された課題は、最終関門である「空室徹底清掃」技術審査のみとなったのです!
高校野球に例えるなら、地方予選決勝、そう、あと1つ勝てば夢の甲子園です!!
ということで今回は、目前に控えた最終審査を一発で突破するため、
この独立研修制度最後にして最難関の「空室徹底清掃」の手順をみなさまに解説しながらシミュレートしてみたいと思います。
1.「空室徹底清掃」とは?
まずは、あらためて言葉の定義付けをしてみたいと思います。
「空室」とは、引っ越し前後、つまり退出後や入居前の家具等が全くない状態のお部屋のことを言います。
そして、退出される方にとっては、賃貸契約上原則となっている原状回復のため、
入居される方にとっては、新生活をキレイな部屋で迎えるために必要不可欠なのが空室清掃です。
また、空室清掃はお部屋の持ち主であるオーナー様や管理会社にとっても、
資産価値・商品価値を維持するためにとても重要なアクションとなります。
我々おそうじ革命が提供するのは掃除のプロによる「徹底清掃」です。
素人による掃除とは一線を画した高度な技術により、使い古されたお部屋に新鮮さと活力を蘇らせます。
「空室徹底清掃」において我々が常に目標とするのは、「前住民の痕跡を全て消し去る」ことです。
賃貸物件や中古物件であっても、そこで始まる新たな暮らしをクリーンでフレッシュなものにするのが我々の使命となります。
2.お部屋の全体像と重点清掃箇所を把握
空室現場に入ってまず始めに行なうのは、部屋全体を万遍なくチェックすることです。
部屋の広さ、部屋数、窓の数、バルコニーの状態、水回りの状態、電気・水道・排水の状態、等々チェック箇所は多岐にわたります。
特に汚れの酷い箇所やお客様が特に気になっているという箇所の状態をしっかり見極め、
作業全体のシミュレーションを行ない、各箇所の作業配分などを即座に決定させます。
一言で「空室」と言っても、現場によってその状況は千差万別です。
現場ごとに異なるお客様の満足点(期待)を瞬時に見出し、そこに辿り着くための最適な道のりをいかにチョイス出来るかが、
「空室徹底清掃」における最重要ポイントだと考えています。
3.ホース回り(窓~バルコニ~玄関)
いよいよ実作業です。現場にもよりますが、大抵は「蛇口にホースを繋ぐ」ことからスタートします。
窓やバルコニーなどは上がり具合が分かりやすい陽の光が入ってくる時間帯、つまり午前中に作業を完了させたいところです。
窓、バルコニー、玄関等、ホースを使って作業を行う箇所を私たちは通称「ホース回り」と呼んでいます。
窓ガラスの水アカ、サッシの砂埃、網戸の汚れなど、外気に面しているこれらの箇所は当然のように汚れが蓄積しています。
同時に部屋の外観や内観の第一印象を決定づける箇所でもありますので、
拭き残しや拭きムラなどがないよう最新の注意を払って隅々まで磨き上げていきます。
4.水回り(浴室~トイレ~洗面所~キッチン)
(浴室)
続いて取り掛かるのが浴室やキッチン等の水回りです。
まずは油汚れや焦げつきにより簡単にはキレイにならないガスコンロのパーツ(五徳や魚焼きグリル等)を分解し、強力なアルカリ性薬剤に漬け置きします。
その後、それぞれの箇所を順繰り清掃していきます。
浴室は水アカ、石鹸カス、皮脂汚れ、カビ等、汚れのデパートとも言える箇所ですので、
部屋全体の作業シミュレーションをした時と同様に、最初に汚れ具合や重点ポイントを把握して作業構成を組み立てることが重要です。
ここで組み立てを間違えると、作業全体の予定が大きく狂いだします。
私の経験上、空室徹底清掃の鍵を握るのがこの浴室です。
ただ、難しく考え過ぎると却ってドツボにはまってしまうということもこれまでの経験から学んだ真実です。
ここはシンプルに、これから入居される方に気持ちよくお風呂で過ごしてもらうことだけをイメージしてじっくり目の前の汚れと向き合う覚悟をします。
トイレ、洗面所、キッチンも同様です。
ここを使う人の立場・視点を意識すれば、自ずと気になる汚れ、絶対に落としたい汚れが見えてきます。
あとは汚れの種類や素材に適した薬剤と資機材を落ち着いてチョイスすれば問題ありません。
最後に漬け置きしておいたパーツを磨き、さらにシンク内を磨き上げれば水回りは完了です。
5.建具・床
水回りが終われば作業も終盤です。
まずは居室や廊下の建具関係(棚、柱、梁、照明、コンセントカバー等)の埃を落とし、水拭き・乾拭きしていきます。
特にカーテンレールの上部や収納の奥、天井の隅などには埃や蜘蛛の巣などが溜まっている可能性がありますので、
掃除機やハンディモップ等のツールも駆使しながら部屋の隅々までスッキリさせます。
そして、最後に床を清掃します。
床清掃はまず全体に掃除機を掛け、その後モップで水拭きしていきます。
モップと言っても、私たちプロが使うのは普通のモップとはちょっと違います。
マイクロファイバー製の特殊なモップです。
これにより薬剤を使わずに床上にこびりついた汚れを掻き取っていきます。
さらにその後、目視で床の上面をじっくり確認していき、落としきれていない汚れを見つけたら手作業でひとつひとつ磨いていきます。
そして2度めの掃除機がけをして、床上にゴミや埃が完全に一掃された状態にして、
最終作業となるワックスがけをします(フローリングの場合)。
ワックスがけにより床に光沢が蘇り、部屋全体の印象が一気に明るくなります。
ただし、塗り残しやムラが少しでもあると全体の仕上がりが急に残念な感じになってしまうので、
最後まで集中力を切らさず、隅々まで丁寧にワックスを塗っていきます。
6.最終チェック
ワックスが乾くのを待って、部屋全体の仕上がりを細かくチェックしていきます。
ここで意識するのは360°あらゆる角度から一つ一つを見直していくことです。
作業中は集中していたとしても、没頭するあまり視野が狭まり、信じられないくらいにイージーな汚れ箇所を見落としてしまったりするものです。
時間を置いて、フレッシュな頭で別の角度から作業箇所を見直してみることで真の「徹底清掃」を完遂できるのです。
以上、こうしてあらためて書き出してみると、作業量も注意点も大量で本当に困難な課題だと気づきます。
しかもこれをたった一人で、さらに制限時間内で仕上げなければ最終審査はパスできないのです。
技術力と経験値はもちろん、精神力と体力、そして、もしかするとほんの少しの運も味方にしなければ突破できない壁かもしれません。
しかし、全ての高校球児がそうであるように、私もこの夏、高く厚い壁に向かって果敢に挑みたいと思います。
次回のブログでハッピーな報告が出来るよう、精一杯頑張ります!
それでは、また、来月お会いしましょう!