賃貸物件をハウスクリーニングする必要はある?メリットは?

不動産オーナーさんが所有する物件を、月々家賃を払う形で借り受ける「賃貸物件」。
自分の持ち家ではない賃貸物件を、ハウスクリーニングしてもらう必要はあるのでしょうか?
実は、賃貸物件に居住中の方でも、ハウスクリーニングを頼むと退去後に返ってくる敷金が増える可能性があるなどのメリットがたくさんあります。
今回の記事では、賃貸物件に居住中でハウスクリーニングを検討されている方、または賃貸物件退去後や、新たに入居した物件のハウスクリーニングに興味のある方に向けて、解説いたします。
賃貸物件をハウスクリーニングするメリット
退去時に返ってくる敷金が増える!?
”賃貸物件に居住中にハウスクリーニングを利用すると、退去後に返ってくる敷金が増える”…?いったいどうしてそんなことが起こるのでしょうか?
実は、退去した後の原状回復工事にかかる費用には、ほとんどの場合、借主が入居の際に支払った敷金が充当されます。
この原状回復工事にかかる費用ですが、汚れがひどければひどいほど、お部屋の劣化が激しければ激しいほど、多くの金額が必要になります。
場合によっては、敷金だけでは足りず、さらに追加で費用を請求されてしまうことも。
反対に、お部屋の状態がキレイであれば、必要な工事やクリーニングも軽微になるため、原状回復にかかるお金も少なくて済みます。
賃貸借契約の内容にもよりますが、通常は敷金が余った場合は返還されることになっています。
賃貸物件に入居中に、本格的なハウスクリーニングを一度実施しておけば、退去時の汚れも軽くなりますので、結果敷金が多く返ってくる可能性がある、というわけなのです。
風邪ウイルスや危険なカビを退治できる!
一人暮らしの方にとって、風邪などの体調不良は非常につらいものですよね。
体がつらくて家事もできず、買い物や通院も一苦労です。
一人で療養するのはとてつもなく心細く、熱にうなされながら「このまま死んじゃったらどうしよう…!」と悪い想像をしてしまった、なんて方も少なくないのでは?
加えて、昨今では新型コロナウイルスの感染拡大も心配です。
もしコロナに罹ってしまったら、数日間を誰とも会わず一人で療養しなければなりません。
だからこそ、体調不良にはより一層気をつけたいものですよね。
ハウスクリーニングを実施することで、エアコンやキッチン、お風呂などをキレイにし、お家の中にいる病原体を限りなく少なくすることが可能です。

退去後・入居前のクリーニング「空室清掃」
賃貸物件の退去後のクリーニングは、ほとんどの場合、大家さんが業者を選定して作業を実施します。
しかし、稀に「入居者が空室クリーニングを手配する」という賃貸借契約になっているケースもあります。
この記事をご覧の方の中には、「”自分で空室清掃を頼め”と言われても、知らないことばかりでよく分からない…」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
または、引き渡された物件の清掃が甘く、引っ越す前に再クリーニングをしたい、とお考えの方もいらっしゃるのでは?この項では、退去後・入居前のクリーニングである「空室清掃」についてご説明いたします。
間取りや部屋の数で料金が変動!
空室清掃は、ワンルームなどの単身者用物件であれば20,000円〜30,000円程度、LDKなどファミリータイプの物件は50,000円〜と、お部屋の間取りで金額が変動します。
また、窓やベランダの数、床暖房や食洗機などの特殊な設備がある場合にも金額が変わることもあります。
アパートかマンションかで料金は変わらない
空室清掃の料金は、お部屋の間取りと設備の有無で変動します。
アパート、マンションなど建物の種類で料金が変わるケースはほとんどありません。
クロスの汚れやヤニなどによる変色はクリーニング対象外!
壁紙(クロス)についてしまった汚れは、洗剤などで落とすことが難しく、キレイになる保証がないため、あらかじめ空室クリーニングの作業対象外としている会社がほとんどです。
また、タバコのヤニによる建具の黄ばみや、カビの色素沈着によるゴムパッキンや浴槽の変色なども、クリーニングによって回復する見込みが低いため、対象外としている会社が多いようです。
汚れは5年経つと質が変わる!?
「5年以上掃除してない物件は汚れの質が違う」
空室クリーニングを手がける職人さんの多くが、異口同音にこう言います。
入居者が5年未満で退去した物件は、簡単に落とせる汚ればかりで作業がサクサクはかどりますが、5年以上居住していた物件の場合では、汚れは重くこり固まり、キレイにするには強力な洗剤と根気が必要になるそうです。
長く住んでいる物件は、それだけ原状回復も大掛かりになり、費用もかさんでしまいます。
退去時に敷金をなるべく多く返還してもらうには、入居中にハウスクリーニングなどのメンテナンスを実施することが非常に重要です。
クリーニングする前に大家さんに確認を!
ハウスクリーニング作業では、洗剤や資機材による事故・破損などのトラブルが稀に起こります。
賃貸物件は大家さんの持ち物ですので、何かあった時のために、クリーニングを依頼する場合は大家さんに必ず確認を取るようにしましょう!
未報告で勝手に実施すると、退去後の立ち会い審査で不利になることもありますので、面倒でも絶対に報告しておきましょう!
