使い方を誤るとエアコンの故障に?洗浄スプレーの使い方
更新日:2022年01月21日 エアコンクリーニング
何かと面倒に感じてしまうエアコンの掃除。そこで、市販されているエアコン洗浄スプレーを利用してみてはいかがでしょうか?これを使えば、今まで手の届かなかった冷却フィンも簡単に自分で掃除ができるようになります。
しかし便利な洗浄スプレーも、正しく使わないとエアコンが故障する原因となってしまうことがあります。洗浄スプレーは、その特徴やメリット、デメリットを把握したうえで、正しく使うようにしましょう。
エアコン洗浄スプレーとは?
市販されているエアコン洗浄スプレーとは、主に冷却フィンを掃除するために使用します。使用方法は簡単で、フィルターの内側にある金属部分へ吹きかけるだけというもの。洗剤の力で汚れを浮かせ、洗浄水はそのまま排水として流せます。香りも無香性タイプから花の香りがするタイプまで様々な種類があります。エアコンの臭いが気になっているという方であれば、脱臭や芳香の目的でも利用できます。
洗浄スプレーを使用するメリット
洗浄スプレーはエアコンに吹きかけるだけなので、誰でも簡単に使用することができます。そのうえ、値段も安いため自分で使い方さえ覚えてしまえば、業者に依頼するなどのコストをかけずにできるのもメリット。
作業に慣れてしまえば、掃除にかかる時間も短く済むので手間には感じません。また高圧洗浄機などの特殊な道具も必要ありませんので、自分でこまめに掃除をしたい人にはおすすめです。
洗浄スプレーを使用するデメリット
ただし、洗浄スプレーがあればエアコンの清掃がなにもかも行えるわけではありません。基本的には、熱交換器(アルミフィン)にしか使用できず、ファンや電機部品にかかってしまうと故障の原因になってしまうことがあります。このため、作業に注意する必要がありますし、ファンやフィルター部分は別の方法で清掃しなければなりません。
また、エアコン洗浄スプレーは、エアコンの軽い汚れやカビには対応できますが、ひどい汚れはキレイにできないという一面も。さらにスプレーをしたことで、落ちた汚れや洗剤の成分がエアコン内部に残ったままになってしまう可能性もありますので、使用方法に注意しましょう。最悪の場合その汚れがドレンホースを詰まらせ、水漏れの原因となってしまうこともあるようです。
エアコンを故障させないように洗浄スプレーを使う方法
エアコン洗浄スプレーは、書かれている注意点などをよく読み、用量を守って使用することが大切です。どこにでも使える万能洗剤ではありませんので、あくまでも熱交換器(アルミフィン)の部分にだけ使用するようにしましょう。エアコン洗浄スプレーを機械部分やモーターなどにかけてしまうと故障の原因になってしまうため、不安であればビニールなどでカバーをして、かからないようにしてください。
また、スプレーするときは必ずフィンから数センチ離して行いましょう。そして一気に大量に吹きかけるのではなく、少しずつ吹きかけるよう心がけてください。一度にフィンの洗浄を行おうと大量に洗浄スプレーをかけると、ドレーンが詰まってしまう恐れがあります。一度かけたら少し置き、また少し吹きかける工程を繰り返していくようにしましょう。
エアコン洗浄スプレーを使って掃除をする際は、洗剤が残って新たなカビや埃吸着の原因とならないように、しっかりと洗い流すことも大切です。メーカーなどにもよっても異なりますが、多くの場合かなり大量の水を流すことが推奨されています。2リットル程度の水をペットボトルにいれて流していきましょう。キレイに洗剤が流れているか不安な場合は、霧吹きなどで軽く水を吹きかけたあとに、タオルで拭き取ると安心です。
エアコン洗浄スプレーはとても便利なアイテムです。本体を分解する必要もないため、手軽に掃除することができます。ただし、うっかり故障させてしまわないように、正しい方法をしっかりと守らなければなりませんの。不安な方や徹底的にキレイにしたいという方は業者に任せる方が無難です。