エアコンクリーニング

「エアコンのカビは気にしすぎなくていい説」は真実?検証・解説します|カビのリスクと予防法もご紹介

公開日:2023年12月07日
更新日:2025年06月30日
エアコンクリーニング

「エアコン内部に発生したカビはそれほど気にしなくていい」
人気お掃除情報サイトに、このような内容の記事が投稿されていることがあります。

これらの記事の内容をしっかり読んでみると、「エアコンは頻繁に分解できないので、カビが生えるのはある程度仕方がない」、「そもそもカビが発生しても大丈夫なように設計されている」といった論旨となっていることが多いようですが、果たしてこれは真実なのでしょうか?

この記事では、「エアコンに発生するカビは気にしすぎなくていい」論を検証・解説していきます。

「エアコンのカビは気にしすぎなくていい説」これって本当?

お掃除関連の情報サイトを見ていると、ときどき「エアコンのカビはそれほど気にしなくても大丈夫」といった意見が紹介されていることがあります。
確かにエアコンのカビは、どんなに対策していても生えてくるものですので、それを頻繁に分解洗浄して除去する、というのは現実的とはいえません。

が、だからと言って、放置しておいても問題ないのでしょうか?

この章では、ネットで散見される「エアコンのカビは気にしすぎなくていい説」は本当に正しいのか、しっかり検証していきましょう。

エアコン内部に生えたカビは簡単に掃除できないが…

エアコンは、長年使用していると内部にカビが発生することがあります。
冷房使用時に発生する結露や湿気、さらにホコリがエアコン内部に溜まることで、カビの生育に適した環境ができてしまうのです。

とはいえ、エアコンはお風呂場やトイレのように「洗剤を使ってサッと掃除できる」という類のものではありません。
内部には多くの電子部品が使われており、分解や洗浄には専門的な知識と技術が必要です。
家庭で手軽に内部まできれいにするのは、現実的には難しいのが実情です。

「気にしすぎなくていい」という説の背景とは?

一部の情報サイトでは、「エアコンのカビはある程度仕方がない」といったトーンで紹介されていたり、中には「そもそも掃除をしなくても大丈夫なように設計されている」という極端な意見まで見かけることがあります。

しかし、これらの意見はあくまでエアコンの「掃除のしにくさ」を前提にした考え方であって、カビを放置した場合の健康上、あるいはエアコン本体へのリスクについて深く掘り下げているわけではない点に注意が必要です。

カビは放置すべきではない。健康被害のリスクも

確かに、エアコンは頻繁に掃除できるものではありませんし、カビが発生したら即お掃除、というのは現実的に難しいでしょう。

ただし、忘れてはいけないのは「カビは人体に悪影響を及ぼす可能性のある病原体」だという事実です。
とくに、小さな子どもや高齢者、アレルギーを持っている人にとっては、カビの胞子を吸い込むことによる健康リスクが高まります。

「医療機関のように神経質になれ」とまでは言いませんが、家庭でも可能な範囲で対策することは大切です。
たとえば、月に1〜2回のフィルター掃除を習慣づけるだけでも、カビの発生リスクをぐっと下げることができます。

「掃除しなくていい設計」というのは誤解

エアコンは掃除しなくてもいいように作られている」といった説も散見されますが、これは明確に誤りです。
多くのエアコンメーカーは、数年に一度の分解洗浄を推奨しており、定期的なメンテナンスが前提となっています。

つまり、カビを「気にしすぎなくていい」というのではなく、「掃除が難しいからこそ、できる対策は日常的に講じるべき」なのです。

次の章では、エアコン内部にカビが繁殖した場合にどんな健康被害やトラブルが起こりうるのか、具体的に見ていきましょう。

エアコン内部に繁殖したカビが引き起こすリスク

エアコン内部にカビが繁殖すると、さまざまな弊害があります。

この章では、エアコン内部に発生したカビが、どんなリスクを引き起こすのかについて解説します。

エアコンに繁殖したカビによるリスク①空気が不衛生になる

カビは成長とともに、「胞子」というカビの種となる細胞を空気中に放出し始めます。
エアコン内部にカビが繁殖すると、エアコンから出る風にこのカビの胞子が混じるようになります。

カビの胞子は、人の粘膜や肌に触れると炎症を起こすアレルゲン物質です。
また、エアコンに繁殖したカビの胞子が、人の気管支や肺で増殖して咳などの症状を引き起こす「夏型過敏性肺炎」という病気もあります。

カビによる感染症の例

  • 夏型過敏性肺炎
    咳、発熱、呼吸困難が主な症状。風邪と似ているため見過ごされやすい
  • 肺アスペルギルス症
    呼吸器に感染し、咳、血痰、発熱、息切れを引き起こす
  • ムコール症
    副鼻腔、肺、脳、皮膚などに感染し、頭痛、発熱、組織壊死を引き起こす
  • カンジダ症
    口腔内、性器、皮膚、消化管などに感染し、湿疹や排尿痛などを引き起こす
  • クリプトコッカス症
    肺炎、髄膜炎(脳に感染することも)などを引き起こす
  • 白癬(はくせん)、水虫
    足、爪、その他の皮膚にかゆみや皮むけ、ただれを引き起こす

エアコンに繁殖したカビによるリスク②電気代がかさむ

エアコンの熱交換器や送風ファンの隙間でカビが繁殖すると、隙間が埋まって空気の通り道が狭くなり、エアコンの運転効率が下がります。
その状態で本来の性能通りにエアコンを機能させようとすると、より多くの電力が必要になります。
その結果、電気代が高くなってしまう可能性があります。

エアコンに繁殖したカビによるリスク③エアコンが故障する

増殖したカビが電子基板の内部に侵入し、機器をショートさせることがあります。
また、カビが繁殖して送風ファンの重量が増えると、モーターに過度な負荷がかかるようになります。
その状態で運転を続けていると、モーターが故障してしまうことがあります。

簡単!エアコンにカビが発生しないようにする予防法4選

エアコンをカビから守るには、日頃から適切な防カビ対策をすることが大切です。

カビの発生を予防するのはとっても簡単!
湿度を下げる」、「胞子を除去する」、「エサとなる有機物を取り除く」という防カビ三原則を遵守していれば、カビは驚くほど発生しにくくなります。

この章では、その防カビ三原則に基づいた、「エアコン内部にカビが発生しないようにする4つの方法」について解説します。

エアコンのカビ予防法①冷房運転後に送風運転30分

冷房運転した後のエアコンは、送風モードに切り替えて30分程度運転しましょう。

送風運転することで、エアコン内部に乾いた風が行き渡り、内部が乾燥してカビが生えにくくなります。
お出かけの際やおやすみ前は、送風運転モードに切り替えた後、タイマーを30分に設定にしてしておくと良いでしょう。 

また、最近では、冷房後に自動で内部乾燥をしてくれる「内部清浄モード」が搭載されたエアコンも増えています。

エアコンのカビ予防法②フィルターをこまめにお掃除する

エアコンフィルターは、カビの胞子などのハウスダストが、エアコン内部に侵入するのを防ぐ役割を果たしています。
このフィルターを掃除せずに放置していると、フィルターが濾過できるキャパを超えて、ハウスダストがエアコン内部に落ちていってしまいます。

フィルターをこまめにお掃除しておくと、フィルターの濾過機能が正常に維持され、エアコン内部にカビが増えるのを効果的に防ぐことができます。

フィルターは可能ならば2週間に1度、最低でも1ヶ月に1度くらいのペースで取り外し、掃除機で表面のゴミを吸いましょう。
また、汚れがひどい場合は、住宅用の中性洗剤(マイペットなど)を吹きかけてブラシで擦り、水洗いしましょう。
(※水洗いしたフィルターはしっかり乾燥させてから戻しましょう。濡れたまま戻すと再びカビが発生する恐れがあります)

エアコンのカビ予防法③こまめに換気する

カビは、風通しが悪く、空気の澱んだ環境が大好きです。
窓を開けてお部屋の空気をこまめに入れ替えるようにすると、カビの活動が弱まり、エアコン内部に繁殖するのを予防できます。

こまめな換気はカビの増殖だけでなく、新型コロナやインフルエンザなどの感染症に罹患するリスクも下げてくれます。

エアコンのカビ予防法④お部屋を掃除する

エアコン内部に発生するカビは、お風呂やトイレなどの水回りから発生したものが由来である可能性が高いです。
従って、これらの水回りを清潔にしておくと、お家の中のその他の場所にカビが繁殖するリスクを大幅に下げることができます。

また、リビングなど、エアコンが設置されているお部屋も、フロアワイパーや除菌シートを使ってこまめにお掃除しておくと、カビの胞子そのものや、カビのエサとなる皮脂などの有機物を減らすことができるので、エアコン内部にカビが発生するリスクを大幅に抑え込むことができます。

専用洗剤と高圧洗浄でカビを徹底除去&不活化!エアコンのカビにお困りの方はおそうじ革命へご相談を!

どれだけカビ対策をしていても、空気中のカビ胞子をゼロにするのは難しいです。
そのため、エアコンは数年に一度、分解洗浄をして内部をクリーニングすることがメーカーからも推奨されています。

弊社ハウスクリーニングのおそうじ革命では、エアコンの分解洗浄サービスを承っております。
一般的な壁掛けタイプはもちろん、お掃除ロボット機能付き、天井埋め込み型など、さまざまなタイプのエアコンに対応可能です。

天然由来の専用洗剤&高圧洗浄でカビを根こそぎ除去

おそうじ革命のエアコンクリーニングでは、エアコンの清掃用に特別に調合された洗剤を採用しています。
通称「エコ洗剤」と呼ばれるこちらの洗剤は、ヤシの実やサトウキビなどの天然素材から抽出した成分を使用しておりますので、化学洗剤のように人や環境への刺激も少なく、小さなお子様や体の弱いご家族のいらっしゃるご家庭でも安心してご利用いただけます。

天然由来のエコ洗剤ですが、洗浄力は化学洗剤にも引けをとりません。
作業時は、このエコ洗剤をエアコン全体にたっぷりと散布してカビを不活化した後、最大3.5Mpaの圧力で水を噴射できる高圧洗浄機を使って汚れを吹き飛ばします。

熱交換器アルミフィンや送風ファンの隙間など、普段のお掃除では絶対に手の届かないような場所も、高圧の洗浄水でしっかり洗って汚れを落としますので、クリーニング後のエアコンは水洗いしたみたいにピカピカ&清潔に!

効果は1シーズン!防カビ抗菌コート

おそうじ革命では、エアコンを使用するたびに薬剤が溶け出し、カビの発生を抑えてくれる「防カビ抗菌コート」オプションをご用意しております。

1シーズン効果が持続するこちらの防カビ抗菌コートは、洗浄後のエアコンを清潔な状態に保ち、お掃除の手間をグッと減らしてくれます。
弊社のエアコンクリーニングをご検討の際は、ぜひ併せてご利用くださいませ。

エアコン内部のカビが心配な方は、この機会にぜひおそうじ革命にご相談を!
汚れと戦うプロ集団「おそうじ革命」が全力で対応いたします!

カビの発生しにくい環境を作る

おそうじ革命のエアコンクリーニングは、高圧洗浄でカビを根こそぎ洗い流し、エアコン内部を清潔な状態にします。カビが一定期間生えにくくなる防カビ抗菌コートもおすすめ!

この記事を書いたひと

おそうじブロガー  荒川 力

元おそうじ革命キレイクルー。
2011年から2014年まで、KIREI produce代表 福井智明氏の元で、おそうじ革命仕込みの最高品質ハウスクリーニングを学んでいました。
その後、同社広報部に所属。現在は"元プロ"の経験を活かし、全国の汚れにお困りの皆さんに向けた「ちょっと役に立つお掃除の記事」を執筆中!
得意なお掃除はトイレクリーニングです!

\ SNSでも情報を発信中! /

エアコンクリーニングの人気記事一覧

menu ハウスクリーニング

エアコン
クリーニング
季節を問わず一年中使用するエアコンには定期的なお手入れが必要です。エアコンクリーニングで省エネ効率UP!室内機の分解清掃をはじめ、さまざまなサービスをご用意しております。
エアコンクリーニング: 9,980円~

キッチン
クリーニング
食べ物を扱うキッチンは、衛生に特に気を遣いたい場所ですが、油汚れやコゲつきはなかなか手強いもの。キッチンがキレイになれば、お料理もより楽しくなりますよ。
キッチンクリーニング: 17,930円

お風呂・浴室
クリーニング
水まわりのおそうじ、ほんとうに面倒ですよね? 悩みのタネであるカビや水アカなどの落としにくい汚れを、徹底的に除去します。 毎日使う場所だから一番キレイにしておきたいですね。
お風呂・浴室クリーニング: 17,930円~

空室清掃
快適で健やかな暮らしは、キレイで心地よいお部屋から。毎日おそうじしていても、いつの間にたまってしまう汚れを、プロのハウスクリーニングでスッキリキレイにします。
空室清掃: 7,700円〜

定期清掃
定期清掃サービスを利用することでキレイな状態を維持でき、ストレスレスな生活と資産価値の維持に繋がります。

水回り
クリーニング
年間数千件の空室清掃を実施し、入居者や退去者、オーナー様に喜んで頂けてます。圧倒的な経験値と清掃技術で安心と満足をお届け!
水回りクリーニング: 32,890円〜