「酸っぱい臭いが…」エアコンのつけ始めの臭いに悩む方必見！原因と対策を解説
更新日：2023年10月03日 エアコンクリーニング
皆さんは、ご家庭のエアコンをつけて、急に「エアコンが臭い！」と感じたことはありませんか？
「冷房をつけると、なんだか酸っぱいような埃っぽいような臭いがする…。」このような場合、実はエアコン内部にカビが繁殖している可能性が高いです。
エアコンをつけて最初に出てくる風から不快な臭いがする場合、その臭いの原因はエアコン内部に潜むカビなどの汚れです。
エアコンは、冷房運転中に熱交換器が冷たくなり、周囲の湿度が結露するため、内部に水分が溜まります。この結露が、カビの増殖を助け、その結果、エアコン内部にカビが繁殖し、不快なニオイが発生するようになります。
カビの胞子は嫌な臭いだけでなく、健康に害を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
また、カビはエアコン内部だけでなく、部屋の壁紙や家具にも広がる可能性もあります。
これらの被害を防ぐためにも、エアコン内部に繁殖するカビは、定期的にお掃除することが大切です。
この記事では、
・カビの除去方法と嫌な臭いの解消法
・エアコンの効果的なお掃除方法
・カビ繁殖を予防するための方法
について、以下の見出しで解説いたします。
■ほんとうはこわいカビ
カビは繁殖のために、胞子という細胞を飛ばしています。胞子は植物でいうところの種のようなものですが、人の目には見えないほど小さい粒子です。
これらの胞子は空中を漂い、家の中のあらゆる場所に付着して発芽します。
その際、カビは菌糸と呼ばれる細胞を伸ばし、増殖を続けます。この過程は目に見えないため、カビの存在に気づかない人も多く、知らない間にエアコンの内部がカビだらけに、なんてこともよくあります。
エアコン内部で増殖したカビは再度、風と共に室内に微細な胞子を拡散させていきます。
カビの胞子は、目や鼻に付着するとアレルギー症状がでたり、吸い込むと咳がでたりするアレルギー物質です。ひどい場合は、カビの胞子が原因で肺炎になることもあります。
また、カビは建具や衣類を汚し、さらには食品の腐敗などを引き起こす可能性があるため、日頃からお掃除してカビを取り除くことが大切です。
ぜひこの機会にエアコン内部のカビに立ち向かい、清潔なお家にしましょう！
■つけ始めの臭いを防ぐには①エアコンフィルターを掃除する
エアコンのつけ始めに嫌な臭いがする場合、まずはエアコンフィルターのお掃除をしましょう。
エアコン内部で臭いやカビが発生する原因は、結露だけではありません。内部にたまったホコリや汚れも、カビのエサや繁殖する土壌となります。エアコンフィルターは、こうした空気中のホコリや微細な粒子がエアコンの内部に溜まらないよう堰き止めてくれる役割があるのですが、このフィルターが汚れていると、エアコン内部がどんどん汚れていきます。
エアコンフィルターの目詰まりが発生すると、ホコリが内部に侵入し、湿度の高い環境でカビの繁殖を助けます。それを防ぐためには、フィルターの定期的なお掃除が必要です。
エアコンフィルターはエアコン本体の前面パネルを開けると中に収納されています。
フィルターを外す際には、注意して取り扱いましょう。粗暴に扱うとホコリが室内に飛散してしまいます。
フィルターを外したら、まずは表面のホコリを掃除機で吸い取ります。裏側から吸い取るとフィルターの網目が詰まってしまうため、必ず表面から行いましょう。
その後、フィルターを水洗いしましょう。お湯をかけながらブラシで優しくこすり、細かい汚れを取り除きます。頑固なカビ汚れがある場合は、次亜塩素系の洗剤をごく少量使うか、市販のカビ専用洗剤を利用して取り除きます。ただし、洗剤の残留を防ぐために十分にすすいでください。
フィルターの洗浄が完了したら、直射日光の当たらない場所で十分に乾燥させましょう。
エアコンの使用頻度にもよりますが、エアコンフィルターは週に1度、掃除機でホコリを吸い、月に1度水洗いをしましょう。
エアコンフィルターの定期的なお手入れは、カビの発生を抑制し、快適な空間を保つために非常に重要です。
■つけ始めの臭いを防ぐには②熱交換器を掃除する
エアコンの内部、エアコンフィルターを取り外した下には、銀色のヒダヒダがついた機械があります。
これは熱交換器という機械で、室外機と室内機の間で熱をやり取りし、快適な温度を保つ役割を果たしています。
この熱交換器には、フィルターが取りきれなかった微細なゴミやホコリがたまり、そこでカビが繁殖することがあります。エアコンから出る悪臭は、大抵ここから発生しています。
熱交換器のお掃除を怠ると、やがてエアコンのつけ始めの酸っぱい臭いが発生するようになります。
そんな熱交換器のお掃除方法を見ていきましょう。
まず、エアコンの運転を停止し、電源プラグを抜いて安全を確保します。
次に、フィルターを取り外し、掃除機を使用して熱交換器周辺の埃を丁寧に吸い取ります。掃除機のヘッドにブラシ付きのアタッチメントを取り付け、熱交換器の網目を優しく掃除機でなでるように清掃します。上から下へ掃除機をかけると、ゴミを効率的に取り除くことができます。
熱交換器のお掃除は、フィルターの定期的なメンテナンスと組み合わせて行うと効果的です。フィルターのお掃除をきちんと行っていれば、熱交換器にホコリがたまることは少ないため、熱交換器は年に1回程度の頻度でのお掃除で大丈夫！
臭いを解消し、清潔なエアコンを保つために、熱交換器のお掃除をお忘れなく！
■つけ始めの臭いを防ぐには③吹き出し口を掃除する
エアコン本体の下部、風がでている部分のことを吹き出し口と呼びます。
この吹き出し口には、風向を調節するルーバーがあり、その奥に送風ファンが内蔵されています。
送風ファンにもカビやホコリが溜まることがあるため、これらの汚れがエアコンのつけ始めに臭ってくる悪臭の原因となることもあります。
吹き出し口のお掃除方法について見ていきましょう。
まず、エアコンの運転を停止し、電源プラグを抜くことを忘れずに行いましょう。
次に、吹きだし口のお掃除を行います。ルーバーと呼ばれる風向きを調節する横長の羽を開きます。ルーバーが外せる場合は、外してお掃除するのが最適ですが、プラスチックでできているため、慎重に扱いましょう。
吹き出し口のお掃除には、柔らかい布とお湯を使用します。
お湯に浸した布をしっかり絞ったら、ルーバーの間から差し込み、吹きだし口を拭いていきます。手が届かない場合は、細長い棒の先に布を巻き付けて使用しましょう。
吹きだし口の汚れは通常、お湯拭きだけで効果的に取り除けますが、頑固な汚れには、薄めた中性洗剤を使用しましょう。しかし、洗剤が残るとカビの原因にもなるため、多用はせず、必要な場合のみ使用するようにしましょう。
吹きだし口のお掃除は、やや手間がかかりますが、エアコン臭いを解消し、清潔な空気を作るためにとっても大切な作業です。ぜひ、定期的におこなって、快適な室内環境を維持しましょう。
■「ここまでやってもまだエアコンが臭い…」 そんな時は？
エアコンのフィルターや熱交換器、吹きだし口のお掃除をしても、まだ臭いが取れない場合、エアコンの内部、奥の奥にカビが繁殖している可能性が考えられます。
そういった場合は、プロのエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。
プロのエアコンクリーニングには以下の利点があります。
・エアコンカバーの完全分解
・高圧水での内部洗浄
・専用洗剤による除菌と消臭
プロのエアコンクリーニングでは、エアコンの外せる部分をすべて取り外し、本体を露出させて高圧洗浄を行います。これにより、エアコンの奥深くまでカビを効果的に除去できます。さらに、専用洗剤を使用するため、洗浄、除菌、消臭の効果が格段にアップします。
プロに頼むと、熱交換器の裏側、吹きだし口、ファンなど、エアコン内部のすべての部分を徹底的にお掃除してもらえるため、作業後にはエアコンの臭いが解消されたことを実感できるでしょう。
エアコン臭いに悩んでいる方には、プロのエアコンクリーニングを利用されることをおすすめいたします。
■エアコン内部にカビが発生しないようにするには？
カビは非常に生命力が強いため、一度取り除いても再発を防ぐ対策が重要です。
以下のテクニックを実践して、清潔なエアコンを保ちましょう。
①冷房後は送風運転を
冷房を使った後は、運転を「送風」に切り替えて約10~15分間運転しましょう。
エアコンを冷房で使用した後、熱交換器に結露した水蒸気が溜まります。これらの水分はカビの発生を促す原因となりますので、送風運転で乾燥させるようにしましょう。
②定期的な換気
室内の空気がこもると、カビの胞子が室内に長時間留まり、カビの発生を助長します。季節や天候に関係なく、毎日日中に窓を開けて10分間ほど換気し、室内の空気を入れ替えましょう。換気をすることで、カビの胞子を家の中から追い出すことができます。
③お部屋の定期的な掃除
エアコンは室内の空気を取り込んでいるため、お部屋が汚れているとエアコン内部にも汚れがたまります。特にハウスダストはエアコン内部でカビの温床となります。定期的なお部屋の掃除機掛けや拭き掃除を行い、室内の清潔さを保ちましょう。
これらのテクニックを実践することで、エアコン内部のカビの発生を抑え、快適な空気を保つことができます。カビの臭いや健康への影響を気にする方におすすめの対策です。
■まとめ
・エアコンからする酸っぱいニオイの正体はカビ
・カビは冷房で結露した水と、ホコリなどのハウスダストを寝床に繁殖していく
・エアコンから出る空気にカビが含まれていると、室内を汚損するだけでなく、健康にも影響が出る場合がある
・お掃除はまめに。フィルターは最低でも1ヵ月に1回お掃除を。
・汚れがひどい場合はプロにお願いしよう。見えないところ、隅々まで綺麗に洗浄してくれる
・カビの予防3か条は、送風運転、換気、お部屋のお掃除
カビは、湿度が高く、光の少ない、人の目の届かないところで繁殖します。
特に夏場は繁殖力が高まりますので、エアコン内部のカビは、注意していないとあっという間に広がってしまいます。
「エアコンのつけ始めの臭い」はエアコンに溜まったカビや汚れをお掃除したほうが良い、というエアコンからのサインだといえます。
エアコンの不快な臭いを防ぐためにも、今回ご紹介した方法で定期的にお掃除をして、エアコンをキレイな状態に保ちましょう。
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しかし、洗浄力は他の洗剤にも引けを取りません。カビの息の根をしっかりと止め、完全に不活化する力を持っています。
汚れを落とし、カビを殺菌した後は、最大3.5Mpaの圧力を誇る高圧洗浄機を使って、熱交換器の裏側や送風ファンの隙間に溜まったカビ・ホコリなどを一気に吹き飛ばして完全除去いたします。
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