【10分でスッキリ】道具は100円ショップでOK!窓ガラスのお掃除のラクラク裏ワザ
皆さんは日頃窓ガラスをどのようにお掃除なさっていますか?
窓掃除と聞いて、まずイメージするのは「ガラス○○」と銘打たれたスプレーボトルの洗剤を吹きかけて拭きとったり、水で濡らした雑巾で拭く、などかと思われます。
しかし、このような方法では窓ガラスに白い筋が残ったり、砂埃や雨に含まれる不純物が乾いて出来る汚れなどは完全に除去できないものです。
我々プロは作業中にお客様とお話させていただく機会が多々ありますが、窓掃除についてお客様が抱いている感想は、
・専用の洗剤で拭いても跡が残って汚く感じる
・自分でやると時間がひたすらかかる。家中の窓を掃除するのはとても億劫
・窓掃除の道具が売ってたので買ってみたけど、イマイチ上手く使いこなせない
といったものばかり。
そんな皆さんのため、この記事では窓ガラスのお掃除について、プロの技術がいかなるものなのか、一般的なお掃除とはどこがどう違うのかについて述べ、かつ、プロの道具はすべて「100円ショップに代用品」があり、しかも後述のメソッドを守っていただければ、窓ガラス1枚両面にかけるお掃除の時間は“たった10分“で済む、ということをごく簡潔に記述したいと思います。
“10分”で読めて”10分”で実践!窓ガラスお掃除講座、スタートです!
100円ショップの頼れる道具たち
実際にお掃除を始める前に、窓ガラス掃除に必要な道具を揃えましょう。
最近では窓掃除の様々な道具がホームセンターで売られています。
柄付きの水切りやスポンジ、高圧洗浄器、窓ガラス専用洗剤、などなど。
これらの道具は窓ガラスのお掃除専門に作られているだけあって大掛かりであり、かつ値段もそこそこし、「窓掃除の道具」然として売り場に並んでいます。
いかにもお掃除が楽になりそうな雰囲気の道具ばかりですが、実際には小回りが利かなくて使いづらかったり、準備が面倒だったり、期待した効果を得られなかったりと、あまりオススメできるような道具ではありません。
では、実際プロはどのような道具をつかっているのでしょうか?実はプロの道具はとてもシンプルです。
スクイジーと呼ばれる水切り、シャンバー(窓ガラス用のスポンジ)、バケツ、ホース。たったこれだけです。
大掛かりな道具に頼らなくても、プロはこのリュックサックにすべて収まってしまう道具だけで窓をピカピカに仕上げるのだから驚きですよね。
もちろんこれらプロ用の道具は、手軽に手に入るものではありません。また、業務用の道具ですので、値段もそれなりにします。高いお金を出してプロ用の道具を揃えてまで窓ガラスをお掃除したい、と思う人はそういないでしょう。
ただ、ご安心下さい。実はこれらの道具はすべて、100円ショップに代用品があるんです。
予算は500~1000円!100円ショップで揃うプロ用の道具の代用品は以下の通りです。
①雑巾
窓の汚れ落としに使います。水拭き、洗剤拭き、乾拭き用に、なるべく柔らかい素材のものを3枚ほど用意しましょう。
②スクイジー
いわゆる水切りです。掃除道具のコーナーに売られていることが多いもので、洗剤をすすいだ後の水を除去するのに使います。持ち手が太いものが使いやすいです。
③中性洗剤
食器洗い用の洗剤です。ガラス用の洗剤じゃなくていいの?と思われるかもしれませんが、食器洗い用の洗剤には界面活性剤とよばれる汚れをガラス面から浮きあがらせる作用のある薬剤が入っており、その効果はガラス用の洗剤と比べても遜色ありません。
ガラス掃除の場合、中性洗剤はそれほどたくさん使いませんので、100円ショップで売られているもので十分です。
④メラミンスポンジ
「劇落ち◯◯」といった名前で売られていることが多いスポンジです。汚れのひどい窓ガラスの洗浄や、仕上げに使います。
⑤バケツ
水を貯めておくのに使います。窓ガラスのお掃除には、洗剤の溶液とすすぎ用の水、2種類を使いますので、2つほど購入しましょう。
用意する道具は以上です。中には手が届かないような背の高いガラスなどもあるので、必要に応じて踏み台なども用意しておくといいかもしれません。
道具が揃ったら、いよいよ窓ガラスのお掃除実践編です!
いざ、お掃除!プロの窓ガラス掃除テクニック徹底解説
では実際に、前項で用意した道具を使って、窓ガラスをお掃除してみましょう。
先に述べておきますが、プロのガラス掃除の流れは
水で濡らす→洗剤で擦る→すすぐ→水を切る
たったこれだけです。
そんなのうちでもやってるよ、と思われた方もいたのではないですか?もちろん、それぞれの工程には、プロならではのコツがございます。
ではより具体的に、どのようにお掃除すればよいのか、下の小見出し各項目で詳しくご説明いたします!
1.準備
まず最初に、洗剤の溶液と、すすぎ用の水を2つのバケツに用意します。水の量の目安は、バケツの容量に対して8分目くらいです。
2つのバケツに水を貯めたら、そのうちの片方に中性洗剤を入れて溶液を作ります。
洗剤はごく少量で構いません。たくさん入れてしまうと泡立ちすぎて汚れが見えにくくなるだけでなく、一度のすすぎで洗い流せなくなったりして二度手間です。
洗剤の量の目安は、いつも食器洗いのときにスポンジにつけている量の2倍程度です。
すすぎ用の水と洗剤の溶液ができたら、それぞれに雑巾を浸して水を吸わせておきましょう。
以上で準備は終わりです。
2.ガラス掃除実践編
窓ガラス掃除の作業工程は以下の通りです。
①窓全体を濡らす
まず、すすぎ用の水の中に浸けていた雑巾を軽く絞って窓ガラス全体を拭きましょう。こうして窓の汚れに水を含ませると、汚れ落としが容易になります。
このとき、ご自身が思っているよりも大量の水でびしょびしょにしてしまうのがコツです。
大量の水をかけておくと、後の作業の間に乾いてしまうのを防げますし、軽い汚れなら水と一緒に流れていってくれるためです。
絞り具合は、雑巾から水が軽く滴っているくらいで大丈夫です。
濡らしが終わったら、またすすぎ用のバケツに雑巾を浸しておきましょう。
拭いている最中に水がはねたりしますので、濡れても大丈夫な服装で作業しましょう。
②洗剤溶液で洗う
次に、洗剤の溶液で汚れを落としていきます。
溶液のバケツに浸しておいた雑巾で窓ガラス全体を拭きましょう。
このときも、雑巾はあまり絞らなくて大丈夫です。硬く絞ってしまうと、せっかく濡らした水を吸収してしまい、結果ガラス面が乾いてしまうためです。
せっかくの洗剤も、乾いてしまうと汚れ落としの効果がなくなってしまうので、乾かない程度にびしょびしょにしながら拭き掃除していきましょう。
拭き掃除のコツは、まず四隅を窓枠の縁に沿って拭いてしまいます。次に、ガラス面全体を縦→横の順に拭いていきます。濡れているのでわかりにくいかもしれませんが、一度こすっただけでは汚れは完全に落ちません。まず全体を縦方向に擦り、続いて横方向に擦ることで、ムラなく汚れ落としができる、というわけです。
また、あまりにも汚れがひどい場合は、メラミンスポンジを洗剤液にひたして擦りましょう。
このときのメラミンスポンジも、あまり絞らずびしょびしょの状態で使のがコツです。
③すすぎ
洗いが終わったら、すぐさますすぎに移ります。長く放置すると洗剤や汚れが乾いてしまい、元の木阿弥です。洗いが終わり次第すぐにすすぐようにしましょう。
ここでもコツは、びしょびしょにすること。すすぎ用のバケツに浸けておいた雑巾をゆるく絞って拭いていきます。雑巾に含ませた水をガラスに注いで汚れを流していくイメージです。
ホースが使える方はホースで大量に水を注ぎましょう。室内側に水が垂れないよう、しっかり窓が閉まっているか確認してから作業しましょう。
④水切り
すすぎが終わったら、すぐに水を切っていきます。もうおわかりかと思いますが、窓ガラスのお掃除の基本は「乾かさないこと」です。
まずガラス面に対して上辺の水気を乾拭きしてしまいます。
次に、スクイジーを横向きに構えて上辺の角に当て、水平に水を切っていきます。
端まで水を切り終わったら、スクイジーを下に移動して同じように水切りをしていきます。
こちらの動画がわかりやすいので、参考までに。
スクイジーで水を切った面の下を水切りするとき、先ほど切った面にスクイジーが少し被るように切っていくのがコツです。
また、一面切り終わったら、スクイジーを一度拭いて次の面を切るようにすると、水の跡が残らず綺麗に仕上がりますよ♪
⑤仕上げ
スクイジーで水を切り終わったら、四隅を乾拭きしていきましょう。100円ショップのスクイジーではどうしても隅に水が残ってしまいますので、乾拭きの雑巾でしっかり水気をとってしあげましょう。
以上が窓ガラス掃除の流れです!慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば5分くらいで一面仕上げることができるようになりますよ♪
3.室内側のお掃除
上記はすべて水をびしょびしょに使って行うガラス掃除でしたが、水が使えない室内側はどうやればいいの?と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
室内側も基本的なやり方は一緒です。が、室内側の場合、水拭きやすすぎは必要ありません。
洗剤拭き用の雑巾を絞って拭く→水切り→乾拭き
でOKです!
このときの雑巾は、外側のお掃除のときほどびしょびしょにする必要はありません。いつもおウチの床掃除をされるときに使っている雑巾くらいの絞り具合で大丈夫です。
外側と違い、内側の窓には結露によるカビやハウスダストなどが付着することが多いのですが、外側ほど汚れるケースはほぼないので、簡単な拭き掃除と水切り、仕上げだけで綺麗になります。
4.筋が残ってしまったら
上の方法でガラスを仕上げると、作業後に白く筋が残る場合があります。
たいてい乾いた雑巾で拭いてあげると取れるのですが、中には乾拭きでは落ちない筋汚れもあったりします。
その場合は、ガラスに吐息を吹きかけて乾拭きしたり、新聞紙などで拭くのも効果的だというプロもいらっしゃいます。
しかし、もっとも簡単な方法は、ずばりメラミンスポンジを使うことです。
ここで使うメラミンスポンジは、まだどこにも使っていない新品のものを用意して下さい。濡れているものもNGです。
また、窓ガラスが完璧に乾いた状態で作業して下さい。窓ガラスが濡れていると、かえって汚れが伸びてしまう場合があります。
窓ガラスが乾いていることを確認したら、新品のメラミンスポンジを筋汚れが残っている箇所にあて、強めに擦るだけ。
消しゴムをかけたように筋汚れが綺麗になっていきます。
しかも、雑巾で乾拭きすると雑巾の繊維がガラスに付着して乱反射し、あまり綺麗に見えない場合があるのですが、メラミンスポンジでの仕上げは繊維が残る心配もありません。
簡単かつ綺麗に仕上がる方法なので、とてもオススメです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
上に記しました方法をしっかり実践していただければ、汚れ具合にもよりますが、窓ガラス一枚あたり約10分程度で仕上げることができるはずです♪
それでは本日のまとめです。
・窓掃除の道具は100円ショップですべて揃う
・窓掃除の鉄則は、「びしょびしょ」と「素早く」。
・室内側は硬めに絞った雑巾でお掃除する
・スクイジーは垂直方向ではなく、水平方向にかける
・メラミンスポンジで仕上げもラクラク
まるでガラスが入ってないみたいに見える窓ガラス、上記のメソッドを守ってお掃除していただければ実現できます!
光の差し方が変わると、それだけでお家が綺麗に見えますよね♪
ぜひ実践してみてください!