洗濯機下の掃除方法完全ガイド｜カビ・ホコリを放置しているとどうなる…？

洗濯機の下は、普段目が届きにくいため、お掃除を後回しにしがちです。
しかし、洗濯機下の汚れやホコリなどを放置していると、カビ、水垢、洗剤カスなどが蓄積し、嫌な臭いが発生したり、健康被害を招く恐れもあります​。

本記事では、洗濯機の下（防水パン）に汚れが溜まる原因と、汚れを放置することで起こるリスク、自分でできる掃除方法やお掃除のコツなどを詳しく解説します。

洗濯機は衣類を洗って清潔にするための家電です。
洗濯機の下を清潔な状態に保つことは、衛生管理の上でもとっても大切。
ぜひこの記事を読んで、洗濯機下をキレイにお掃除してみましょう！

洗濯機の下には、ハウスダストなどのゴミと、湿気によるカビや、溶け残った洗剤のカスなどが溜まります。
これらの汚れの原因は、洗濯中に出る繊維クズや衣類そのものの汚れ、空気中に漂っているホコリなどです。

また、洗濯中に洗濯機から僅かに漏れた水や、排水時に発生する湿気は、防水パンにたまります。
そのため、防水パン周辺は湿った環境になりやすく、カビなどの汚れが発生しやすい条件が整っています。
それから、洗濯中に飛び散った洗剤や柔軟剤が乾いて固まり、水垢や石鹸カスとなって頑固な汚れになることもあります。

防水パンに溜まったほこりや水気を放置していると、次のようなリスクがあります。

①カビや悪臭の発生

カビは湿度の高い環境を好み、人の皮脂などの有機物をエサにして繁殖します。
そのため、洗濯機の下などの湿気や有機汚れの多い環境では、カビが繁殖しやすく、黒カビなどの温床となりがちです。
カビが放出する胞子は、喘息やアレルギーの原因になることもある他、独特の嫌な臭いを発することも。
洗濯機の下に溜まったほこりやカビが、臭いの原因になることもあるのです。

②排水不良や水漏れのリスク

防水パンや排水口にゴミやカビが詰まると、排水がスムーズに流れなくなります。
その結果、排水口から水があふれて床が水浸しになったり、最悪の場合は床板や基礎の部分にダメージが出ることも。
床板の腐食の修復には高額の費用がかかります。
このような事態を防ぐためにも、洗濯機下をこまめにお掃除して、排水が詰まらないようにしておきましょう。

③洗濯機本体への影響

洗濯パンや洗濯機本体の周囲に溜まったほこりやカビは、洗濯機内部にも悪い影響を及ぼします。
例えば防水パンの汚れ。
汚れがひどくなると、排水時に嫌な臭いが逆流して洗濯槽内に広がり、衣類に臭いが移ってしまうこともあります。

また、排水ホースなどの排水設備が詰まると、洗濯機に余計な負荷がかかり、故障や寿命短縮の一因となります​。
高額な洗濯機の修理代や買い替えを防ぐためにも、定期的に「洗濯機の下の掃除」を行うことが大切です。

洗濯機の下は汚れが見えにくい場所だからこそ、意識してお掃除をしなければなりません。
次の章では、自宅で簡単にできる洗濯機下の掃除方法を具体的に見ていきましょう。

洗濯機の下および防水パンは、道具と手順を押さえれば一般家庭でもお掃除できます。

この章では、洗濯機下のお掃除に必要な道具と、簡単な手順をご紹介します。
定期的にお手入れすることで衛生面が向上し、洗濯機の寿命延長にもつながりますので、ぜひこの章を参考にしてご自身でお掃除されてみてください。

①掃除機

隙間ノズル（100円ショップで購入可能）があると便利

②モップまたはフロアワイパー

隙間をお掃除しやすい薄型ヘッドのものがおすすめ

③雑巾や使い古しの布

水拭き用と乾拭き用に数枚用意しておきましょう

④重曹

ベーキングパウダーなどでも代用可能

⑤中性洗剤または住居用洗剤

台所で使う食器洗い用の洗剤などでOK

⑥ゴム手袋

衛生・安全のために必ず着用しましょう

⑦消毒用エタノールや除菌スプレー

仕上げ用。カビの除菌などに使います

①安全準備

作業前に洗濯機の電源を切り、コンセントを抜いておきましょう。
洗濯機を動かす場合は、水漏れ防止のため蛇口を閉め、給水ホースも外してください。
重い洗濯機を無理に一人で動かすのは危険なので、できれば2人以上で作業しましょう。

②洗濯機を慎重に移動

洗濯機本体を手前にゆっくり動かして、防水パン全体を露出させます。
洗濯機は非常に重く、不用意に動かすと腰を痛めたり床を傷つける恐れがあるので注意しましょう。

③ほこりやゴミを掃除機で除去

防水パンや床に溜まったほこりや小さなゴミを、掃除機でしっかり吸い取ります。
隅や排水口まわりの綿埃も、隙間ノズルを使って可能な限り吸い込みましょう。
ここで大まかなゴミをしっかり取っておくと、後の拭き掃除が楽になります。

④洗剤で拭き掃除

※安全のため、作業はゴム手袋をして行ってください。

雑巾を水で濡らして固く絞り、台所用の中性洗剤を少量含ませて防水パン全体を拭き掃除します。

こびり付いた黒ずみやカビは、重曹を粉のまま振りかけて、雑巾や使い古しの歯ブラシでこするとキレイに落とせます。
洗剤カスや水垢でできた汚れは、柔らかくなるまで湿布（洗剤をかけた上からラップなどを被せておく）し、5分ほど放置してからこすり落とすとよいでしょう。

排水口のフタが外せる場合は外して、中の受け皿やゴミも取り除きます。
排水口パーツの汚れがひどい場合は、洗面台や浴室に持っていき、カビ取り剤などをかけてブラシで擦りましょう。

⑤水拭きと乾燥

洗剤の成分や汚れが残らないよう、きれいな濡れ雑巾で何度か水拭きします。
その後、乾いた布で水分を拭き取りましょう。
防水パンや床に水気が残っていると再びカビが発生しやすくなるため、最後にしっかり乾燥させることが重要です​。
可能であれば換気扇を回したり窓を開けて、周囲をしっかり乾かしてください。 

⑥除菌仕上げ

カビ予防のため、防水パン全体を消毒用エタノールや市販の除菌スプレーで拭き掃除します。
防水パンはアルコールなどで変形する恐れがありますので、目立たないところで試してからお掃除するようにしましょう。
ハイターなどの塩素系漂白剤も除菌に使えますが、塩素臭で気分が悪くなることもあるので、換気と取り扱いに十分注意して作業してください。

⑦洗濯機を元に戻す

防水パンや床が完全に乾いたのを確認したら、洗濯機本体を元の位置に戻します。
ホース類を再接続し、グラつきがないように設置し直しましょう。
移動の際に排水ホースや給水ホースが折れ曲がったり外れていないかもチェックしてください。

上記の手順で定期的にお手入れしていると、防水パンにほこりや髪の毛が溜まりにくくなり、カビや臭いの発生を未然に防げます​。
3～6ヶ月に一度程度、または年末の大掃除のタイミングで実施する習慣をつけると良いでしょう。

洗濯機の下の隙間は狭いので、本格的にお掃除しようと思ったら、洗濯機本体をどこかに移動してから作業したいところですよね。
しかし、洗濯機は大変重い家電なので、移動するのは一苦労です。

また、移動によってコンセントやホースがズレたりといったトラブルも起こります。
そうしたトラブルを避けるためには、洗濯機を動かさずにお掃除するのが一番です。

この章では、洗濯機を動かさずにできる洗濯機下のお掃除方法について解説します。

洗濯機を動かさずに洗濯機下をお掃除するには、使い古しのストッキング（パンスト）を針金ハンガーにくるくると巻き付けた即席モップを使うのがおすすめです。
ストッキングの繊維には静電気が発生しやすく、細かなホコリをキャッチするのに優れています。

作り方は簡単で、ハンガーを棒状に伸ばして先端に丸めたストッキングを被せるだけ。
これを洗濯機下の隙間に差し込んでホコリを拭き取れば、掃除機で届かない奥のゴミも面白いほど取れます。

ホームセンターやドラッグストアなどに売られている隙間クリーナー（薄いモップやブラシ状の掃除道具）を使うのもおすすめです。
例えば薄型ヘッドのワイパーモップにウェットシートを付けて差し込んだり、ロングブラシで汚れをかき出す方法も効果的です。
冷蔵庫や家具下用の極細ノズルがある掃除機なら、それを使って吸い出すのも良いでしょう。

洗濯機を動かさずに防水パンなどをお掃除する際は、「ほこりをかき出し→吸い取る」の順番で作業するのがコツです。
まずハンガー＋ストッキングモップやブラシで奥のほこりを手前にかき出し、その後で掃除機でしっかり吸い取りましょう。
週に1回程度、この簡易掃除を行っていれば、防水パンの清潔さをかなり維持できます​。

洗濯機を頻繁に動かすのはおすすめできません。

洗濯機内部にはモーターと連動した水圧調整装置などデリケートな部品があり、本体は水平を保つよう精密に設置されています​。
何度も動かすとホースの接続が緩んだり装置に衝撃が加わって故障リスクが高まるため、本格的なお掃除は半年に一度程度に留め、日常的なお掃除は上に書いたような方法で行いましょう。

洗濯機下のお掃除は、簡単なものであればご家庭でもできますが、本格的にキレイにしたい方はハウスクリーニングサービスを利用するのもおすすめです。

プロに依頼すれば、専用機材や技術で、安全かつ徹底的に洗濯機周りを清潔にしてくれます。
以下のようなケースでは、無理せずプロの力を借りるのがおすすめです。

①ほこり・カビの蓄積がひどい場合

長年防水パンを掃除していないと、ホコリが固まりヘドロ状になっていたり、黒カビが広範囲に繁殖するなど、汚れが頑固になっていきます。
自力でゴシゴシやっても取り切れない頑固な汚れは、プロに依頼するのがおすすめ。
専用の洗剤や高圧洗浄機で一気に洗い流してもらえます。
無理に擦ると素材を傷める恐れもあるため、汚れが深刻な場合はプロに任せましょう。

②排水口の詰まりや悪臭がある場合

防水パンの排水口から下水のような臭いがする、あるいは、水の流れが悪く詰まり気味、といった場合は、排水トラップ内部にヘドロや髪の毛がぎっしり詰まっている可能性が高く、そのままにしていると排水が逆流する恐れがあります。
市販のパイプクリーナーを使っても水流が改善しない場合や、自分で分解清掃できない場合は、プロに任せて徹底的に清掃・除菌してもらいましょう。

③洗濯機本体の分解清掃が必要な場合

洗濯槽の裏側にこびり付いた黒カビや石鹸カスは、市販のクリーナーでは完全に落とせないことがあります​。
洗濯物に黒いカスが付着したりイヤな臭いが取れないときは、洗濯機本体の分解洗浄を検討すべきサインです。

プロのハウスクリーニング業者が提供している洗濯機分解洗浄サービスを利用すれば、外すのが困難な部品を取り外し、隅々まで洗浄・除菌してくれます。
特にドラム式洗濯機や乾燥機能付き洗濯機は構造が複雑なので、自分でお掃除するのは危険。
気になる場合は迷わずプロに依頼されることをおすすめします。

プロのクリーニングサービスは、ある程度費用がかかりますが、短時間で安全かつ確実に洗濯機周辺をキレイにしてもらえます。
洗濯機の下をお掃除したことがない、という方は要注意。
故障や水漏れが起こる前に、早めに専門業者に相談しましょう。

ハウスクリーニングのおそうじ革命では、洗濯機を洗濯槽と本体とに分解し、それぞれを丸洗いする洗濯機分解クリーニングサービスを提供しております。

洗濯槽の裏側には、洗濯で出た皮脂や繊維クズ、洗剤の溶け残りなどのゴミ・汚れが溜まります。
これらはカビのエサとして利用されることが多く、人の目がなかなか届かない洗濯槽の裏側は、カビなどの汚れがびっしり、なんてことも珍しくありません。

「最近洗濯物から嫌な臭いがする」
「洗濯物にゴミがつくようになった」

こういったことに心当たりのある方は、洗濯槽の裏側が汚れている可能性大です。

おそうじ革命の洗濯機分解クリーニングは、洗濯槽を本体から取り外して、普段お掃除できない洗濯槽の裏側を、自社開発の除菌洗剤で徹底的にキレイにします！
洗濯機を完全分解して隅々まで洗うので、仕上がり後の洗濯機は、新品だったあの頃みたいに超清潔に生まれ変わります！

おそうじ革命では、洗濯機を載せている排水皿（洗濯パン）のお掃除も承っております！
洗濯パンに付着したゴミやホコリ、排水口の中に溜まったヘドロもしっかりキレイに除去・除菌いたしますので、分解清掃のついでに、洗濯パンのお掃除もぜひ一緒にご検討ください。

1基あたり2,750円（税込）、作業時間30分程度で防水パンをしっかりキレイにいたします。

おそうじ革命の洗濯機クリーニングサービスは、お電話（フリーダイヤル）「0120-963-933（9:00-19:00）」または公式ウェブサイトから簡単にお申し込みいただけます。
ご希望の日時と作業内容をお伝えいただければ、お近くの店舗スタッフがご自宅へお伺いします。
おそうじ革命は全国に加盟店を展開しておりますので、エリアを問わず出張可能です。

洗濯機クリーニングの作業時間は、機種にもよりますが約2.5～5時間ほどです​。
訪問当日は洗濯機周りの物を片付け、作業スペースの確保をお願いいたします。

作業後には、分解洗浄後の洗濯槽の様子をご確認いただけます。
万一気になる点があれば追加対応いたしますので、お気軽にお申し出ください。

大切な洗濯機を長く清潔に使うためには、私たちプロによる本格清掃が不可欠です！
おそうじ革命の「洗濯機分解クリーニング」は、ご家庭では手の届かない汚れまでプロの技術でスッキリ落とし、洗濯機本来の性能を取り戻します！