塩ビ系床材・ラバー系床材の掃除は要注意!使ってはいけない洗剤
最近は伝統的な畳のお部屋よりも、フローリングのお部屋が人気です。
フローリングの床は木目の暖かさを感じることができるだけでなく、カラーバーリエションも豊富でインテリア性が高いこと、そして汚れを掃いて拭くだけといったお掃除のしやすさから、主婦にとってありがたい床材としてよく選ばれています。
一般的にフローリングは床材の上にワックスが塗られていて防水性が高く、メンテナンスがしやすい割に耐久性が高いという特徴があります。しかし、使う洗剤の種類によってはせっかくの床材を傷めてしまう可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、床材としても人気の塩ビ系床材とラバー系床材をお掃除する際に、向いていない洗剤についてご紹介しながら、正しいフローリングのメンテナンス方法などについて解説します。
塩ビ系床材・ラバー系床材に向かいない洗剤は?
「さあ、やるぞ!」と意気込んで大掃除をしようとした時に、まず必要になるのが洗剤ですね。
一言に掃除用洗剤と言っても以下のようにさまざまな種類があります。
● 中性洗剤
● アルカリ性洗剤
● 酸性洗剤
● 溶剤系洗剤
● クエン酸・重曹
このように洗剤の種類が多数ある中で、フローリング用洗剤を選ぶ際は「とにかく汚れが落ちるのがいい!」と洗浄力汚の強さで選ぶのではなく、それぞれの床材の特徴と相性を考えて選ぶことが大切です。
塩ビ系床材
石油を原料として作られる塩化ビニル樹脂を主成分とする床材で、石目調や木目調などさまざまにデザインすることができ、耐久性、クッション性も良い建材です。
塩ビ系床材は丈夫だと勘違いされやすいのですが、お掃除をする場合は床材にダメージを与えない中性洗剤を選びましょう。
ワックスをはがす剥離材が床材を傷める可能性があるので、剥離剤は最小限度に控え、素材に強いダメージを与える溶剤系洗剤は使わないようにしましょう。
ラバー系床材
天然ゴムや合材ゴムを主原料とする床材で、独特の弾力があって歩きやすく、水などがついても滑りにくいと人気の素材です。
ラバー系床材は数ある床材の中でもメンテナンスが難しい床材で、日常のお掃除には水拭きが一番です。
どうしても汚れがひどい場合には最小限の範囲で中性洗剤を使いますが、変色のリスクがありますので、床ワックスには半樹脂ワックスを選びましょう。
塩ビ系床材・ラバー系床材を長く使う手入れ方法
一般的にフローリングをしっかりお掃除したい場合次のような手順で進めます。
1. 掃除機などでホコリやゴミをとる
2. 洗剤を使って拭き掃除をする
3. 水拭きで洗剤分をふき取る
4. ワックスで仕上げる
しかし、フローリングの床材を傷めないようにするためには、汚れがひどくなる前にこまめにお手入れをするのが基本です。
ワックスはあくまでも床材を守っている存在なので、こまめにお掃除をしていれば汚れがこびりつくことがなく、剥がす必要はなくなります。
もし汚れがひどく、床材全体がくすんでしまった場合には、無理をせずにお掃除のプロにお任せすることも大切です。
そのためには、こまめなメンテナンスを心掛けて、フローリングを美しく、長く使いましょう。